レビューメディア「ジグソー」

4Kモニター時代の夜明けが来た

遂にFHDから4Kモニターへ移行する事にした。

 

 

ASUS好き、ゲーム好き、4K、ということで選んだのは「PG27AQ」だ。思いのほか箱が大きいのでビックリしたのだけど、なんと最初は縦置き(ピボット)の状態で梱包されていた。

 

 

個人使いで27インチモニターは初めて。恐る恐る、開封の議を済ませ、液晶モニター購入時での最大の”運試し”、結果は…

 

 

ドット欠け無し!!(コロンビア)

 

 これで安心して使う事ができる。

 

 

背面の入力系統はHDMIとDPが各1つずつで少な目だが、USB3.0ハブがあるのは便利。電源ケーブルがACアダプタなのはピボットのためだろう。このあたりの細やかな気遣いがありがたい。

更新: 2016/07/30
実用性

4Kは高性能パソコンでないと(快適にゲームするのは)難しい

4Kでのゲーミングを2台のパソコンで検証した。(詳細なスペックは割愛)

 

■メインパソコン構成

CPU:インテル Core i7-5960X@3.5GHz動作

メモリ:32GB(DDR4-2666, 8GB*4枚)

GPU1:エイスース STRIX-GTX980-DC2OC-4GD5(PCIe 3.0 x16動作)

GPU2:エイスース STRIX-GTX980-DC2OC-4GD5(PCIe 3.0 x16動作)

OS:Windows10 Pro 64bit

 

■サブパソコン構成

CPU:インテル Core i7-6700K@定格

メモリ:16GB(DDR4-2666@2800OC, 8GB*2枚)

GPU:エイスース Geforce GTX 1080 Founders Edition(PCIe 3.0 x16動作)

OS:Windows10 Home 64bit

 

どちらも重いゲームでも充分動くようにしてある。特にメインパソコンはCPUは8C16TでGPUはSLIという構成だ。一方で、サブパソコンは最新のCPU・GPUで速度を追求した構成だ。この2台でゲームが4Kでどのように動くか検証してみた。もちろん、G-SYNCの効き目も確かめていく。

 

 

<4K環境ゲーム動作検証>

 

■ゲーム1 「Witcher3 Wild Hunt」

今、私の中で「4K解像度で遊びたいゲームNo.1」に君臨するゲームだ。超美麗な画像でファンタジーの世界に入り込める。

 

メイン:最高品質 30~50fpsあたりで推移

サブ :最高品質 24~45fpsあたりで推移

 

■メインパソコン(5960X+GTX980OC-2WaySLI)※G-SYNC 有り

 

■メインパソコン(5960X+GTX980OC-2WaySLI)※G-SYNC 無し

 

最高品質だとメイン・サブ両方で60fpsを割り込んだ。ただ「超絶綺麗」。最高画質を4K以上の解像度でプレイしたこの感動を誰かと分かち合いたいくらいだ。あとはG-SYNCの恩恵がフルに発揮されるかたちとなった。それも相まってfpsが不足していながらも快適にプレイができた。

 

■ゲーム2 「Streetfighter V」

パソコン版とPS4版でマッチングできるため、スペックを合わせるためか60fps固定ではあるが、正直あまり画質にこだわらなくとも良いとはいえ、フル3Dで描画されているために必要スペックは高い。

 

メイン:最高設定(アンチエイリアスは中設定)で60fps維持 ※高以上ではゲームがスロー化する

サブ :中設定でも60fpsは維持できず(50台後半)

 

■メインパソコン(5960X+GTX980OC-2WaySLI)※最高設定(スロー化状態)

 

■メインパソコン(5960X+GTX980OC-2WaySLI)※中設定(通常動作)

 

メインパソコンではSLIが使えなかったが、Geforceの設定で強引にSLI対応させる力技を使っても最高品質で通常動作をキープできず、スロー動作してしまった。ゲームタイトル自体が4K解像度に最適化されていない感じである。サブパソコンでは4Kで遊ぶことすら辛い状態なので、素直にWQHDかFHDでサクサクさせた方が良い。

 

■ゲーム3 「Overwatch」

FPSであれば「解像度より120Hz以上で」が理想のプレイ環境なんだろう。しかしあえて4K60pで遊ぶならどうだ!?ということで試した。メイン・サブ両方のプレイ動画を見ていただこう。(メインの動画は4K30fpsで、サブパソコンの方はFHD60fpsの動画にした)

 

メイン:エピック品質 60~100fpsあたりで推移

サブ :エピック品質 60~85fpsあたりで推移

 

■メインパソコン(5960X+GTX980OC-2WaySLI)

 

■サブパソコン(6700K+GTX1080FE)

 

元々は60Hzのテレビ(Regza 42Z1)で遊んでいたので、応答速度が4msの「PG27AQ」だと若干有利な形にはなった。メイン・サブともに60fpsは下回らず問題なかった。ただ、メインのビデオメモリ使用量が4GBギリギリまできていたのが。サブでは4GB以上キッチリ使っていたのでやはりビデオメモリは多い方がよいのかもしれない。

 

 

 <総括>

結論だが、上の検証を観ていただければわかる話だが、

 

「4Kの夜明けは来たが、まだ満足のいくレベルではない」

 

