2007年の限定モデル。当時は「ピアノブラック」と呼ばれていた記憶がある(当時の日記にピアノブラックとの記述があるが、ネットでは見つけられず。)
購入から約2ヶ月してから開封した。7月の末に購入し、10月からの授業で使用を開始した。
キャップをつけて書くのが◎
書き味はまずまず。ペン先はスチールなので、金ペンのようなヌラヌラ感(とその筋の人達が表現する感覚)はあまりないが、それでもインクフローは良好な部類であると思われる。
以前は、ノートを取るためにLAMY純正のロイヤルブルー(添付のブルーインクのボトル版)を入れていたが、現在は、黒インクを使用する機会が増えたためセーラー万年筆の「極黒」を入れている。
(極黒のレビューについては機会を改めることとする。)
キャップをつけずに使うと、いささか軽い気がするので、個人的にはキャップをつけて使うのが吉と思われる。
飽きのこないシンプルデザイン。
1980年に発売されて以降、小さな変更はありつつも、基本的なデザインに変更はなされていない。
強いて言えば、特徴的な黒クリップが銀色になったことか。
LAMY サファリは、低年齢の子供の入門用万年筆として企画されているが、この「シャイニーブラック」は、それを通り越して、大学生はおろか、大人の男性でも違和感なく使用できる。
造形はシンプルでありながらも、緻密に計算されている感のあるデザイン。
ゆえに、時が経っても、長く使えるものとなっている。
気軽に使える実用万年筆
万年筆といえば、重要書類にサインをしたり、ここ一番の時に使用するもの、というイメージがあるが、ことサファリについていえば、これは当てはまらない。
手帳にスケジュールを書き込む時、付箋紙にメモを書く時、ちょっとしたラフスケッチをする時、使用シーンを選ばずに使用できる。
しかも、この「シャイニーブラック」は、ポップな印象のある他の色に比べると、やや高級感もあるので、多少使用シーンも広がり、ビジネスの場でも使用できる。
LAMYの限定モデルは通常品以上にポップな色使いとなり、コレクターズアイテムとなるものも多いが、この色は通常使用にも適し、実用性が高い。
実用性とデザイン性を両立
そう高価でなく、かつ実用的な万年筆というと、所謂「デスクペン」のように、事務用品然としたテイストの物が多いが、このサファリは、高い実用性と欧州の香りのするデザイン性を兼ね備えている。
定番品入りする前はコレクター性も高かったが……
2007年発売当時は、サファリの黒といえばマットブラック(つや消し黒)であり、このつやのある黒はその上質感もあり、コレクター性が高かった。
しかし、その後2010年に定番品入りし、現時点では入手性も良くなったが、その分コレクター性は下がっている。
環境に優しい消費電力ゼロ
現代では、メモを取る方法としては、スマートフォンに記録するなどの方法もあるが、このサファリを使用して、紙に書けば、消費電力ゼロで記録することができる。
また、いわゆる「古典的ブルーブラック」を使用すれば、長期的に記録を保存することができる。
なかなかの上質感
本製品に限らずサファリシリーズは軸がプラスチックでできているため、自ずと限界はあるものの、
本製品の質感は、かなり高いものといえる。クリップの色が銀色であることも、その高級感をより一層引き立てることに成功しているといえよう。
これは、さまざまなシーンで使用できる質感である。
大満足
万年筆でありながらも、さほど高くない価格と、それにしては高い上質感のバランス、これが本製品の満足度を高めることに成功している要因だと思われる。
購入して年月が経っているが、今なお所有しての喜びは大きい一品である。
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購入金額
4,200円
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購入日
2007年07月31日
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購入場所
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