2014年になってようやくリリースされた一般個人向けOffice 365の一種

初めてのZIGSOWプレミアムレビューとなったMicrosoft Office 365 Midsize Businessのレビューから半年後となる2014年10月になり、ようやく日本でも投入されることになった一般個人向け「Microsoft Office 365」。SKUとしては以下のものが提供されています。

• Microsoft Office 365 Solo
  既存のPCユーザー向け。Mac含め最大2台までのPC+2台までのiPad、Androidタブレットで利用可能
• Microsoft Office Personal Premium（以下プリインストール向け）
  Word、Excel、Outlookが利用可能。
• Microsoft Office Home & Business Premium
  上記に加え、PowerPointが利用可能
• Microsoft Office Proffesional Premium
  上記に加え、さらにAccess、Publisherが利用可能。プリインストールしている製品は少ない
• Microsoft Office Mobile With Office 365 Service
  Windows 10 Mobile端末や低価格Windowsタブレットにバンドルされているもの。ストアアプリ版Word、Excel、PowerPointの機能制限が外れるほか、1年間のOffice 365サービス利用権が付属するもののPC版/Mac版Microsoft Officeは利用不可能

いずれのサービスも1年以降Office 365サービスを利用するには追加契約が必要ですが、プリインストール製品に関しては後述するとおり、バンドルされているSKU相当のMicrosoft Office部分に関してはPCが物理的に故障するまで永続的に更新可能となっています。

企業向けOffice 365に含まれていたメッセージングアプリのLyncや端末のリモートワイプ機能、グループワーク機能のSherePointなどは削除されていますがその代わりに国内固定電話も含め毎月60分までのSKype無料通話がバンドルされるほか、Microsoft公式オンラインストレージサービスのOneDriveの容量が1TBまで増設されます。

プリインストール版Office Premium製品はPCが物理的に破損するまでOfficeの更新が無料。

プリインストール版Microsoft Office Premium製品に関してはOffice 365サービスに関しては継続利用するには1年以降は課金が必要となるものの、バンドルされているOfficeそのものは以前のOEM版Office製品同様、PC本体が故障するまで利用可能なほか、以前のバージョンとは異なりOfficeのバージョンアップも無料で行うことができます。実際に2014年にサービスインしたときはOffice 2013で出荷されていましたが、現在利用できるOfficeのバージョンは昨年リリースされた最新版のOffice 2016に自動更新されています。

以前のバージョンではプリインストール版であっても次のバージョンに上げるには最低3万程度はしていたOfficeのアップグレード版を購入する必要があったことを考えるとこれだけでもかなりお得感はあるのではないでしょうか。もちろん3年後に「Office 2019」という商品がリリースされた場合もPC本体が壊れていなければ自動的にそのバージョンに更新されます。

便利すぎるSkypeの無料通話。格安MVNO運用ではお得に運用可能に

またOffice 365サービスにバンドルされているSkype無料通話はサービスイン時は日本国内では携帯電話にしか発信することができなかったのですが、現在では固定電話にも発信可能となっています。

現在MVNO SIMを運用しており、普通に発信してしまうと通話料が高めな自分にとってはこのサービスは本当にありがたかったりします。これだけでも来年以降Office 365サービス部も更新しようと決めてしまうくらいですから（笑）

60分通話に関しては毎月更新されるので使い切っても翌月にはまた60分無料通話が利用可能になります。

OneDrive 1TBに関してはかつては無制限で（一部申し込みをしたユーザーに関しては）利用可能だったのですが、現在では1TBに制限されています。ただ一般的なユーザーであれば正直1TBもあれば十分かと思われます。

こちらもWindows 8以降ではOSレベルで統合されていることや各種スマートフォン向けアプリも配信されているのでデバイス間でのファイル共有がかなり楽になります。モバイル版Office Mobileに至ってはOneDriveのファイルをシームレスに開けますからね。スマートフォンやタブレットさえ持っていけば自宅のOffice文章の編集を外出先でも行うことができるのは企業向けOffice 365のレビューにも取り上げましたがかなり便利です。（もちろん、WEB Apps版のOffice Onlineも健在であり、Officeがインストールされていない環境でもWEBブラウザさえあれば基本的なドキュメント作成に関しては十分対応可能です）

PCをこれから購入・買い替えるのであればOffice Premium搭載PCがかなりおすすめ

Office 365サービスが付属するだけでなく、バンドルされているOffice自体の永続更新権もついた現在のプリインストール向けOffice Premiumは以前のOfficeのバージョンアップ時のコストなども踏まえてもかなりお買い得な製品になっているんじゃないでしょうか。Office 365部分を更新しなくてもOffice自体のメジャーアップグレードは完全に無料ですので、次期バージョンが出ても再度パッケージ版を購入する必要はもうありません。

現在ではプリインストール製品の置き換えも進み、販売されているPCのほとんどはOffice Premiumバンドル製品に切り替わっています。これから購入するのであればOfficeの永続更新権が付属したOffice PreimumバンドルPCの購入が一番お得なんじゃないでしょうか。

個人的にはずっと待っていた個人向けOffice 365ですしSkype無料通話が普通に便利なので来年以降もOffice 365部の更新を継続したいと思っています。