テキサスインスツルメンツ(旧ナショナルセミコンダクター)から発売されているFET入力デュアルオペアンプです。等価回路図を見ると、入力はpJFETになっています。
暖色系の色がつく
ヘッドホンアンプには問題なく使えます。FET入力の特徴なのか、暖色系の色がついているように感じます。傾向としてはTL072などが近いです。「TL072を見たらLF412にしろ」と言われることがありますが、音の傾向としても似ています。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
電源電圧要求の高さには目をつぶろう
DIPの2回路入りであり、一般的なデュアルオペアンプとピン互換です。TL072からの置き換えは単純にICを取り替えるだけで済むでしょう。LM358からの置き換えに使えるような事が書かれていますが、それは両電源で使用している場合に限ります。単電源駆動のLM358を置き換えることはできません(この場合はrail-to-railオペアンプまたは単電源オペアンプが必要です)。
電源電圧は±5V~±18V(絶対最大定格)です。ポータブルアンプに使うには、内部で昇圧するか、9Vの電池2個を±9Vとして使うかです。
出力電流も20mAはあるので(±15V駆動時)、最近の高感度なイヤホンを駆動するのに不足はありません。
FET色のある石がいいなら
暖色系の色がつく石が好みなら、この石を選ぶのも良いでしょう。ただし、ポータブルオーディオに使うには電圧要求が高すぎるのが難点です。
ハイファイ志向であるなら、もう少し高くなりますが、OPA2134やMUSES8920あたりが候補です。
発熱はそれなりか
24V駆動のcMoy回路では、外気温21.7℃に対しパッケージ表面25.8℃まで上昇しました。
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購入金額
216円
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購入日
2016年09月17日
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購入場所
シリコンハウス共立
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