この製品自体はオーディオ用のパワーディストリビューターですが、私は主にPC接続の接続機器の電源をまとめるためにこのようなパワーディストリビューターを使います。
既にメインPC周りで使う消費電力の低い機器に対しては、TEAC製AV-P155というパワーディストリビューターを使っているのですが、最近では6口の電源タップが他に数個並ぶような状況が出来てしまっていましたので、もう1つ買い足すことにしたわけです。
この製品はフロント3口(UNSWITCHED)、リア12口(SWITCHED×9+UNSWITCHED×3)の計15口となっていて、コネクターが3個に付き1ブロックに分かれ、それぞれのブロックの合計電力を300W以下に抑える必要があります。よって、重装備のPC本体を接続したりするような使い方には適してはいないといえます。
オーディオ機器でも重量級のアンプなどでは電源投入時には300Wを超えると思うのですが、ヒューズがSlow Blowタイプであるため、瞬間的な大電流には耐えられるということなのでしょう。
口数が多く、意外と安く手に入る
本機は既に随分前に製造中止となっていて、現在は直系の後継モデルとしてブランドがTASCAMに変わったAV-P25R MKIIIが販売されています。
基本的な仕様はほぼ踏襲されているのですが、前面側のACプラグ形状が3Pに変更されたり、ヒューズが物理的なものではなくボタン式となり、交換せずに復帰可能になるなど、使い勝手は向上しているようです。
本機の直接の後継モデルとなるTASCAM AV-P25R MKIIまでは物理的にヒューズを飛ばして保護するタイプだったため、ヒューズが落ちてしまうと交換の必要がありました。そしてこのヒューズが一般的な仕様のものではなくSlow Blow(タイムラグ式とも呼ばれます)であるため、ある程度品揃えが豊富な電子部品店であっても入手困難なのです。
先ほど通販で調べてみたところ、辛うじてAmazonやYahoo!ショッピングでも購入可能なようですが、単価は通常タイプの5倍以上となりますし、納品にもある程度時間を要する場合が多くなっています。まあ、ヒューズが飛ぶような使い方をしなければ心配はないわけですが…。
一応ながらノイズフィルターやサージ保護が入っていて、15口の電源供給が可能ということを考えると、実は意外と割安な機材ではないかというのが個人的な意見です。ノイズフィルター等のない、いわゆるごく普通のOAタップでも店頭価格で2千円程度はしますからね。
ノイズフィルターについてはその有効性はなんともいえませんが、IT機器がほぼ必ず存在する今となっては存在していて邪魔なものではない気もします。
新品で買っても良い程度の価格ではあるのですが、今回は丁度送料込みで割合安く出ていたため、旧型を中古で購入しました。次に買うとすれば、3P出力を備えた現行モデルを買うことになるでしょうね。
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購入金額
3,110円
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購入日
2016年09月12日
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購入場所
ソフマップ
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