ゲームの為の資料シリーズ!
という事で、この本もまた、ゲームを楽しむ為に必要であると判断して購入したものになります。
こいつを使って楽しむゲームは、冒頭にリンクしている「ヴィクトリア」でございます。
いきなりのゲーム画面で失礼しまして。
ヴィクトリアでは、戦闘は、この画像のまま、銃声や蹄の音が鳴り、継戦能力の数字が減るのを見るだけというシンプルな構造になっています。
(カーソルを合わせていないと、戦闘結果だけしか知らされません)
行軍経路も、州の中心地と中心地を結ぶ線だけしか示されることが無く、地形などは移動に掛かる日数や、戦闘での係数にのみ影響されるだけ、という贅肉の無さ。
中国の地や、日本であれば、戦場となった地域の地形や、布陣しそうな場所はイメージ出来ます。
しかし、その他の地域となると、やはり、土地勘は無いので、のっぺりとした想像になってしまうのが、常。
そこで、登場するのが、この本!
イスラム圏の都市、城砦の造りなどを解説するものとなっており、ムガル都市というタイトルの通りに19世紀のインド諸藩国のみならず、その元となったムガル帝国、それよりも以前に、イスラム化してインドに侵入したトルキスタンなどの民族の歴史なども、解説されております。
更には、対比として、イスラム以前のインドという簡単な流れも記されており、かの有名なコーサラ国やマガダ国、そして、チャンドラグプタ王など、王城や都市の建設を行った勢力という文脈で歴史が語られているのも興味深いですね。
イスラムな諸藩国を調べる為に買った本に、仏教隆盛期の王国や都市が書かれているのは嬉しい誤算でした。
チベットでプレイしている時に、色々と妄想が捗ったものです。
イスラム都市の成り立ち、建設思想を語るために、他のイスラム文化圏での都市計画などにも触れられており、興味深い一冊となっています。
挿入されている図版の地図たちを見ると、ワクワクするので、本文で難解な部分は飛ばしながらも、楽しんで読めました。
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購入金額
2,600円
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購入日
不明
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購入場所
京都の古書店
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