先日、3.5インチベイが2つしかないこちらのケースを大改造し、
大量にハードディスクを積んだファイルサーバを構築しました。

作成したマシンの構成は↓の通りで、6台のHDDを搭載しました。

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■構成

CPU : AMD Athlon 5350

M/B : ASRock AM1H-ITX

メモリ :DDR3-1333 4GBx2

SSD : Crucial C300 128GB

HDD① : ウェスタンデジタル WD30EZRX

HDD②：ウェスタンデジタル WD30EZRX-1TBP

HDD③：ウェスタンデジタル WD25EZRS

HDD④：ウェスタンデジタル WD30EZRZ-RT

HDD⑤：Seagate ST1000DM001

HDD⑥：日立 HDT725050VLA360 

電源：オウルテック FSP300-60GHS 300W SFX

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このケースは本来、↑の写真の赤枠の部分の裏側の①と②場所に
3.5インチハードディスクをとりつけるようになっています。

このうち①の場所はハードディスクを取り付けても下に10cmほどの空間があるので、
まずはこの空間を有効活用できないと考えました。

そこで用意したのが以下のパーツ
①Bullet HDD増設ステイ 3台増設用

②ホームセンターで購入したM3の長めのネジとナット

①のパーツを②のねじとナットを、PCケースのハードディスク固定用ねじ穴を使って取り付けます。
実際に取り付けた写真がこちらです。

ちなみに、もともとのハードディスク取り付け位置は、ナットを取り付ける関係で3.5インチのハードディスクを取り付けることはできません。
かわりに2.5インチ→3.5インチベイ取り付け用のマウンタを取り付けることができましたので、
このマウンタにOSインストール用のSSDを取り付けました。

これでもともとの3.5インチベイ2つから、3.5インチベイ4つ+2.5インチベイ１つにパワーアップできました。

次に狙いをつけたのが、↑の写真の赤枠部分のスペース。

Mini-ITXのマザーを使用する場合、この部分にHDDが収まるだけのスペースがあることがわかりました。

しかし、先ほどと違い、この部分にはネジなどを通すような空間が無いうえ、
写真でもわかる通り、すこしくぼみがあるため接着剤などで、金具をくっつけることもできません。

そこで、使用するのがこちら。マキタの電動ドリルです。
これを使って、ハードディスクをマウントする金具を取り付けます。

肝心なハードディスクをマウントする金具ですが、そう都合のいいパーツはなかなか存在しません。

そこで、東急ハンズでアルミ板を購入し、自分で作成することにしました。
加工前に写真を撮るのを忘れたため、イメージ図ですが、こんな感じのアルミ板です。

アルミ板の加工というと、難しそうに思えますが、実は1mmちょっとの厚さであれば
カッターナイフで切ることが可能です。

といっても、もちろんスパッと切れるわけではなく、何度も根気強く刃で表面を削っていき
最後は力を入れて何度か折り曲げたり、戻したりを繰り返すと金属疲労で
カッターの刃を通した線に沿って綺麗に割れてくれます。

折り曲げるのも同様の手順で、はじめにカッターで削るようにして溝を作ったあと、
斜めに曲がったりしないように、硬い板などを添えながら折り曲げると、
結構綺麗に曲げ加工をすることができます。

こうして作ったマウント金具を、ケースにドリルで開けたねじ穴に固定した状態が下の写真です。

写真ではわかりませんが、上下に2台分のハードディスクを取り付けられるようにしています。

この上は、もともとPCケースについている光学ドライブ用の金具を取り付けられる空間なので
高さ的に取り付けるハードディスクは2台までにしましたが、光学ドライブをあきらめれば4台くらいは取り付けられたと思います。

大改造計画を考え始めてから完成するまでに3か月以上、かかりました。

いままで、パーツに穴をあけたりするような加工や、

オリジナルの金具を作るようなことはしたことはありませんでしたが、結構うまくできたのではないかと思います。

こんな感じで当初の目標だったHDD6台+SSD構成を完成させることができました。