愛飲しているタバコ。とてつもなく甘い。
読み方は「バイブス」ではなく「バイブ」だそうだ。生産国はオランダである。
タール7mg.ニコチン0.6mg.だが、その独特の味わいゆえかもっと軽く感じてしまう。
ブラックデビルしかり、オランダで生産されたタバコはなぜこうも甘いのだろうか。
パッケージも中身もブラックデビルよろしくすべて黒い。フィルター部の「vibes」の文字が金色というところまでそっくりである。
こいつに出会ったのはタバコを始めたばかりの大学生の頃で、それこそブラックデビルを吸っていた自分に、友人が東京には面白いタバコがあるぞと土産物として寄越したのがこいつだった。
一口吸うや、今までにないフルーティーな甘さに驚かされた。
それ以来、地方学生だった自分は友人が東京に行くと聞くたび、バイブを買ってきてくれとせがむようになってしまった。
上京して1年経った今、東京の人の多さやモノの煩さには辟易しているが、比較的バイブが手に入りやすいというところはすごいなと思っている。しょうもない話だが…。
とにかく甘ったるいぞ
既に述べたことだがとにかく甘い。
フィルター部分にも味がついており、くわえた瞬間から甘みが広がっていく。
火をつけてゆっくり吸い込むと、ミックスジュースのような味がする(気がする)。
正直、タバコらしいタバコが好きな人にとってはゲテモノ、あるいはピースのような甘みが好きな人には邪道と呼ばれる味かもしれない。
「ごめん、一本タバコくれない?」という飲み屋でよくあるシーンも、このタバコにしてからは「うわ、なにこれ、やっぱりいいや…。」とお断りされるようになった。いいんだか悪いんだか微妙なとこだが、この美味しさを是非とも広めたい自分にとっては残念な話である。
いわゆるタバコ臭さはないが…
このタバコの特徴として、副流煙がとてつもなく香るというものがある。
もちろん、いわゆるタバコ臭い、という感じではなく、ヤバイお香を焚いた匂い、しつこいくらいに甘ったるい香りなのだ。
なので、よく喫煙所で吸っていると、「あ、やっぱりいた。上の階からでもわかったよ」やら「何かヤバイ成分入ってんじゃないの?」などと言われることがある。かなり強烈な香りなので、お酒を楽しむ場や狭い空間で吸うことはおすすめできない。昔、新幹線の喫煙所で吸っていたら、あからさまに嫌な顔をされたものだ。ハマるひとはハマる匂いなのだけれど。
そういえば何かのタバコのレビューで、コトを済ました後に吸うのにぴったりな匂い、などと書かれていたのを見たことがある。
その時の気持ちといったら…
ダサい!最高!
見た目についてだが、正直ダサいと思っている。
黒パッケージというところはブラックデビルと同じだが、やたらと派手なネオンの写真の下に「experience these city vibes」と大文字で書かれている。
…ダサいぞ!田舎の中学生が想像した都会のイメージそのまんまかよ!
などとつっこみをいれたくなる。
しかしそのまんま感がとてもいとおしい。
夜の街の、甘美で淫靡な雰囲気をイメージした結果、あまりにもそのまんま過ぎるパッケージと、しつこすぎるほどの甘い味になってしまったのかと思うと、なんだか微笑ましくなってくるではないか。
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購入金額
450円
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購入日
2016年05月19日
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購入場所
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