テキサスインスツルメンツから発売されている高精度オペアンプです。表面実装の2回路入りパッケージで、姉妹品に1回路入りのOPA211があります。差動入力はバイポーラ入力です。
OP42に似た音質
OPA2134と比べると見通しが良くなっています。ただ、流石にOPA627と比べると幾分ドライな印象ではあります。傾向としてはOP42に似ているようですが、こちらのほうがやや軽薄に聞こえます。
どうやらこの石はジャンルによって得手不得手があるらしく、深夜アニメの主題歌などはこちらのほうがしっくり来ますが、クラシックアレンジではOPA2134のほうがしっくり来ます。昭和後半の歌謡曲などはどちらでもしっくり来ますがOPA2211のほうが澄んで聞こえます。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
5Vでも30Vでも、各種アナログ回路に
単電源でも動作し、rail-to-rail出力特性があり、定格電源電圧は4.5V~36Vです。公称出力電流は30mAあり、イヤホンの駆動には十分と言えるでしょう。
ただ、2回路品とはいえ表面実装品しかないので変換基板に半田付けする必要があります。
なお、チップの裏面にはサーマルパッドが付いています。底面サーマルパッドの電位は品種によって接地とすべき石と負電源に接続すべき石がありますが、OPA2211は後者です。
ジャンルを選ぶのがちょっと……
チャンネルあたりの価格帯ではOP42と同等ですが、OPA2211は音楽のジャンルを選ぶのがネックです。但し、OP42と違って5V単電源でも動くのが強みです……が、「それOPA2134でもできるよ」と言われてしまいます。
(電池駆動で動かしたいのでなければMUSES8920というずっとコスパの良い石があるのですがそれはまた別の話です)
それなりに発熱する
24V駆動のcMoy回路では、外気温29.5℃に対しパッケージ表面温度が38.1℃まで上昇しました。
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購入金額
1,697円
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購入日
2016年04月頃
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購入場所
デジット
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