こちらのPC、ダイレクト価格（直販）は約10万円。

キャンペーン等で割引もありますが、8万円を割ることはなかなか珍しい状態でした。

性能的には35WクラスのHaswell Refreshが搭載可能、最低クラスでもi3-4150搭載とCPUパワーはまずまず。

グラフィックはCPUにオンダイの統合型ですので、一昔前の3Dゲームでしたら過不足なく遊べるかな　といった程度です。

しかし、購入した当時でも10万円積めばSkylakeアーキテクチャにdGPU搭載のマシンが購入可能でしたので、コストとスペックだけを判断材料にすれば割高なマシンと考えられます。

今現在、モニタアームに搭載し、オプションのサンドイッチ・キットを噛ませてモニターの裏に設置しております。

占有面積は実質”ゼロ”ですので、これより省スペースなPCは存在しないでしょう。

同様に専有面積が少ない、または全く必要としないマシンとしてNUCシリーズが挙げられます。NUCシリーズは、ほぼすべての機種で15Wクラスの超低消費電力である”U”型番のCPUを搭載しておりますので、本気と比べるとCPUパワーにおいてだいぶ見劣りがします。

性能的な対抗馬である一体型PCよりは（多少）拡張性が高く、故障してもモニタと切り離して使用可能ですので一体型のような不安はありません。

グラフィック性能が求められる用途以外でしたら、この機種はお勧めです。

購入後の拡張内容は下記の通り。

・MiniPCI-eスロットに無線LANカードを追加

　（電波法に則り、技適を通っている純正のカードを使用しましょう）

・HDD500GB → SSD 500GBに換装

　（交換後のSSDはCrucialのMX200を使用しています）

・メモリを16GBに換装

　（シリコンパワーのDDR3L 1600　8GBｘ2枚組を使用しています）

・CPUをCore i7 4785Tに換装

ねじ1本で上蓋があき、そこからねじ2本でHDD換装が可能など非常にメンテしやすい作りです。

アイドル時やブラウジング、オフィスソフト使用時等はほぼ無音ですが、エンコード、3Dゲーム等を行うとそれなりの騒音が発生します。

CPUファンが約8cmのシロッコファンであり、ケースの排気ファンも兼ねている都合上致し方ありません。

このPCの利点は

・バラすのが簡単

　　（マニュアルはネットに公開しております）

・省エネ

　　（65WのACアダプタで駆動します）

・省スペース

　　（アーム併用で面積ゼロ）

・（サイズの割に）ハイスペック

　　（NUCや大抵のノートPC、一体型PCよりは高性能です）

欠点は

・全開時の騒音

・（タワー型に比べれば）低い拡張性

・（タワー型に比べれば）低スペック

以上のことから、

・タワー型のPCを置くほど面積に余裕がなく

・ノートPCより大きいディスプレイが必要で

・一体型PCより割安に導入したい

そんな方にお勧めできるのではないでしょうか。