§リンク
ギンビスさんの商品紹介ページ( http://www.ginbis.co.jp/product/11060.html )
§どんなお菓子?
ギンビスさんを代表する薄焼きビスケット。それが「たべっ子どうぶつビスケット」です。
ちびっこが食べやすいような小ぶりなサイズで、サクサクとしたクラッカー寄りの食感も小気味いいです。
数十種の動物を模した形状で、片面には英語名が記されています。
ただ、そのシルエットだけで動物を類推するのは結構大変でして、名前を見て「あぁ~」と納得したりするのも、計算された学習誘導なのかな?とも思ったりします。
§パッケージと中身
外箱にはかわいくデフォルメされた動物がたくさん描かれています。
現在流通しているパッケージは、内側にジャンケンが仕込まれています。
外箱上面に横たわる青い動物はアザラシかと思ったんですが、動物一覧には似た動物としてオットセイしか表記がありませんでしたので、オットセイかな?でも耳が描いてないんだよなぁ…。
※ 2015.01.05 メーカーさんからオットセイとの回答を得ました!スッキリしました!
内袋の表にも動物のイラストが整然と並びます。英語表記ではなくひらがな表記ですね。
外も内も動物さんがあふれています。やさしいイラストに癒されます( ´ ▽ ` )
内袋の中にビスケットが入っていますが、全ての動物が入っているわけではありません。
今回購入したものを数えてみましたが、存在しない動物も多く、判別不明なかけらも入っていました(^^:
46種ある中、入っていたのは 28種45枚でした。あと刻印から LEOPARD のお尻の部分が入っていましたので、45.4枚といった所でしょうか(^^:
以下に枚数と種別を記しておきます。
1 BAT(こうもり)
1 BEAR(くま)
2 CAMEL(らくだ)
2 CAT(ねこ)
2 COCK(おんどり)
0 COW(めうし)
1 DEER(しか)
1 DOG(いぬ)
1 DUCK(あひる)
4 EAGLE(わし)
0 ELEPHANT(ぞう)
2 FOX(きつね)
0 FURSEAL(おっとせい)
0 GOAT(やぎ)
1 HAWK(たか)
0 HEN(めんどり)
0 HIPPO(かば)
0 HORN-OWL(みみずく)
1 HORSE(うま)
0 LEOPARD(ひょう) ※半分だけありました
2 LION(らいおん)
1 LYNX(おおやまねこ)
2 MACAW(いんこ)
1 M,DUCK(おしどり)
1 MONKEY(さる)
0 OX(おうし)
1 PANDA(ぱんだ)
0 PARROT(おうむ)
1 PEAFOWL(くじゃく)
0 PENGUIN(ぺんぎん)
0 PELICAN(ぺりかん)
2 PIGEON(はと)
3 POLAR・BEAR(ほっきょくぐま)
0 PORCUPINE(やまあらし)
0 RAT(ねずみ)
2 RABBIT(うさぎ)
1 RACCOON(あらいぐま)
1 RHINOCEROS(さい)
2 SHEEP(ひつじ)
2 SPARROW(すずめ)
2 SQUIRREL(りす)
0 TAPIR(ばく)
0 TIGER(とら)
0 TORTOISE(かめ)
0 WILDBOAR(いのしし)
1 WOLF(おおかみ)
§壮大な余談
たべっ子どうぶつのパッケージを見て「あっ!」と思った方とは、うまい酒が飲めると思います。
70年代、マイコンを扱う雑誌が続々と登場しました。
工学社の I/O、電波新聞社の月刊マイコン、廣済堂のRAM、アスキーの月刊アスキーなどがすぐに思い出されます。
子どもの頃は電子工作が好きだったのですが、安田寿明先生の講談社ブルーバックス「マイ・コンピュータ入門」で知った Commodore PET 2001 の姿を見てコンピュータに傾倒する事になってしまいました\(^o^)/
実に恐ろしきは活字の力。不思議なものです。
初めて買ったマイコン雑誌は RAM でした。まだ持ってます。
そこで Pascal という言語を知りました。まさか未だに使うことになろうとは思いませんでしたが(^^:
国産仕様の 8bit-PC が乱立した頃には、マイコン雑誌の多くは鈍器のような厚さと重量で恐ろしい事になったりもしましたっけ。それだけでもうワクワクしっぱなしでした。
その中でも I/O は私にとって思い出深い雑誌のひとつになっています。定期購読もしていました。
I/O は他誌と違い、読者投稿のゲームプログラムが多く、立ち上げ直後の T&E さんも記事を書いたりしていました。芸夢狂人さんや中村光一さんの名前もすぐ出てきますね。
