中古の据え置き型オシロスコープです。現在はサポート終了品です。
本体のみの出品だったため、電源コードやプローブは汎用品を別途購入して使用しています。
電子工作でもオシロスコープがあると便利ですが、新品を正価で買うと福沢諭吉の5人や10人は軽く飛んでいきます。
オペアンプのレビューを書くときにこれで過渡波形を見ています。
最新の機種のようなカラー表示はできませんが、波形を階調表示できます。
外部トリガ端子は本体裏側にあります。
実質帯域は正弦波で50MHzまで
この機種のアナログ帯域は100MHzですが、サンプリングレートは200Mspsです。ナイキスト周波数は100MHzになるのですが、ナイキスト周波数で再現できるのは原信号の周波数だけです。振幅を再現することはできません。振幅まで再現するためには、サンプリング周波数の1/4以下である必要があります。そのような正弦波であれば、曲線補間で再現が可能です(サンプリング周波数の1/4を超えてナイキスト周波数までの周波数では、AMのような波形になってしまいます)。この機種の場合は50MHzです。
但し、アナログ帯域とは振幅が-3dBになる周波数を指します。50MHzを超えていると既に減衰が始まっていると思われますので結局そのような周波数でまともに波形を見るのは難しいでしょう。
ただ、帯域が100MHzもあれば8bitマイコンやオーディオ回路には十分ですので、電子工作で使う分には十分使えるでしょう。
リードアウト付き
デジタルオシロスコープらしい特徴として、各種リードアウトがついています。電圧はRMSやpeak-to-peak、振幅(amplitude)の表示に対応しています。他に周波数などのリードアウトがあります。
1:1プローブ・高分解能モード・ACカップリング・横軸500μs/div・縦軸1mV/divの条件では(実質分解能12bit相当)、100μVのオーダーあたりまでは確認できるようです。真空管時代の電子電圧計もこのくらいの分解能だったようですが、デジタルオシロでは一般の交流電圧計のような平均値からの(正弦波と決め打ちでの)換算ではなく、真のRMSを計測できます。データシートから計算するとこの場合理論上の分解能は約2μVになりますが、もっと上にノイズフロアがあると思われます。
【6/24追記】内部抵抗の熱雑音?
オシロスコープの内部抵抗は1MΩです。このノイズフロアはおそらく熱雑音と思われます。電圧計(オシロスコープで見られるものは時間軸に対する電圧です)の宿命として内部抵抗をできるだけ高くするため(被測定物への影響をできるだけ少なくするためです)、その分だけ電圧ノイズフロアが上がってしまいます。
内部抵抗を低くすれば解像度は上がりますが、そんなことをすれば被測定物に電圧降下を起こしてしまい、最悪シャットダウンしたり破損したりします。もう一つの方法は液体窒素につけるなどして極低温にすることですが、おいそれと使えるものではない上、ほとんどの電気機械は-40℃以下での動作が保証されていません。なので、こればかりは実質的にどうしようもないといえます。
アナログとデジタルが同時に見られる
この機種はミクストシグナルオシロスコープです。アナログ入力が2chのほか、ロジックアナライザ(デジタル入力)が16chあり、同時に表示できます。デジタル入力を使用するには専用のケーブルが必要ですが、これは後日入手しました。
ただ、私はマイコンやロジック回路よりもアナログ回路をよく使うので余り使う機会がありません。専用プローブを後日入手しましたが、いまだ使う機会がありません。
フロッピーディスクドライブ搭載
フロッピーディスクドライブが搭載されていますが、今やフロッピーディスクはレガシーメディアであり、残念ながら私のPCでは読み込むことができません(ドライブを搭載していない)。こればかりは古いオシロなので仕方ありませんが。(余談ですが小学校の頃だったか学校の電子オルガンにFDDがついていたのを見たことがあります)
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購入金額
13,000円
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購入日
2015年09月09日
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購入場所
ヤフオク
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