特にPascalはドライバが成熟していない印象だ。ゲームの最適化は先発のMaxwellが勝っている。だからこそ性能の不十分な点をG-SYNCがフォローしてくれる。現状は4KゲーミングでのG-SYNCに対する評価は、

 

「4Kだからこそ、G-SYNCが役に立ってくる」

 

と感じた。やみくもにGPUのパワーを上げるより、モニターをG-SYNCにすることでゲームの快適にすることはできているようだ。総じて30~60fpsの間に入っていれば良いゲームにはG-SYNCの効果は絶大で、60fps出ているような感じにはなる。60fps以上ある場合のヌルヌル感とは違い、あくまで”出てる感じがする”という点に注意。本当は60fps以上出せるGPUを使うのが一番である。

更新: 2016/07/30
外観

ROG色に染まれ

「ASUS」で「ROG」ときたら・・・

 

 

とにかく赤だ!モニターなのにやたらと光る!(モニター以外の部分が)

 

 

暗闇でもこの程度の明るさなので点いていても気にならないし、個人的に赤色は落ち着くので好きだ。

 

普通のモニターにはこんな機能ないだろう。光は調整できないため、人によっては邪魔だと思うかもしれない。ただ、大のROG好きにはたまらない演出だ。

更新: 2016/07/31
購入動機

ASUS SHOP アウトレットありがとう

総じてASUSのモニターは高くて手が出しにくい。

 

  • 27インチ
  • 応答時間 4ms
  • 解像度 4K
  • IPSパネル
  • G-SYNC対応
  • ピボット(縦画面)可能

とくにこの「PG27AQ」だと上記のような高機能・高性能なモニターであるのでなおさらだ。それを通常価格だと倍近くするのに、7万を切った価格で買えたのは幸せかもしれない。実際箱破損品とあるけど別に気になるものではなかった。(あまりに巨大な箱なので、すぐに押し入れ行きとなった)

 

■ASUS SHOP 商品リンク

ROG SWIFT PG27AQ 【OUTLET】

 

7/末時点でまだ在庫はあるので、買いたい方はぜひ。

更新: 2016/07/31
使用感

FHDのコンテンツは悲喜交々

4K解像度でDot by Dotとなるモニターは、FHD解像度のコンテンツでは基本的にボヤけた感じになる。これはFHDのモニターでFHDより小さな解像度にしたときのモニターと同じわけなのだが、モノによって気になる・気にならないが割とハッキリ分かれているように思える。

 

<気になる点>

 

1.録画した地デジテレビムービーの再生

これはFHDで観ていた時よりかなり悪い。綺麗になった分、ノイズがすごく目立ってしまう。アニメのようなコンテンツはノイズが少な目なので気になりにくいが、実写系だと顕著にノイズが見えてしまいかなり汚く感じてしまう。何気にテレビのノイズリダクション機能は凄いんだなと思った。

 

再生ツールなどで改善する可能性があるかもしれないので探してみる必要はある。

 

2.ドット系のゲーム

Terrariaなどのドット系のゲームでFHDまでしか解像度が対応していないゲームを遊ぶと、モニターが4Kで目が慣れてしまっているせいか、滲んだ感じに見えてしまう。(Terrariaは外部ツール使用で強引に4Kにして綺麗な画像で遊べるがスケールが設定できない為にキャラが小さくて遊びにくい)

 

4K画面のスクリーンショットをZigsowにアップしたいがデータが重いのでツイッターのリンクで。

 

Terraria 4K resolution

 

3.ゲーム機(Wii U)

スプラトゥーンをHDMIで接続して遊んでみた。確かにアラは出るのだが普段使いのモニターより応答速度が速いせいか、バトル中でも非常に見やすくなってはいる。普通にゲーミングモニターとしては十分性能を発揮しているが、AAされていないゲームのせいかドットのアラがFHDモニターよりも目立っている。

 

 

4Kモニターは4K解像度に特化してしまった結果、今までなじみのあったFHD環境をそのまま持っていくと不都合な点も何かと多い事がわかった。

 

  • 購入金額

    69,800円

  • 購入日

    2016年07月20日

  • 購入場所

    ASUS SHOP アウトレット

コメント (8)

  • ホーリーテールさん

    2016/07/30

    4kデビューおめでとうございます!しかもROG!
    ロゴマーク光るのかっこよすぎ(^◇^)ですね!
    4K環境は敷居が高すぎなのでROG Swift PG248Qがほしい!!です^^
  • hidechanさん

    2016/07/30

    4Kゲーミングいいですね~
    Overwatchの時だけは、画面を左右に振ると微妙に瞬間移動した視点(FPSが足りない感じ?!)で、、もう少しヌルヌル感があると目に疲れなさそうですね。
    出費マラソン継続中でなければ、さっくりとIYHしてしまいそうな4割引オーバーなディスカウントが悩ましい><
  • ポン酢レッサさん

    2016/07/31

    ホーリーテールさん

    ありがとうございます!そうです、やっぱりROGからは離れられませんでした(笑)WQHD144Hzのと悩んで、ここまできたら4kだ!と決心しました。

    レースゲームやりたいけど、流石に3枚も買えなくて(>人<;) 今はこのモニターでニヤニヤすることにします!
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