MISIA。すでにご紹介の必要がないほどJ-POP界のバラードの女王として認められているシンガー。高音の煌びやかさも併せ持ちながら、歳を経てますます深い声はバック薄めのバラードでその上手さが際立つが、他者とのデュエットで「従」の立場になったときも耀きに陰りがない。その自信か？2曲目と3曲目では大胆にメロディラインを譲り渡しているがそれでも存在感溢れる歌声がMISIAの作品以外何物でもない。
鷺巣詩郎の壮大なオーケストラルアレンジが美しい「記憶」。そのゴージャスなストリングスに包まれて、最近とみに深くなったMISIAの声が響く。長音のところのビブラートの使い方は絶品！とくに声を張り上げている部分ではなく、抜いた歌い方の時の声の震えが上手いな～。
「このままでTonight (with JP) 」はその名の通りハワイ出身のイケメンシンガーソングライター、JPとのデュエット。JPのクリアな発音が日本語のバラードのハモりでも破綻がない。切ないピアノのバッキングに色を添えるのは、シンベとオルガンの味付け。ちょっとゴスペルチックな雰囲気がある良曲。JPがメインのサビの部分のMISIAのハモりが絶品だな．．．
「Can’t Take My Eyes Off Of You」はいわゆる「君の瞳に恋してる」で、Gomiが編曲しているわりには？ハウス系ではなく王道のちょっと古めのディスコアレンジ。ただ前2曲のバラードから上手くつなげられるようにか、ゴスペルタッチのフリーリズムの歌唱が1フレーズ入っているのが新しい。コーラスの付け方もかなり崩した付け方で、デュエット未満コーラス以上という感じでチョイ黒い。シンドラのピュンピュン音が懐かしいなー。
初回特典盤のみに入っている、最後の「MAWARE MAWARE (Gomi’s Lair Club Remix)」がちょっとスタジアムホーンが入って元気系のアレンジなのが少し浮いてるかな．．ま、もともとアフリカンテイストのある曲なので難しかったかもしれないけれど、他の曲がバラード系で攻めてるのでリズムレスアレンジなんかおもしろかったかもね。
安定の歌唱力で自分が中心じゃなくても曲をきちんと盛り上げられる、それが本当の上手さかな、そう感じさせてくれる作品です。
このCDケース、普通と逆使い（盤を留める方が表紙）です。
1. 記憶
2. このままでTonight (with JP)
3. Can’t Take My Eyes Off Of You
4. 記憶 (Instrumental)
5. MAWARE MAWARE (Gomi’s Lair Club Remix) -Bonus Track-
「このままでTonight (with JP)」
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購入金額
1,300円
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購入日
2011年頃
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購入場所
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