グラスの縁を御覧ください。　パイプ状に膨らんでいますね。

これは口部強化グラスの特徴で、加熱後急冷させることにより割れやカケを防ぐ加工がなされたグラス類は、全てこのような外見を持ちます。

バカラやツィーゼル、リーデルのグラスの縁は、そのボディそのままの薄さです。

当然口当たりは口部強化グラスでない方が優れています。

左がSVALKA　右がリーデル

手持ちのクリスタル製リーデルとSVALKAを比較してみました。

色や薄さより、「鳴り」で強化グラスとクリスタルグラスの違いを確かめてください。

しかし高級なワイングラスは、取り扱いに細心の注意が必要とされます。

ワイングラスではありませんが、宮中晩餐会で使われるシャンパングラスで乾杯をする時には

決してグラスとグラスをぶつけてはなりませぬ。

乾杯のしぐさだけで良いのです。　なぜなら、その衝撃で割れてしまう事があるからです。

膨らみだけでなく、脚部（ステム）も繊細なので、とにかく細心の注意が必要です。

このSVALKAなら、その心配は必要ありません。　食洗機にもそのままどうぞ。

手に持った瞬間に間違えようのない感触が伝わります。人の手って不思議であります。

赤ワイン用と称しながら、すぼまりの少ない形状では香りを貯めることが出来ません。

ステムも定規で引いたような直線で構成されており、その上少し太めなのです。

確かに丈夫でしょうが、余りにも華がありませぬ。

もし、540円のハウスワインがこのグラスに入って出てきても驚きません。

価格なりです。

でも864円のハウスワインだったら、もうそのお店には行かないと思います。

口当たりも悪いし、香りを楽しむのにも不向きです。

うちのお店では、セットメニューでお出しするオレンジジュースやグレープフルーツジュースに使うために購入しました。

WILKINSONのジンジャエールなら、もう少し良いグラスを使います。

香りが楽しめますから。

今日は白ワインしか無かったので

この形状なら白ワイン用としても充分使えます。

IKEAでは349円でHEDERLIGという良さそうなワイングラスが並んでいるようです。

一度は行ってみたいなIKEA。