そんなマイコン好きの私でしたがダンプリストと同じくらい楽しみにしていたのは、誌面のそこかしこに出没していたイラストやマンガの数々でした。
にゃんこのイラストと不思議なオッサンの顔のイラストを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。
にゃんこは「はらJIN」さん、オッサンは DAN という名前で「きむらしんじ」さんの作品です。
はらJINさんも きむらしんじさんもすでに他界されています。
突然のお別れとなってしまい、雑誌での報告を見たときには愕然としました。
さて、大変長い昔話でしたが、たべっ子どうぶつのパッケージに描かれている動物のイラストを担当されたのが はらJINさんなのです。
※パッケージ上部の青いオットセイは違う方だと思います。
はらJINさんが亡くなって今年で30年になりますが、パッケージの動物たちはあの日の誌面を飾ったにゃんこたちと同じく今も笑顔で微笑んでいます。
そしてギンビスさんの思惑とは違った目線でパッケージを見つめる目がある事も記録しておきたくてこのレビューを書きました。
自分の人生のベクトルを決める要因となったパーツのひとつが、このビスケットに隠れているのです。
満足しています
ちびっこに食べさせる場合、パッケージの容量から考えると複数回に分ける必要があると思いますが、お話しながら一緒に食べるための道具にもなるたべっ子どうぶつがロングセラーである理由がわかりますね。
これからも変わらずに居続けて欲しいお菓子です。
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購入金額
0円
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購入日
2015年01月01日
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購入場所
Schrödingers Katzeさん
2015/06/26
でも、ビスケット自体も含め、シンプルで派手さは無いけど飽きのこない良い商品だとおもいます。
此処まで来ると、変わらない安心感ってやつも出てきますし、シンプルだから、時代に依存しない。
なくなっても尚、商品として愛されたり、下手すれば本人よりも長生きだったりする作品は少ないとは思いますが、クリエイターって凄い職業だったりしますね。
黎明期はリアルタイムじゃないなぁ。もう用済みになった買い取ってももらえないような8ビット機を、雑誌とか、資料とかソフトと一緒に貰ってきたのが原体験なので。
でも、当時はまだ、ハードウェアとソフトウェアの垣根も低かった。どっちも出来る人が多かった時代だけど今は、違う印象がありますね。もっと後の時代に生まれたら、興味、持ったかなぁ…。同じCPUなのに、思想や設計が違う作り手が見えるような違いが面白かったんだけど、今の人は、どこに面白さを見出すのだろう。
タコシーさん
2015/06/26
もう初期からだと35年くらいですよね ASCII,I/O(殆ど広告)、RAM ,MYCON?
色々ありましたね 雑誌は良く買ってましたね
ネットが未だ無いころで情報が雑誌でしたね その後DOSでパソコン通信、CDROM..
インターネットはWINDOWS95以降ですね
銀ビスケットも、我が家の息子さんたちも食べていましたよ
英語は役立ったのかな...
ぴょんきちさん
2015/06/26
モノを作り出すことの出来る方々は尊敬に値します。
絵、音楽、立体物、プログラムなど、血肉を削って作り出されるものはそれだけで尊いのです。
昔は自分でやらないと何も出来ませんでしたから、いろんなことができる(ようにならざるを得なかった)方が確かに多かったですね。規模も今ほど巨大では無かったですし。
イラストレーターさんが自分で画像フォーマットや作画ソフトを作ったり、作曲家が音源ドライバを作ったりと、本当にすごい時代でした。
時代毎に面白さは違いますし、今は今で楽しみは多いと思いますよ。
8bitPC の頃のテイストは今だとラズパイなんかが似てますね。
ぴょんきちさん
2015/06/26
学研の電子ブロックにワクワクしていた頃に、今のような電脳世界は想像できませんでしたが、その変遷を体験できたのは幸運でした。
つい先日もテレビでたべっ子どうぶつを盲牌出来る方が紹介されていました。
タコシーさんのお子さんたちの血肉にもなってるとは流石です( ´ ▽ ` )