レビューメディア「ジグソー」

水切りは知っていたけど  湯上げは知らなかった

ご近所に曹洞宗の尼寺があるのですが、そちらの庵主様がお庭で咲いているお花をわけてくださります。

 

お茶花に属する、木槿や子規、秋明菊や桔梗を頂戴することが多いのですが、そろそろ薄の季節。

秋らしいお花が咲いております。

普段は水切り処理されていますが、今日は「湯上げ」したよって。

 

湯上げ? 初めて教えていただきました。

更新: 2016/10/09

水切りと湯上げ

切り花を長持ちさせるために行う「水切り」は広く知られていますし、私でも知っておりました。

 

水の中で茎の先端から2〜3センチの部分を斜めに切り分けるのですが、

 

原理は

水の中で切ることにより、水圧が掛かるので、水揚げに高い効果が得られるというものです。

斜めに切り分けるのも、表面積を増やすことで水揚げの効率を高める目的です。

 

 

対して「湯上げ」とは?

 

手順

まず普通に水切りを行います

次に花が傷まないように、新聞紙などで包んでから、水切り処理した茎を熱湯に15秒程浸します

多くの場合、この時に茎の中から気泡が出ます。

その後、冷水で冷やしてあげてから花器に移します。

 

原理

湯上げ時に茎から気泡が出るのは、導管の中にあるものが熱膨張して出て来るのです。

その反作用効果として、冷水に漬けられた切り花は上手く水揚げできるようになるのだとか。

 

但し全ての切り花に対して有効ではないようで、茎が太くて水分量が多いガーベラなどには不向きだそうです。

 

秋らしい様子 

エアコンの風なのですが、薄が揺れているのは良いものでございます。

 

 

更新: 2016/10/09
実用性

一生もの

家内が独身時代に買った花ハサミです。

小原流の教室でお世話になっており、そちらで分けていただいたハサミです。

片側には「安室」 これは屋号なのか、鍛冶屋さんのお名前なのか、品番なのか判りません。

片側には「名前」が彫られております。

 

現在はステンレス製のハサミが多いようですが、このハサミは磁石が付きますので、鋼製。

クローム仕上げですが

サビも多少出ております。

 

片手で操作するのに最適化された遊びがあります。

購入後30年前後経過していますが、今も変わらぬ切れ味、使用感が保たれております。

購入価格は覚えておりませんが、概ね五千円程度だと思います。

 

良い道具だと思います。

  • 購入金額

    5,000円

  • 購入日

    1986年頃

  • 購入場所

    小原流教室

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