ネット広告で散々見かけて気になっていた曽根 富美子さんの「親なるもの 断崖」がKindle版が発行されたので、購入しました。
昭和2年、北海道室蘭の幕西遊郭に売られてきた4人の娘(とその子孫や関係者の人たち)の生きざまを描いた作品の第一部。4人の娘のうちのお梅が身請けされるまでが描かれてます。
とにかく内容がヘビーです。
女性作家の独特の絵柄を倦厭する人の多いかもしれませんが(私はまったく気にならないけど)、内容が史実に沿っていて、本当に読んでいて色々な立場の人たちの生きざまが描かれていて、重い内容です。
『女郎とタコ部屋の労働者なくして 北海道の開拓史はあり得ない』
第2話の冒頭はそんなナレーションから入ります。
昔の日本にこういった人たちが多数いたという事実を見せてくれる1冊です。
電子書籍での反響をうけて、長らく絶版されていましたが新装版が出版されるようですので、電子書籍に抵抗がある方はそちらをどうぞ。
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購入金額
432円
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購入日
2015年07月08日
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購入場所
Amazon
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