いじめられっ子の高校生の白浜兼一は偶然知り合った女子格闘家、風林寺美羽のすすめで格闘の達人達が共同生活する梁山泊に通うことに。そこはまるで男子一人に代わる代わる沢山の恋愛対象が登場するハーレム作品のような空間。※ただし相手は女性も一人いるけど、殆どムキムキの男の武術の達人でやっていることは恋愛ではなくて修行なのですが。

全く才能がないといわれながらも達人たちの死線をぎりぎり超えたしごきに耐える内に、いじめていた生徒や、その上に立つ若き格闘家集団とも戦えるようになる兼一。そして物語は梁山泊と対をなす、武術集団闇と世界の覇権をかけた抗争に発展します。

本作の魅力の一つは、たくさん登場する達人とその弟子たち。本作には非情な性格のキャラも登場しますが、活人拳を主義とする梁山泊は勿論、殺人拳をふるう闇の達人も武術を真剣に極めようとするキャラは皆闘っていないときは気持ちのいいぐらいの善人で、皆武術の発展のため、それぞれの信念をもって熱心に弟子育成に励んでいるのです。そんな師匠達と、そのいい師匠を持った弟子はそれぞれの信頼に応えるため、また流派の誇りを守るため、他の師匠・弟子と死闘を繰り広げます。その描写がこれまた熱いのです！

格闘漫画の見どころは技の描写の説得力にあると思いますが、本作の技は一つ一つが迫力をもって描かれています。エフェクト多めで描かれた技の数々は本当にカッコよく、大人げなくもちょっと真似したくなるぐらい少年心をくすぐります。

（海外版ですが）孤塁抜きのロマンはガチ！

本来戦闘には邪魔なはずの女性の豊満な肉体ですが、この漫画に登場する女性は闘う、闘わない関係なく、（ごく一部を除いて）皆極端にデカいものをお持ちです。熾烈を極める格闘戦で服が破れたりもするのも少年漫画ならでは。ぜひご堪能ください。