KORG製のUSB-DACです.その中で,モバイル用と謳われている,一番低価格モデルです.
スペックは,DSD 5.6MHzまで,PCM 192kHzまで対応しています.DACは,Cirrus Logic製のCS4398です.
電源は,USBバスパワーのみ.入力は,USBのみ.出力は,3.5mmヘッドフォンと3.5mmステレオのみ.
非常に割り切ったI/Oですが,中身(基板)は上位のDS-DAC-100や1世代前のDS-DAC-10と同じという噂.大きさとI/O以外のスペックはすべて共通ですから,チップ部品の違いはあるかもしれませんが,回路構成は同じなのでしょう.
そして,KORG製の1bit製品を購入すると,19,980円のAudioGate3のフルバージョンが使えます.
そうすると,一番安いDS-DAC-100mを購入するのが一番手軽な方法です.最近では18,000円前後で購入できますから,AudioGate3をDL購入するより安いという逆転現象.
今回,さらに中古で購入しましたから,12,000円で1bit-DACとAudioGate3を入手した事になります.
DS-DAC-100mは,モバイル用としてI/Oを簡略し,DS-DAC-100と差別化していますから,微妙に惜しい部分があります.
ヘッドフォン端子が3.5mmのみ,出力もRCAではなく,3.5mm.電源はUSBバスパワーのみで,バッテリーは非搭載.USB以外の入力端子がない.DDCとしては,使えない,など.
KORGとしては,ノートPC(モバイル機器)で,手軽に1bit-DACの高音質を楽しめる機器が,このDS-DAC-100mだと言いたいようです.
まぁ,AudioGate3のフル機能が使えるので,細かいことは言いません.
そのAudioGate3ですが,ネイティブDSD再生が可能という特徴がありますが,リアルタイムP2D(PCM to DSD)変換再生が可能です.このP2Dが非常に魅力です.
あと,ASIO2.1にも対応していますから,DS-DAC-100m以外でも再生可能です.
まず,auto(オリジナル):
次に,4倍アップサンプリング(192kHz):
そして,P2D(5.6MHz):
音質評価は省略しますが,P2Dの効果はあります.全体的に聴きやすくなり,特に低域がとても自然になり,心地よくなります.
アンプとしては,味付けのない音だと思います.
ただし,ヘッドフォン出力は弱く,上から潰されたような感じで,高域が細いです.なので,別途HPAを用意した方が真価が発揮されると思います.
イヤフォン出力の場合,女性ボーカルが一番合っていたのは,AKGのK324Pでした.
次点は,ATのATH-CK90PRO MK2とPioneerのSE-CLX7です.高域が細りぎみになるためか,BA型よりD型のほうが合っている感じです.
DSDの2.8→5.6MHzも出来ますが,ノイズが入る場合があります(環境によるかもしれません).
AudioGate3は,再生/編集機能に特化していますから,ライブラリー管理はあまり得意ではありません.基本リスト表示で,プレイリスト形式の再生ですから,巨大なライブラリーを有している場合には,使いにくい面があると思います.
AudioGate3のために,一番安いこのDS-DAC-100mを購入するのは,十分価値があると思います.
オススメです.
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購入金額
0円
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購入日
2015年09月07日
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購入場所
cybercatさん
2015/09/12
アイヴァーンさん
2015/09/12
我が家の foobar2000 + X-nano さんだと,44.1kHz の整数倍のサンプリングレートじゃないと DSD 化できないっぽ(; ・`д・´)
harmankardonさん
2015/09/12
初めは,DSD録音のためみたいだったようで,その後,そのDSD音源の再生/編集の必要性から生まれたみたいです.
ただ,USB-DACとして市販する予定は無かったみたいですが,出展したらあまりにも反響が大きく,販売することになったみたいです.それが,前モデルのDS-DAC-10です.
harmankardonさん
2015/09/12
出来ました.
