REEVENから出されている6chファンコン。前モデルのRFC-01はScytheが代理店で販売されていたのでそこそこ流通していたようだが、こちらは一部のパーツショップのみでしか見た事がない。
…と言ってもRFC-01もRFC-02も外観は同じで謳われている機能も同じ。制御基盤を水冷ポンプなど消費の大きい機器に対応させたマイナーチェンジモデルのようで、1chあたり2.5Aの機器に対応とある。つまり一般的な使用では同じモノと見ていいだろう。
付属品はケーブル一式とシンプルだが、黒メッシュ化されている。
コネクタ部は汎用タイプなので必要な分だけ取捨選択できるし、他のファンコンからの流用もOK。ファンコン自体は電圧制御だが、付属ケーブルはPWM4pinファンもそのまま挿せる形状。
凝ったオートモード等は無いものの、マニュアルファンコンとしての実用性はかなり高く、実用性の高いファンコンだ。
ありそうで無かったタイプ
6chファンコンで、それぞれに回転数表記と温度センサーを備えた小型LCDを6個備えたデザインは独特で意外と無かったタイプ(まあ1個をフレームで仕切っているのだろうが)。
そしてこのLCDは色変更可能。RGBのオンオフで切り替えるので色パターンは多い。
何気に珍しいのがファンナンバーのローマ数字表記。好みが判れるが個人的には好み。尚回転数は30rpm刻み表記のようでその倍数しか出ない。ファンを接続していない場合表記自体が消える。
ツマミもきっちり6個あり、対応したファンを操作する。このサイズに6個のツマミを密集させると操作し難くなる。
以前使った3.5インチ4chファンコンはツマミが隣接しすぎていて操作し難かったのだが、これはそれぞれのツマミを押し込むと収納できるので、操作するツマミだけを出せばその心配もない。
元々フロントドアを装備したケースへの対処だろうが、誤操作防止にもなるし好印象。
但し残念なのが本体が無塗装樹脂であまり高級感がないというところ。後述する機能面もしっかりしているのでどうせなら表面仕上げもしっかりしてほしかった。
ファンコンとしてのツボを抑えた実用性
ファンコントロール方式はマニュアルのみでオート機能はない。まあファンコンのオート機能って温度センサーをしっかりはりつけたりしなきゃいけないので案外使わない事が多いので自分にとってはむしろ余計な操作が無いからOK。
一方通電時に一瞬全力でまわしてファンを確実に始動させる機能(これがないと低回転設定時にファンが始動しないことがある)、ファン停止機能(実は意外とできないファンコンが多い)、そしてとっさの時に操作しやすいツマミタイプと実用的な機能は確実に抑えている。
ツマミがたためるのはドアタイプケースへの配慮だろうが、一度設定した回転数をあやまって弄ることがないというメリットも。
また画面表示も発光タイプなので視野角が広い。液晶を積んだファンコンをケースの高い位置や低い位置に装着すると実使用では何も見えなくなる事すらあるのでこれはさりげなく重要。但し表示がフレームより奥まった位置にあるのでそれによる死角はあるが。
接続した全てのファンの回転数・温度を同時表示&直接対応したツマミで操作できるというのも実用的。切り替え方式だと結局面倒で確認しなくなるしファンが止まっていても気づけない。
今回置き換え元だったNZXT Sentry Mixとは同じ6chかつ同数のツマミタイプという共通点を持つが、始動時の全力回転機能や、回転数・温度表記等機能面では勝っている。
温度センサー面も設定温度時にブザーを鳴らす警告機能(ミュート可)、設定温度の切り替え機能とシンプルながら十分。
但し問題は先ほどの色切り替え共々背面のディップスイッチ&ジャンパピンで切り替えという一度ファンコンをはずさないと切り替えが面倒という仕様。表側に変にスイッチを増やしたくなかったのだろう。SentyMixはデザイン上目立たない位置に色切り替えスイッチがあったので気軽にかえられないのはマイナスポイント。
まあ温度設定やミュート設定は初回にいじれば切り替えることはないとおもうが、色切り替えは表にほしかった。また色切り替えはRGBそれぞれのLEDのオンオフによって実現し、温度設定も3つのディップスイッチの組み合わせなので、どちらもマニュアル必須(RGBで色の組み合わせが判る人なら大丈夫だが)。
あと機能面はしっかりした作りなのに、固定部分は樹脂フレームへネジを直接切り込むタイプなので繰り返しの着脱には不安が残る。背面のディップスイッチ方式共々、一度組み込んだらあまり構成をいじらない人向けだろう。
いったん組み込んでしまえば操作性・視認性もよく、シンプルながら基本を抑えたファンコンとして頼れる製品で、ファンコンとして自分が求める機能・操作性は全て備えている。CaseManiacの閉店セールで「せっかくだから何か買っておくか」的なノリで特に調べもせず購入したものだったが、実用面では最高ランクの伏兵だった。
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購入金額
3,240円
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購入日
2015年04月01日
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購入場所
CaseManiac
パッチコさん
2015/10/17
コントロールはマニュアルで十分ですよね。
下小川さん
2015/10/24
LEDカラーを変えられるのはケースや他のパーツにあわせられて便利です!こいつは取り外すか背面からシャーペンとかつっこんで操作するハメになりますがw