本品の前にまず「ケロリン桶」について記します。

販売元の内外薬品では「ケロリン(※1)」をはじめとした置き薬(※2)向け製品は好調でしたが、全国に薬局薬店が増え「ケロリン」を置いてもらいたいと考えていたとき、東京オリンピックの前年（昭和38年）、睦和商事の営業スタッフから「湯桶にケロリンの広告を出しませんか？」と持ち掛けられたのがキッカケだそうです。

　※1 鎮痛剤

　※2 昔は各家庭で薬箱を常備しており、富山の薬売が使った分の代金を徴収し補充していました。
　　 うちにも来ていたのですが、栄養ドリンクが飲みたくてよく「熱があるみたいだ」と親にね

　　 だった覚えがあります(^^;

ちょうど衛生上の問題から銭湯の湯桶が木から合成樹脂に切り替えられる時期で、両社の思惑が合致し、東京温泉（東京駅八重洲口）に置いたのが最初です。

これがヒットし、ケロリン桶は全国の銭湯、温泉、ゴルフ場などの浴室へと波及していき、延べ200万個も納入され現在も年 4,5万個のペースで納入が続けられてるそうです。

（内外薬品ホームページより）

そして「ケロリン桶」には現在 A型(関東)版と B型(関西)版の二種類があります。

サイズ等それぞれ

　A型(関東):重さ360g、直径225 ｘ 高さ115mm
　B型(関西):重さ260g、直径210 ｘ 高さ100mm

で、材質はポリプロピレンになります。

今回購入したモノは A型サイズになりますが、価格はどちらも一緒です。

厚みが結構あり、先の息子の情報の通り丈夫で持った感じが同じくらいの樹脂製の洗面器よりちょっと重く感じます。

さすが『永久桶』と言われるだけあり、こんなので殴られたらひとたまりもありません(^^;

そして、「オケロロリンプロジェクト」となんだかふざけたようなプロジェクト名ですが、そもそもがケロロとケロリンのツイッターのアカウントが似ているところからフォロアーがコラボを振ったところ、ノリで実現してしまったという冗談のような話です。

デザインも何種かあるうち、投票により決まったそうです。

　※まとめサイト

後楽園球場のゴミ箱や東京タワーの入場券の裏側などに「ケロリン広告」を展開するようなユニークな（フットワークの軽い？）会社だからこそ実現できたのでしょう。

そんな訳で第一弾として 2013年7月22日に本品通称「ケロロリン桶」が発売されたのでした。

それでは実物を見ていきます。

デザイン云々より(なんて言ったらこのレビュー視点にした意味が無いですが(^^; )、ケロリン桶と言って分からなくても、銭湯などに置いてある黄色い桶と言ったらすぐ分かる認知度でしょう。

そのケロリン桶にダジャレの様に「ケロロ軍曹」が描かれており、全く違和感がありません。
（誰がなんと言おうと私には違和感はありません。奥さんがケロロのアニメでケロリン桶を見たと言っていましたが、私は信じます（真偽不明）。）

よく見ると、「頭痛・歯痛に侵略」とこっそり書き換えられています。

高さは関東版と一緒の 110mm（サイズは関東版と一緒のモノしか出ていません）。

底から見ても透けてよく見えるのはインクを内部に埋め込むキクプリント技術のせいか？

安い樹脂製桶だと接地部が欠けてしまいますが、かなりしっかりしています。

ちょっと見えづらい．．．

この位の大きさだと、私が乗ってみましたがビクともしません。もちろん一点集中でなく全体に荷重がかかる様に乗りましたが。

大変丈夫でカーブを描く角などはかなり固いです。

浴場でカコーンと木桶のように響くのも、この硬さ故でしょう。

「ケロリンお風呂椅子」共に丈夫で、末永く使う事になるでしょう。