AudioGate3は,すごいところですね.
mr_osaminさん
2015/09/12
パソコン替えたのでアクティベートできなくなってしまいましたw
リアルタイムPCM-DSD変換機能もあるんですね。
これは知りませんでした。この機能は魅力的です。
他のDSD対応USB-DACでも使えるといいんですが、ムリそうですね。
harmankardonさん
2015/09/12
DS-DAC向けの様です.
他にDSD対応DACが無いので検証できません.
できるといいですね.
mr_osaminさん
2015/09/12
DS-DACというだけあって、DSD-DACとして使うことをかなり意識した仕様だと思います。
PC側でDSD変換して、DSD-DACとして再生するというスタイルはこれからの主流になってゆくかもしれないですね。
アイヴァーンさん
2015/09/12
> harmankardonさん
USB DAC 側の対応によって異なりますが,様々なソースを DSD 化して再生するだけなら foobar2000 でも可能ですよ~。
今や,ちょっと悪名っぽくなってしまった sourcefoge.net で配布されている Super Audio CD Decoder のサイトで配布されている foo_input_sacd をダウンロードし,同梱されている ASIOProxyInstall-X.X.X.exe をインストールして設定していただくと,DSD over PCM( DoP 出力)等で DSD 化して再生できますよ~。
→こんな感じです -
mr_osaminさん
2015/09/12
>foobar2000 でも可能ですよ~。
あ!それは知りませんでした。
DoPでできるんですね。
なるほどです。
と、
私は、(harmankardonさんはご存じかと思うんですが)
P2D基板にI2S接続して直接DACにブチ込んでいます。
最近、USBから遠ざかっているので、調べていませんでした。
USBインタフェースを使ったDACもかなり進化してきたなと思い、
ちょっと驚いた次第です。
追伸
JavsはX-DDCを以前使っていました。
XMOS系の製品は高機能で、音質も満足できるものでした。
harmankardonさん
2015/09/12
CPU負荷を見てみましたが,4C/8TのノートPCで,P2D時,10%くらいでした.
Native-DSDでも,それほど高い負荷では無いようです.
やっぱり,Native再生のほうが安心できますよね.
harmankardonさん
2015/09/12
foobar2000で再生できることは知っていたのですが,DSD-DACを持っていなかったので,使えませんでした.逆のDSD to PCM再生は,ASIOで行っていました.
やはり,Native再生かと思い,AudioGate3にしました.
mr_osaminさん
2015/09/13
なんと!
ONKYOのHF PlayerでもPCM->DSDリアルタイム変換再生ができるらしいです。
ただし、iPhone上ではダメで外部のDSD-DACを接続する必要があります。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20150204_686685.html
mr_osaminさん
2015/09/13
>Native-DSDでも,それほど高い負荷では無いようです.
KORGのサイトを見ると
「AudioGate + DS-DACシリーズの音が良い理由。」
http://www.korg.com/jp/products/audio/audiogate3/page_1.php
明らかにPC内部で1bitデータ(つまりDSD)に変換してDACに送り出しているようですね。
こちらでも触れましたけれど、
PCM2DSD変換をPCにさせて、DSD再生をDACで行う「作業分担」は音質向上の可能性があると思います。
harmankardonさん
2015/09/13
HF Playerは,DoP出力ですが,リアルタイム変換のP2Dが可能みたいですね.
やっぱり,DSDのNative再生にこだわるとAudioGate3になるのかもしれません.
mr_osaminさん
2015/09/14
どこかの記事で、KORGがDoPを避けNative再生に拘る理由が書かれていましたね。
「爆音」が出る場合もあるようで、スピーカーを破損するなどの事故を避ける意味合いもあるようです。
mr_osaminさん
2015/09/14
DSDに関する見解が(専門的でかつ)経験値と実測値の比較がしてあって興味深いです。
http://innocent-key.com/wordpress/audio/cs4398%E3%83%8D%E...
(100mに使われている)CS4398が辛口の評価でちょいとアレですがw
ご参考まで
harmankardonさん
2015/09/14
私もどこかで読みました.あくまでもNative再生にこだわっていると.
ご紹介のリンク先,興味深く読みました.
スペックも大事ですが,最終的には,好みの音かどうかで評価が分かれるんでしょうね.