2014年作品。98分。原題 “Magic in the Moonlight”



あらすじ
辛辣な皮肉屋にして稀代の名マジシャンであるスタンリーは、友人のマジシャン、ハワードに頼まれて、アメリカから来ているという霊媒師のトリックを暴くためにフランスを訪れる。ハナから疑ってかかるスタンリーに対して、霊媒師のソフィは、彼女が知るはずの無いスタンリーの過去や個人的な事情に関して、驚くほど見事に言い当てるのだった……


ウディ・アレン監督による、非常に軽いタッチのロマンティック・コメディです。
個人的にはウディ・アレン作品とはあまり相容れないのですが、今回はそれとは知らずに、出演陣に惹かれて鑑賞しました。


アレンらしさはセリフのあちこちに散りばめられているのですが、他の作品ほど「ウディ・アレン臭」が強くなく、まだ一般受けするレベルの皮肉さです。

ただし、アレンのくせの強さは無いものの、ストーリー自体(特にハワードとソフィの関係について)が今一つ説得力に欠けていて、軽いタッチで見進められるものの、最後にきれいに昇華するところまで行っていないのが残念でした。

監督や主演陣のファンは見てもいいかもしれませんが、他の方たちは見なくても損はしない程度の作品だと思います。

出演は、「モネ・ゲーム」「キングスマン」などのコリン・ファース、「小悪魔はなぜモテる？！」「ヘルプ　～心がつなぐストーリー～」などのエマ・ストーン、「ミッション：インポッシブル　ローグ・ネイション」「博士と彼女のセオリー」などのサイモン・マクバーニー、「余命90分の男」のハミッシュ・リンクレイター、「世界にひとつのプレイブック」「憧れのウェディング・ベル」などのジャッキー・ウィーヴァーなどです。

2016年2月鑑賞