エントリークラスのロープロファイル対応グラボです。
以前はCADソフトとの相性問題でQuadro K600を導入した経緯がありましたが、その後4Kモニタの導入などで欠かせないアイテムとなっていました。PCを新しいものに入れ替えたタイミングに合わせてグラボもほんの少しだけグレードアップしました。
本当はもっと上位機種を入れたいところなのですが、仕事に使用しているPCは比較的コンパクトなモデルで、ロープロファイル対応のグラボしか取り付けられませんので、必然的にこの機種となりました。
ブツのサイズに比べて箱はかなりデカいです。
パッケージ内容、必要なものは大抵揃っています。
K600と見た目に大きく違う点としては、より大きな径のファンが付いている(全体サイズは同じ)ことくらいで、印象としてはほとんど変わりません。
K600(奥)との比較。単独で見たら違いが分かりません...
K620(左)はK600よりも大径のファンを搭載しています。
スペックを見てもビデオチップのアーキテクチャも同じっぽいので、大幅な性能アップは期待できませんが、メモリとCUDAコアの数が2倍になっているので、それなりに性能アップが期待できます。
■製品仕様
□グラフィックスプロセッサ:NVIDIA® Quadro® K620 グラフィックスプロセッサ
□CUDAコアプロセッサ:384コア(K600=192コア)
□メモリ:2GB DDR3 SDRAM 搭載(K600=1GB)
□メモリインターフェース:128bit
□メモリバンド幅 (GB/秒) :29GB/s
□バス:PCI-Express x16(PCI-E 2.0 準拠)
□対応API :OpenGL 4.4(K600=4.3)~2.1 / DirectX 11(Shader Model 5.0)
DirectX 10.1~8.1 / NVIDIA CUDA / DirectCompute / OpenCL API
□スタンダード:EU RoHS2 / JIG / REACH / WEEE / C-Tick / BSMI / CE / FCC
ICES / ISF / ISV / KCC /cUL, UL / VCCI / EnergyStar
□最大消費電力 :41W
□ディスプレイコネクタ:DualLink DVI-I × 1
DisplayPort (1.2 対応) ×1
□出力画面数:最大4画面(K600=2画面)
□サポート機能 :NVIDIA FXAA / TXAA アンチエイリアシング
NVIDIA Quadro Mosaic テクノロジー
NVIDIA Maximus テクノロジー
NVIDIA High Definition Audio機能
NVIDIA 3D Vision® / 3D Vision Pro(オプション)
HDMI 1.4aサポート
□サポートアプリケーションベンダー
:Autodesk, Adobe, AVEVA, AVID, Dassault, ANSYS FLUENT
Landmark, Lattice, PTC, RTT, Schlumberger, Siemens, UGS
Vizrt 他120以上のアプリケーションベンダーの認証を取得
□対応OS:Windows® 10 / 8.1 / 8 / 7 / Linux 32bit / 64bit 両対応
□外形寸法:161mm(幅) × 68.9mm(高さ) × 15.5mm(厚さ)
1スロット ロープロファイル規格準拠
(マウントブラケットのサイズ含まず)
取り付け(PC本体はNEC製)
横向きだったらもっと大きいのが入るのに、、、
DualLink DVI-IとDisplayPortが1つずつ付属
NVIDIAコントロールパネル
nView Desktop Manager(いじったことは無い^_^;)
データ保存時にブラックアウトする。
K600(Windows 7環境)では、4K表示のままアドビIllustrator CCなどで複数ファイルを同時に開いていると、ある時点で描画が追いつかなくなって画面がフリーズしたり、残像が残るようになったりしていましたが、メモリが倍になったおかげでK620(Windows 10環境)ではそのような現象は起こらなくなりました。
代わりに、重いデータを保存する時に暫くブラックアウトする現象が発生するようになりました。グラボのドライバの仕様なのか、OSの仕様なのかは不明ですが、グラフィックス系のソフトを使うとよく発生します。※保存後は100%復帰します。
ドライバのバージョンは385.69(すでに少し古い...)
一番嫌なのは一定間隔で自動保存を設定しているソフトでは、何でも無い時に突然ブラックアウトするので、ドキッとして心臓に悪いです。最初の頃は都度ドキドキしていましたが、今はすっかり慣れてしまいましたが^_^;
ベンチマークでは、K600よりも遥かに高いスコアで動画の動きも滑らかですが、実作業においてはあまり変化が無いような気がしています。
K620のスコア
K600のスコア
エントリークラスでもあると違う!
OpenGLに最適化されたグラボなので、CADや3Dソフトなどを制作するのには効果絶大だと思います。エントリークラスのものなので、必要最低限的な感じもありますが、IllustratorやPhotoshopなどでもしっかり性能を発揮してくれるので、今となっては無いと困る必須アイテムとなっています。
4K環境でも不安定な要素もなく、いざとなったら30bitカラー(各色10bit)の滑らかなグラデーションも堪能できるという優れものです。(ほとんど使ったことはありませんが...^_^;)
コンパクトな事務用PCであっても、これ一つ追加することでかなりパワーアップできると思います。ただ、ロープロ仕様のPCI-Express x16スロットがあってもギリギリ取り付けられないケースがあるので、よく調べてから購入したほうが良いかも知れません。
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購入金額
24,735円
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購入日
2017年10月頃
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購入場所
代理店より購入
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