普段見慣れたモノの何かが違うとすごく違和感を覚えるのだけど…
なんだお前。ながくね?
どう見ても長いよお前。ほめられて伸びるタイプなの?鈴谷なの?
というわけでインテル製のCPUクーラーTS15A。CPU付属品ではなく単品販売されているモデル。箱も専用のインテル箱だ。
なんといっても注目なのはなんかもうリテールクーラーをそのまま縦に引っ張ったようなスタイル。樽か俵。
ころころ転がりそうだ。
装着はプッシュピン方式。LGA115X系専用だがその分パーツの組み換えもいらずポン付け。
隣がi7付属のリテール。高さは倍以上、ヒートシンク部は3倍ほどありそうだ。
しかし単に縦に引き伸ばしたわけではなく、一体押し出しっぽいリテールに対して中央の銅柱から放射状に薄いフィンが広がっているという凝った造り。当然マウント部も別物になっているから似ているが全くの別設計。
ただし装着されているファンはリテールとほぼ同じに見える。消費電力表示も同じ。ブレードの形状や製造元に差があるもののその辺は普段のリテールでも結構変わる。たしかにこのラウンドファン形状はプッシュピンが押しやすく簡単に付け外しができるからいいのだけど。
同じファンを持って大きくなっているのだからリテールより冷却力が下がるというのはあり得ない&音も変わらないというのが安心。いや案外インテルリテールってそこそこ冷えるから、リテールより冷却力低かったりアイドル時のファンがうるさいクーラーってたまにあるのよ。
悪くはないけどあえて選ぶ理由も少ない
このクーラーのメリットはずばり取り付けの簡単さ。重さも実測434gなのでプッシュピンでも許容範囲(ちなみに銅入りリテールは225g)。
そして同じようにプッシュピンを持つサードパーティー製クーラーに対してもプッシュピン部分が全く隠れないので明らかに取り付け・取り外しが簡単。付け外しが多いバラックテスト環境等にも向いている。こらそこ、テスト用とか余ったリテールクーラーでいいとか言わないの。
さすがにこのビジュアルでリテールより冷却力が低いというのは無いはずだが一応確認を兼ねてリテールクーラーを装着しているPCをTS15Aに入れ替えてOCCTで5分負荷をかけてみる。
使用CPUはPentium G4500。
比較対象のリテールクーラーは3770K辺りについてきた銅柱入りの高級モデル(Pentiumに付属するのは銅柱無しのモデル)かつグリスは廉価品とはいえ綺麗に塗りなおしたやつなので少々冷却力が高いはず。
ニョキッ。
室温は18度でマザーの温度センサー読みの値で確認。起動直後は室温より低い値を出すよくあるパターンなので相対的な温度変化の確認ということで。
i7付属リテールクーラー(銅入り&グリス塗り直し)
最高48度
回転数:1088rpm~1180rpm
負荷終了30秒後27度 1分後25度 アイドルは21度前後で安定
TS15A(グリスそのまま)
最高43度
回転数1180rpm(OCCTでも変化無)
負荷終了30秒後25度 1分後23度 アイドルは20度前後で安定
くっついているファンは恐らく同じスペックなのでアイドル時の回転数差は恐らく個体差レベル。
リテールだとOCCT途中に48度ほどになり回転数が若干アップしたのだがこれでも余裕がある。さすがi7付属クーラーだ。
そしてTS15Aは43度(ほぼ42度)で収まっており回転数が全く変化せず下限張り付き。余裕ありまくり。まあ下限が少し高かったせいでファンの回転数は同等になってしまっているが、大柄なヒートシンクで余裕ができたのか5度程低下している。
明らかに冷却力はアップしているし、本来Pentiumに付属している銅無クーラーと比べたら更に差は大きくなるはず。
メモリやマザーとの干渉を気にせず取り付けやすいし気軽に冷却力に余裕を持たせることができる…のだけど、実売4000円なら他社の小型サイドフロークーラーやヒートパイプ付きトップフロークーラーがが購入できるのであえて選ぶ理由は少ない。
それにあれだ、せっかく交換しても遠目に見たらリテールにしかみえないんだよこれ!!
余談だがこのTS15Aのパッケージ裏のイメージ写真(というかCG)が何故か…
全銅製のような色になっている。調べた限りそんなバリエーションモデルはないので恐らくミス。製品画像がこの色になっている通販サイトとかがあるのだが恐らくこのパッケージに使われたのと同じ画像が使われてしまっているのだろう。
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購入金額
3,800円
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購入日
2017年02月04日
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購入場所
ヨドバシドットコム
白輝望さん
2017/02/05
まあ世の中なんでも純正がいいと言う人もいますし、これはこれでいいのではないでしょうか。
下小川さん
2017/02/05