運命の出会い
ずっとカスタムIEMを買おうとは思ってましたが、機種選びは慎重にやりました。
ネットで調べてる段階では…
さすがに試聴せずに買うのは気が引けたので(普段は試聴せずに買うくせに)試聴してから買おうと、東京まで行きました。
向かったのは国内で唯一のカスタムIEM専門店である「eイヤホン カスタムIEM専門店」です。
ここに行けばいま日本で代理店を通して注文できるほとんどの機種が試聴できます。
個人的に価格も考えながら気になっていた機種をいくつか試聴しました…
予算は12万円…最初に聴いたのがこのCT-500。
まさに運命の出会いでした。
これを聞いてから他の機種を聞いてもいまいちピンときませんでした。
実はリストに入っていなかったCTM…
完全にやられました。(音については後述)
Clear Tune Monitors
Clear Tune Monitors(CTM)はアメリカのフロリダ州オーランドにあり、カスタムIEMのほかに耳栓(カスタムタイプ)、モニタリングシステム(機器自体はゼンハイザーの物)を取り扱っています。
ラテンアメリカやヨーロッパを中心に展開していましたが2015年2月に日本でも店舗での取り扱いが開始されました。
現在のカスタムIEMのラインアップは1~6ドライバーの6機種とウッドフェイスプレートを纏ったWLSシリーズ(3~5ドライバー)3機種です。
・CT-100(フルレンジ×1)
・CT-200(低域×1、高域×1)
・CT-300 Pro(低域×2、高域×1)
・CT-400 Pro(低域×2、中域×1、高域×1)
・CT-500 Elite(低域×2、中域×1、高域×2)
・CT-6E(低域×2、中域×1、高域×3)
・WLS-3(低域×2、高域×1)
・WLS-4(低域×2、中域×1、高域×1)
・WLS-5(低域×2、中域×1、高域×2)
CT-6EとWLSシリーズは国内での取り扱いが開始されていませんが、CT-6Eはそのうち開始されるようです。
オーダー
店舗に行ったのは3/1(日)。
「eイヤホン カスタムIEM専門店」では毎週土日はカスタムIEMを製作する際に使われるインプレッションの採取会が行われているので機種をさっさと決め、インプレッションを採りました。
インプレッションを採取するのは大阪きこえ補聴器の方。
今までに数多くのカスタムIEM用インプレッションの採取を行っている実績豊富なお店です。
インプレッションの写真は撮ってないのでありませんがシリコンは緑でした。
頼むメーカーによって口を開けたり開けなかったりと様々ですが、今回は割り箸を口にはさむ形式で行いました。
今回はデザインより音にお金をかける方針を取ることにしていたのでデザインはいたってシンプルなものにしました。
・シェル&フェイスはブルー
・フェイスにCTMのロゴ(カラーはシルバーのみ)
やっとカスタムを手にできる…!
そんな思いに溢れた瞬間でした。
届く
お店では2ヶ月と案内されていたのでGW前に届くのかなと思っていたらオーダーから約1ヶ月後の4/6(月)の昼にeイヤホンから電話が。
翌4/7(火)に到着しました。
CT-500 Elite
今回頼んだのは現在日本で取り扱いのある中では最も高く、ラインアップ全体で言えば上から2番目になるCT-500 Eliteです。
メーカー曰く各ドライバは音域が分かれていて5wayだと言っていますがどう見ても3wayです。
僕の見た感じでは上に書いた通り低域×2(2ドライバーで1ユニットになっているもの)、中域×1、高域×2という感じです。
各ドライバーはカナル部ではなくフェイスに近い側に入っていました。
僕の場合は、耳全体の形状はごく一般的。
あえて何か特徴を挙げるとしたら左耳のカナル部が綺麗な円形なのに対し右耳は少々いびつな形になっています。
これがユニバーサルイヤホンが合わないと感じる事になる原因で、これの解消がカスタム購入の1番の目的。
届いたCT-500 Eliteは完ぺきにその形を再現。
試しに装着したところ、ユニバーサル(特にMDR-EX1000とIE80)で感じた右耳が時間と共にゆるくなる現象が改善されました。
また、遮音性もとてもよく、外界の音をほぼシャットアウトします。
BarksにてCT-300 Proのレビューがあるのですが、それにもある通りで一発でピタッと決まります。
また装着感にきつさが無く、ずっとしていても疲れが少ないです。
気になる音質は…?
まず届いてすぐに聴いたときは低音がかなり押してくる印象でした。
高音が思ったほどないから失敗したかと思ったほどでした…
しかし、2週間ほど経った頃に変化が顕著に感じられました。
今まであまりなかった音域がクリアに出てきます。
全体としてはウォーム系ですがしっかり解像感があり、今まで感じる事の出来なかった音をいくつか発見しました。
また、CT-500 Eliteを手にして聴いていく中でビックリしているのがアコースティック系から電子音系までどんな音でもしっかりとした一貫性のある音に仕上がっているということです。
どんなジャンルも苦手としない万能性すら感じさせます。
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購入金額
118,900円
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購入日
2015年04月07日
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購入場所
eイヤホンカスタムIEM専門店
cybercatさん
2016/11/14
最初がCTMとは面白い機種を選ばれましたね←いろいろ人のことは言えないが。
>左耳のカナル部が綺麗な円形なのに対し右耳は少々いびつな形になっています。
このあたりの左右の差を解消できるのがCIEMの良いところですね。
あと銀線、もしくは銀メッキ銅線に換えると上はもう少し伸びると思いますよ。
tomudehanaiさん
2016/11/14
最初にCTMは店員さんにも渋い選択と言われましたw
ほかに検討していた機種がいくつかあったのですがCT-500を聴いて直感で「これだ!」ってなりました。
レビューにも書いた通りなのですが、ユニバーサルイヤホンでR側が緩くなる現象があってイヤーピースもR側だけいびつな形にへこんでいたこともあって左右差というのは認識していましたがいざ形になってみると結構違うなという感じでしたね。
ケーブルはすでに掲載済みのORB Clear forceで結構好みの感じになりました。