新日本無線から発売されている単電源オペアンプです。データシートの等価回路図を見比べればわかると思いますがこれはLM358のセカンドソースです。PNP入力です。
クリーントーン系の曲は無理
LM358の特徴であるクロスオーバー歪が出ます。ポップ曲のような元々「歪の多い」曲ではあまり気になりませんが、クラシック曲など「クリーントーン系の」曲ではこのクロスオーバー歪とみられるものがノイズとして聞こえます。
【1/21追記】但し、BUF634でバッファした場合は歪が出なくなります。但し、BUF634自体が高価な上にのっぺりした音になるのでわざわざバッファしてまで使うこともないでしょう。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=10kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=10kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
LM358と同じことが言える
中身はLM358ほぼそのままなので(違いは内部の抵抗が1箇所有るか無いか)、LM358を使うような場所で代わりに使うことができます。DIPの2回路品で、3V~32Vの単電源で使用できます。
但し、クロスオーバー歪には注意が必要です。それが気になるような回路で使う場合、データシートに「出力にプルダウン抵抗を接続せよ」と書いてあります。
また、帯域も狭いです。100kHzの矩形波を入力した場合、まともな波形が出てきません。
確かに安価なのだが
安価な石です。但し、秋月(通信販売)やデジット(大阪の実店舗)ではLM358を10個買ったほうが単価では安くなります。また、両電源で使いたい場合はNJM4565がほぼ同額で手に入ったりします。そちらは4558系の設計なのでオーディオに使うならそちらを検討したほうが良いです。
遅い分消費電力の少ない石
24V駆動のcMoy回路では、外気温25.2℃に対しパッケージ表面は26.8℃まで上昇します。
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購入金額
54円
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購入日
2016年10月頃
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購入場所
シリコンハウス共立
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