2012年から江戸落語の聖地詣でを続け
この日曜日でようやく全てを回ることができました。
これはその記念に買い求めた「手ぬぐい」でございます。
新宿末廣亭
上野
鈴本演芸場
浅草
浅草演芸ホール
池袋
池袋演芸場
そして
新宿末廣亭 これを江戸落語の四大聖地とすることに どなたも異論は無いはずです。
劇場入り口にある売店で買い求めた 末廣亭の手ぬぐい
丸に三つ柏紋 は末廣亭の家紋 それに合わせた格子模様が粋な江戸の風情を醸し出します。
他の三席では、オリジナルの手ぬぐいを見つけることが出来ませんでした。
明治三十年に今の末廣亭として開業したそうですが、その雰囲気を今に伝える良い手ぬぐいだと思います。
落語芸術協会 桂歌丸師匠
これまでは、落語協会に所属されている春風亭一之輔師匠の出番に合わせる形で
寄席巡りを楽しんでいました。
その日の末廣亭の主任(最後のトリを務める噺家)は、桂歌丸師匠。
落語芸術協会の頂点を極める大師匠です。
10日交代で落語協会と落語芸術協会が交代で舞台に上がる仕組みなので、漫才などの色物と呼ばれる演者さんたちも、これまで拝見したことのない方々が続きました。
マスメディアの露出が少ない芸協の演者さん方ですので、
プログラムを見た時点では期待薄だったんです。
でも。 芸協恐るべしでございました。 素晴らしかった。
正午から午後9時まで、途中休憩や中入りを挟むのですが、基本的に入れ替えなし興行です。
私が寄せに到着したのは、昼の部と夜の部が入れ替わる一時間程前でしたが、満席でした。
客席をさばくお姉さんが素晴らしく仕事の出来る方で、団体客の入れ替わりを予想しつつ、私達が経つべき場所を教えてくださるので、上手く席を取ることができました。
ありがとうございます。
そうして歌丸師匠の高座を目指しつつ、他の演者さんを楽しむ4時間ですが、どんどんお客さんが押し寄せてきます。 歌丸師匠の高座は立ち見が数十人居られたと思います。
そして追い出し太鼓の音が響くのですが、外には500円で若手二つ目の落語が楽しめる深夜寄席の開場を待つお客さんが長蛇の列を作っていました。
きっと深夜寄席も立ち見が出ているはず。
柳亭小痴楽など 人気の若手の出番がある会でしたが、落語人気 ホンモノですわ。
桂歌丸師匠はもちろんですが、三遊亭円丈師匠、川柳川柳師匠など、
80歳を越えてなお高座を務める大師匠。
それも「ミイラ」「骸骨」「これが最後の高座かも」等の見出しが付きそうな細いおじいちゃん噺家さんたちですが、
あの小さな細い躰から発せられているとは思えない「声の力」に驚きます。
これは生で直に触れないと判らない凄い力です。
だから今も求められるんですね。
桂歌丸師匠 演目 「紙入れ」
高座にお一人で出ることが叶わない今は、緞帳を使われます。
それでも最後のご挨拶まで、声の力は落ちることなく、それは素晴らしい高座でございました。
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購入金額
700円
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購入日
2016年11月26日
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購入場所
新宿末広亭
jive9821さん
2016/11/30
あくまで講演会であり、落語とは直接は関係のない話だったのですが、ただ普通の話がとにかく面白く、あっという間に時間が過ぎたという思い出があります。本物の噺家とはこうなんだと、強く印象に残っている方です。
フェレンギさん
2016/11/30
歌丸師匠の講演会ですか、羨ましいお話です。
落語は一人芸ですので、やはり人柄・人間性がそのまま出てくるのかなと よく感じます。
歌丸師匠は、「今の若い人は」から始まるお話でも、上から目線にならないのが素晴らしい。
高座を直に観ることができて幸せでした。