Edisonでの人体検出に焦電型赤外線センサを用いての電源制御を課題として試作機を開発しているのですが、焦電型赤外線センサ単体では検出範囲が狭く、常にHIGHになったりLOWになったりで不安定だったので、モジュールを買って解決しました。
丸っこい半球状のサッカーボールのようなものは集光用のレンズです。
まだバラシていませんが、中身は大体このような部品で構成されているものと思われます。
センサが人体を検出する範囲と、センサが人体を検出する最小間隔を右の2つの半固定抵抗で設定します。
1MΩの可変抵抗器により、検出範囲は3m~7m、検出間隔は最大5秒~30秒まで設定可能です。
このBISS0001と刻印された、焦電型赤外線センサの制御用ICにより、焦電型赤外線センサが扱いやすくなっています。
左側から順に、電源、センサ出力、グランドとなっています。出力は正論理なので、マイコンでのセンシングに最適です。そのままの状態ではリピートトリガーモード(検出するたびにOUT端子からHIGHが出力される)ですが、右上のパッドに細工をすることで、ワンショットモード(1回検出したらHIGHを出して、2回目以降はそれ以上検出を報告しないディレイタイム以内では報知しない)に変更も可能です。
3.3V三端子レギュレータの搭載により、入力電圧が4.5V- 20Vと、非常に広い範囲で使えます。といっても、三端子レギュレータは小さいですし、電解コンデンサの耐圧は25Vなので、寿命の観点から考えても、あまり高い電圧は印加しない方がよさそうです。
ちなみに4つある電解コンデンサのメーカーは結構バラバラで、左2つがQIANG、右2つがLongという中華メーカーでした。
実際に据えつけてみると、このようになりました。
後ろの「妖精哲学の三信」ポスターは気にしないでください(何)
値段は5個入りで$6.43でした。例によって購入金額は$1=\120で計算しています。
申し分ありません。
ドーム型フレネルレンズの採用により、あらゆる角度から人体の動きを検出してくれます。
恐るべし、中華パワー。
これほどまでに部品がくっついているのに5個入りで$6.43です。なんと1個当たり約150円程度。
焦電型赤外線センサ単体を秋月で買うと1個100円(だったかな)しますので、コストパフォーマンスは抜群です。
裏面がゴテゴテしてる。
焦電型赤外線センサの誤動作を避けるため、発熱する部品を裏面に配置しているおかげで、どこかに取り付ける際には注意が必要です。
今のところ筆者はレビュー本文の写真のように、ケーブルを電解コンデンサの隙間に挟んで簡易的に固定しています。
モジュールならではの簡便性。
検出範囲と検出間隔に不満が無いのであれば、調整は半固定抵抗2個で決め打ちできますので、難しいことを考えずに、プログラムをほんの十数行くらい追加するだけで、簡単にマイコンを使った人体検出を実現できます。
ただ、モジュールになっている以上、それ以上の拡張は制限されます。(周りが明るいうちは検出を控えるとかそういうの。回路に詳しい方ならもっと微調整が可能かもしれません)
相性抜群。
Edisonを使った試作機
の一部である、人体検出と連動するセンサーライト機能の実現のために購入しましたが、問題なく動いています。ライトの駆動には上の記事で紹介しているSSRを使いました。
-
購入金額
772円
-
購入日
2015年02月19日
-
購入場所
Banggood.com
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。