2016年3月9日から4月8日まで実施されている牛丼屋すき家での「艦これ」コラボキャンペーン、『「艦これ」オリジナル3Dカードを補給せよ!!』。

今までの4枚は知人と飯を喰った時に総取りさせてもらったモノだが、今回のは別の日にたまたま？近くを通ったので追加で入手したモノ。

今回のシリーズでは最大の3人の艦娘が描かれているカード。

前に紹介した「春雨＆夕立改二」は連番の同型艦で一緒に軍事行動もとったことがある仲だが、こちらの3艦はそこまでの関係性はない（2艦ずつならば多少の関連性はある）。ただ、数が多くどちらかといえば「主役」ではなくモブのようなイメージのある駆逐艦としては、それぞれ性格と戦績が非常に「立った」艦。

島風は旧帝国海軍最速の船で、実測40ノットを超える快速船。次代の水雷隊を率いる高速実験艦として造られたが、戦術の変遷や建造のむずかしさで同型艦が量産されることなく終わった。しかもあまりに速すぎるため他の艦艇との衝突が危惧され、その機関の取り扱いのむずかしさも相まって艦隊行動が控えがちだったぼっち艦船。ただそれはある意味正しかったようで、不似合いな低速の輸送部隊警護の任にあてられたときに沈んでいる。

その島風のテストデータを採った「プロトタイプ島風」といわれるのが天津風。「陽炎型」と呼ばれる汎用艦型ながら高温高圧の試作ボイラーを積んだ。あまり活躍の場がなかった島風と違いかなり多くの海戦に参加し戦果も挙げたが、終戦間近に艦首切断の大破を被り、修理のため日本に帰投中に攻撃を受けて沈没。

最後の雪風は天津風と同じ陽炎型だが、特段他の艦と異なる特徴的な兵装がされたわけではない。しかし開戦から終戦まで働きづめに働いて、最後は大和の沖縄特攻作戦に同行までしたのに沈まなかったという強運艦。さらにその生存が、「たまたま敵の薄いところに配備された」とか「負け戦への投入がなかった」というのではなく、負け戦ですら戦果をあげつつのものであるというものすごさ。戦後賠償艦として中国（今の台湾）に引き渡され、さらに20年以上も働いたという。中国内戦で国民軍が紅軍に追われるときも、この船の強運を信じて総統が乗船、台湾に逃れたというほど内外に知れ渡ったラッキーガール。

奥の雪風のピントが合いにくいのが．．．天津風はカワイイっす

艦これでの彼女たちはこれらのエピソードから、かなり特徴的なキャラクターづけがされ、容貌も特徴的。このカードで左に位置する島風は、比較的幼い感じのコが多い駆逐艦娘の中では飛びぬけて．．．．ぶっ飛んでるw（大人っぽいのではなく）。うさ耳風の大きなリボンでヘソだしセーラー服、スカートはローライズでしかもTバックの紐パンw。他のどの艦娘にも似ていないその容貌は当時の最新技術のありったけを突っ込んだ実験艦、という感じ。右手前の天津風は島風と同じボイラーを積むもデチューンされて常用重視だっただけあって艤装＝服装も割に普通。駆逐艦娘としては珍しい薄い髪の色とその髪型が若干島風っぽい雰囲気もあるが、ブラウンのシースルーワンピースセーラーが清純な色気を醸しだす長髪美少女。一方中央奥にいる雪風は外見的にはあまり強烈な個性はない。短髪で幼めに描かれ、そのセーラーワンピは短いものの、色気よりむしろ幼さを感じさせる。彼女の場合は外見普通で秘めた実力がメチャすごい．．．というギャップがいいのかな？

駆逐艦、というと海外ではあまり重要視されない使い捨て艦艇だが、資源の乏しい日本ではかなり尖った「魂入った」艦艇も多かった。そんな日本式駆逐艦を代表する3艦。

幸運の女神のキスを感じちゃいます！←それは、おじさんも感じた～い！（ぉぃ