レビューメディア「ジグソー」

サンドしなけりゃ始まらない!

240mmサイズのラジエーターの中では、比較的日本でも入手しやすいのでメジャーな

HARDWARE LABSのBlack Ice NEMESIS GTX240になります。

 

カラーバリエーションは日本で買うと日本限定色の一色限定ですが、海外通販だと、黒、白、と今回レビューするケースが白でラジエーター部分は黒という、primerの3色から選べます。


公式HP
CoolingLab HP

 

Black Ice NEMESIS GTX240の特徴として、
・278mm × 133mm × 54mm (L×W×H)
・16 FPI 25ミクロンのノールーバー銅フィンで、空気抵抗の削減
・800rpmの低速回転FANに最適化
・Black Ice GTから15%のチューブエリア拡大
・完全RoHS準拠
・製造欠陥に対して生涯保証

 

以前に購入した、Black Ice NEMESIS GTS280 と違って、二重経路の厚みのあるGTXは、

FANを取り付ける方向で、水路のINとOUTが変わるので注意が必要です。

 

箱は渋いデザイン

  

セット内容

4mm× 5mm× 8本

4mm× 48mm× 8本

ラジエーター

 

M4ネジと日本のホームセンターでも手に入れやすいサイズのネジなので、好みのヘッドのネジに交換したり、長さの微調整が出来ます、

 

 


四隅にプレスラインが入っているので、強度が高められている。

 

塗装も厚くは塗っていなそうだが、非常に硬い塗装面で、自分で塗ったSwiftech H220-Xの仕上がりとは段違いの完成度が感じられます。


ラジエーター内部は、ゴミが溜まっていることも多いので、使用する前に、しっかりと中身を流しましょう!

 

 

GTS280の時は、何も出てきませんでしたが、今回は3粒ほどゴミが出てきました。


洗浄をしていなかったら、CPUなどの水枕が詰まってしまう所でした><

 

洗浄は、精製水を使う派と、水道水でガシガシ洗ってから、最後に精製水で流す派がありますが、
1本500㏄の精製水でも100円位でドラッグストアー等で買えるので、
贅沢に1本使って洗浄しました(*´▽`*)

※っていっても100円ですけどw

 

 

ラジエーターのフィンはノールーバーフィンで、風の通り易さを重視した形状になっています。

車のラジエーターみたいに巨大なFANで強引に放熱をさせるなら、ルーバーフィン形状の方が放熱性が高いのでしょうが、放熱性と、FANの静穏性のバランスを取ったようです。

角度が付いていないフィンなので、照明の明かりが良く透過します。

この形状のお陰で、低速なFANや、静圧の低いFANでも十分に冷やすことができるので、ある程度デザインでFANを選んでも、それなりの結果がでます。

 

 


実際に取り付けてみると、厚みが54mmあるので、Define R5のケース内トップに取り付けるには、FANをシングルで取り付けるしかありません。


クリアランスを測ってから購入した物の、G.Skill TRIDENTのトサカにギリギリ被らずに取り付けられてホットしました。

※ホースが色染みで汚いのはスルーしてくださいRMA中のあん畜生が届き次第交換予定w

 

ケース内に取り付ける場合、基本的には外から吸って、ケース内に吐き出す吸気のセッティングで取り付けた方が良く冷える様ですが、(※冷たい空気を吸わせる為)
4.6GHz程度のオーバークロックで、そこまで気にする必要もなかろうと、見た目でFANを排気セッティングにしました。
※吸気にすると、ケース内を覗いた時、FANの裏側が見えてカッコ悪いから>< 

 

更新: 2016/10/02

■使用FAN

ラジエーターFANに使用したのは、オシャレFANのThermaltake RING12

※風量/40.6CFM 静圧/2.01 mm H2O 1500rpm

ラジエーターFANとしては、風量が若干低めで、その分を補う形で静圧がやや高めなFANになります。

風ばっかり強くても、押し出す力が弱ければ、ラジエーターFANには向きませんが、

RING12は、風量が低いくせに、静圧が高いという変態FANになります。

本気の水冷家の人なら選ばないFANかも知れませんが、見た目で選びました(*´ω`*)

 

 

120mmFANのメジャーなFANである、Noctua NF-S12A PWM

などもありますが、※風量107.5m³/h=63.27CFM 静圧1,19 mm H2O 1200rpm

 

風量こそ、RING12よりも1.55倍ありますが、静圧は約6割と低いので、いってこいでドッコイドッコイな性能かと思われます。

 

その内比較したいと思いますが、このダサさが生理的に受け付けませんw

 

ラジエーターをサンドさせるFANには、Swiftech H220-X付属の

Swiftech Helix 120MM 9-Blade Z-Bearing Fan

※風量/55CFM  静圧/2,19 mm H2O 1800rpm

を付け足します。

 

更新: 2016/10/02

■実際の冷却能力 CPU

 

Swiftech H220-Xに、VGAをプラスしたバージョンと比較します。

 

 

 

ベンチソフトは、3DMark Time Spy を使用し、CPUのログはCore Temp、VGAはGPU-Zを使います。

 

 

 

CPUについては、上記のグラフで見た通り、【Swiftech H220-X改】と、

【Black Ice NEMESIS GTX240(FANシングル)】は、そこまで大きく温度が変わることはありませんでした。

 

同じ240mmのラジエーターとはいえ、厚みが倍になり、ダブル構造になっている

【Black Ice NEMESIS GTX240】の方が、かなり冷却能力が高まるのではないか?


