小林源文作、第二次世界大戦中のドイツ戦車兵達の活躍を描いた漫画「黒騎士物語」。
これはその漫画を元にしたカードゲームである。
ルールは至ってシンプル、ソ連軍に包囲された友軍をあの手この手を駆使して救うこと、である。
プレイヤーは、友軍カードを取り囲む6つのソ連軍カードの山札を崩し、より多くの友軍カードを手に入れなければならばならない。ゲーム終了時に手持ちの友軍カードに記載されているポイントを合計し、最も高得点だった者が勝者となる(ただし、友軍カードには-1pointなど、必ずしも加算されるカードばかりではないのがミソ)
プレイヤーはドイツ軍とソ連軍の両方を兼ねる。ドイツ軍として友軍を助けることに専念するも良し、ソ連軍として他プレイヤーを妨害するもよし。時には協力し合い、そして足を引っ張り合いながら熾烈な戦いを繰り広げるのである。
【外観】
あまりにもインパクトがありすぎるタイトル、そしてデカデカと描かれたドイツ人男性とパンター戦車。一目で「あ、俺ケツだ!」と分かるパッケージになっている。
ちなみに最初に販売された際のデザインは以下の通り。
そしてこのデカデカと描かれたドイツ人男性こそ、「黒騎士物語」の準主人公、「エルンスト・フォン・バウアー中尉(のち大尉)」である。
右目を失ったりケツをなめさせたりパンターを強奪したりパンターを剥奪されたりケツをなめさせたりとすごい人だが、彼の勇姿については皆、「黒騎士物語」を買って読もう!
【カード】
プレイカードは主に以下の7種類からなる。
✚ドイツ軍カード…プレイヤーの戦力となるカード。車両カードと非車両カードの2種類がある。
★ソヴィエト軍カード…友軍を包囲しているカード。こちらも車両カードと非車両カードがある。
S攻撃補助カード…ドイツ軍として攻撃する際に使用するカード。先制攻撃できたりと便利。
FS心強い味方カード…ドイツ軍としても攻撃補助カードとしても使用できる。「ハンス・ルーデル」など人物が描かれたカード。
Aソヴィエト軍カード…自分の手番中に他プレイヤーを攻撃するためのカード。「URAAAA」などと叫ばれたり色々と穏やかでない。
Uドイツ軍不運カード…他プレイヤーがドイツ軍としてプレイしている時に使用できるカード。攻撃するというより妨害することに特化している。
Rリアクションカード…他プレイヤーがAカードもしくはUカードを使用してきた時に使うカード。「俺のケツをなめろ!」カードもここに含まれる。
上記種のカードを用いて、相手を出し抜き友軍を救出する。
【プレイ風景】
ソヴィエト軍に囲まれる友軍。最初は友軍、ソヴィエト軍ともに伏せた状態にする。
手持ちのドイツ軍を出し、ソヴィエト軍の山札をめくって攻防を繰り返す。
防御力はカードの右上、攻撃力は左上に記載されている。攻撃力は「10」「4」とあらかじめ決まっているものや、「2D+2」など、サイコロを振って決めるカードもある。(「2D+2」なら、サイコロを2個振った値の和と2を足したものが攻撃力になる)
ソヴィエト軍の山札を1つ崩すことができたら友軍カードをゲット。この時決して友軍カードを表にしてはいけない。何ポイントなのかは得点計算するまでお楽しみだ。
ソヴィエト軍の山札がすべて無くなったらゲーム終了。各自ゲットした友軍カードを表にし、記載されたポイントを合計する。
【魅力】
やはり特筆すべき魅力は何と言ってもリアルなタッチの戦車たち。「黒騎士物語」はもちろん、「カンプグルッペZbv」「鋼鉄の死神」といった多作品の名(?)シーンが甦る。
そして忘れてはいけない、このゲームのタイトルにもなっている「俺のケツをなめろ!」カード。
下手したら「総統命令」すら無効にしかねないこのカード、誰も強制するわけではないのに皆がみんな「俺のケツをなめろ!!」と大声で叫びながら机にたたきつけるようにして出している。もはやその様子はゲームにおける風物詩ともいえるだろう。
そんな老若男女問わず楽しめる「俺ケツ」だが、なんと2016年に新しくなって帰ってきたのだ!
ネーミングも一新、その名も「俺のケツをなめろ!もっとだ!」
…そうか!もっとか!
ちなみに、パッケージも新しくなっている。
バウアー中尉がさらにかっこよくなっている…!!
「2016 ハードVersion」とあるが、どの辺がハードになったかは改めてレビューする予定。
初見は結構難しい
ルールブックも同封されてはいるが、分かりやすいかといったらそうでもない。
初見だと「この場合はどうすればいいの?」「このカードどう扱えばいいの?」といった疑問は発生するかもしれない。恥ずかしながら自分も「俺ケツ試遊会」に参加して始めて詳細なルールを理解した。
だが、細かいルールなんてどうでもいい。楽しければそれでいいじゃないか。俺ケツだもの。
拡張パックもあるよ!
ティーガー、パンターはもちろんⅣ号、Ⅲ突、Ⅳ駆とおなじみの戦車はそろってはいるが、コアなファンからまだまだ物足りない!という声が上がり、めでたく拡張パックが発売された。
その名も「俺のケツを拡張セット 第一傑」。
おおよその意味としては間違ってないのだが、根本的に間違ったネーミングである。
まあ公式がこれなんだから仕方がない。
手元にあるのは三傑までだが、現在は第四傑まで売っているそうだ。
これらについても内容物等、後程詳細にレビューしたい。
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購入金額
0円
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購入日
2016年頃
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購入場所
北のラブリエさん
2016/05/16
for(i = 1; i <= 10; i++) {
printf("俺のケツをなめろ!”);
}
北のラブリエさん
2016/05/17
//というか審査がw
むーすんさん
2016/05/17
「ケツ」っていっちゃいけないのか…