Pegasys TMPGEnc Video Mastering Works 6として、H.265/HEVC出力に対応、x265コーデックに対応、SONYの4Kビデオフォーマット XAVC S出力に対応、10bitt 4:4:4 H.264/AVC出力に対応、nVIDIA Keplerコア以降のGPUに搭載されていたNVENCをH.264/AVC出力で使えるようになりました。CUDAエンコードに比較して、速度/画質が向上しているそうです。
これまで、動画エンコードに使うため、CUDAプロセッサーの数が多く搭載されているnVIDIAのGPUを購入し続け、直近では、GeForce GTX TITANを使っていたのですが、5Kモニターを利用するに当たり、メインPCのGPUをCUDAプロセッサー数がGTX TITANより少ない、Quadro K4200に交換したこともあり、NVENCが使えるということと、4K/8Kで使われている、H.265/HEVCに対応しているということで、アップグレード版を購入しました。
オープニングスプラッシュは結構大きくなってしまいました。
起動直後のスタート画面は、非常にシンプルなデザインになっています。
旧Video Mastering Works 5用に購入したプラグイン、TMPGEnc Movie Plug-in Commercial Candidates Detectorも、Video Mastering Works 6用に新しくなりましたが、旧IDを使って、Video Mastering Works 6でも使うことができます。
出力フォーマットの設定で、MP4の中で、H.264/AVC以外に、H.265/HEVCが選択できます。
出力フォーマットの設定で、XAVC S MP4フォーマットが選択できます。
映PCのBIOS画面で、CPU内蔵グラフィックスを活かしておけば、外付けGPUを搭載していても、エンコーダーとして、Intel Media SDK Hardware(Intel Quick Sync Video)が選択できます。
動画エンコーダーの設定では、これまでのCUDAからNVENCに変更になっています。
相変わらず、設定画面でCUDAを有効にすると、パフォーマンスチェックを行います。
フィルター等の処理では、CUDAプロセッサーも有効の用です。
NVENCがどの位高速なのか、確認するため、以下の条件でエンコード時間を計測しました。
MPEG2 HD動画 1時間15分を、H.264 AVC Full HD 平均ビットレート 8MB/s,最大ビットレート 10MB/s パフォーマンス設定は標準でトランスコードを行いました。
CPUは、Core i7 4770K , DDR3-2133 32GB , GeForce GTX TITANのシステムで、
1) x264コーデックでCPUのみでエンコード
2) CPU内蔵 HD4600でQuick Sync Videoエンコード
3) GeForce GTX TTITANのNVENCでエンコード
参考までに、
4) Core i7 4790K+Quadro K4200のNVENCでエンコード
5) Core i7 4770R内蔵 Intel IrisPro 5200のQuick Sync Videoでエンコード
ざっくり云うと、CPUエンコードの6割弱の時間で、NVENCでエンコードが可能です。
NVENCは、CUDAプロセッサーでエンコードするわけではないので、CUDAプロセッサーの数が少ないQuadro K4200とGeForce TITANでエンコード時間の差は余りありません。
Quick Sync Videoを使うと更に半分の時間でエンコードができるようです。
Quick Sync Videoでは、同条件であれば、IrisPro 5200を使った方が速いはずですが、Core i7 4770KとCore i7 4770Rのクロックの差と、メモリが、4770KではDDR3-2133 32GB 4770RではDDR3L-1600 16GBという差が出たのではないでしょうか。
用途に応じて、使い分けができます。
直ぐに、4K/8K動画を扱う予定はないのですが、いつ扱う事になっても良いように、ということと、NVENCのパフォーマンスを確認したくての購入です。
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購入金額
7,906円
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購入日
2015年03月14日
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購入場所
ペガシス ダイレクトショップ
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