と期待した程の差もなく、ポンプもなんちゃってDDC(Swiftech オリジナル MP30)から、流速の速いD5ポンプに変わった恩恵もなく、完全に無駄金を使って、見た目だけのカスタムになってしまった~と絶望しました。

 

が、

 

不格好ではありますが、ケースの外側からラジエーターを挟むようにFANを当てて、ラジエーターをサンドしてみた所、満足の出来る結果がでて、胸を撫で下ろしました。

 


core温度は、4coreの平均で計測しています。

 

【Swiftech H220-X改】から、【Black Ice NEMESIS GTX240(FANシングル)】に変更した温度の差は、平均で、僅か1.24℃程度しか変らなかったが、

【Black Ice NEMESIS GTX240(FANサンド)】では、【Swiftech H220-X改】と比べて、

5.64℃低くなりました。

 

FANサンドパワーすっげ~

 

Swiftech H220-Xのラジエーターをサンドしえも2度位しか変わらなかったのに、

Black Ice NEMESIS GTX240では、段違いの性能アップです!

 

 

更新: 2016/10/02

■実際の冷却能力 GPU編

VGAの方は、分かり易い差がありました。

・・というか、差がありすぎる><

 

 

 

【Swiftech H220-X改】【Black Ice NEMESIS GTX240(FANシングル)】では、アイドル状態でこそ、2度程度しか変わりませんが、高負荷状態では、34度も温度が変わりました。

 

【Swiftech H220-X改】の状態でも、普通にゲームをする程度なら、50度を超える事はほとんどなく、3DMark FireStrikeでも、最高温度で44度程度までしか上がらなかったので、今回の76℃は、びっくりです。

空冷の場合だったら、確実にサーマルスロットリングが発動してしまいます。

 

ちなみに、【Black Ice NEMESIS GTX240(FANシングル)】での3DMark FireStrikeでは、

最高温度で40度でした。

 

【Swiftech H220-X改】から、【Black Ice NEMESIS GTX240(FANシングル)】に変更した温度の差は、平均で27℃も変わりましたが、

【Black Ice NEMESIS GTX240(FANサンド)】では、【Swiftech H220-X改】と比べて、

30.72℃低くなりました。

 

FANを片面シングルの場合と、ラジエーターをFANでサンドした場合で平均3.72℃ FANをサンドした方が冷えました。

 

 

更新: 2016/10/02
取り付けやすさ

FANサイズより一回り大きい

120mm×2のFANのサイズよりかは大きいので、事前に寸法を測っておいた方が無難

入手性の良い、M4ネジを使用するので、日本でもホームセンターに行けばたくさんある。

 

更新: 2016/10/02
冷却性能

良く冷えるが、所詮240mm!可能であれば、より大きなラジを!

良く冷えるが、360mmや、420mmには敵わない。

更新: 2016/10/02
総評

真価を発揮させるには挟め!

ラジエーターFANは、片面のシングルでも十分に冷えるが、

FANをサンドしたら、パッとしなかった冷却性能も跳ね上がります。

 

このラジエーターを使用する場合は、可能な限り、プッシュ・プルで、FANをサンドした方が幸せになれます。

  • 購入金額

    8,700円

  • 購入日

    2016年09月05日

  • 購入場所

    performance pcs.com

14人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • りゅうやんさん

    2016/10/02

    グラフも見やすく美しいレビューですな^^
    HOFを冷やすには、きちんとセッティングしないといけませんね。
  • hidechanさん

    2016/10/02

    ありがとうございます^^
    温度変化系は久しぶりだったので、ちょっと頑張っちゃいました(*´▽`*)
    これで、HOFちゃんも、カリカリにOCしても大丈夫そうな環境が出来ました!
    が、
    コイル鳴きなどめんどくさいので、背面のスイッチを常時ONでお茶を濁しておきますw

    おそらく、30度以上温度に差があるのは、Swiftech H220-Xの時は、圧損が高すぎ+流速低すぎで、primochil vortexがほとんど回転しないような環境だったので、ラジエーターだけでなく、ポンプの影響もあるのではないかと思います。
    が、
    観賞用なので、実用性は余り求めていませんw

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