VIZO製の、今や数少なくなったPCIスロット用クーラー。
1500rpmのブロアファンを搭載する製品で、この手の製品としては静かであることが売り。

まあ、確かに静かなのだが・・・・風量は大人しいというより弱め。
給電もペリフェラル4PIN（旧4PIN電源コネクタ）なので、回転数検知とかも出来ない。

・・・え、写真だと3PINじゃねーかって？

実はこの製品、センサーの端子自体は存在しているので、ケーブルを根元から取っ払って3PINを配線すれば、普通に回転数検知OKのDCファンとして認識出来る。

写真は既に改造済みなので3PINだが、本来の製品はペリフェラル4PIN。
改造すると回転数が最大1000rpmになり、ますます風量が低下するけども、これだけのために4PIN電源を配線するよりはマシ。

では、この程度の風量で役に立つのかというと、これが割と役に立っている。
現在、X99-Deluxe搭載機の左側メモリ周辺の吸気に充てているが、こいつの装着以降のVRM周辺温度は、センサー読みで43℃→39℃と4℃ほど低下した。

簡易水冷の装着で、この辺りのエアが滞留しているのはX79マザーを利用している頃からの懸念事項で、X79-ChampionはSlot1以外にビデオカードを装着するとエラーを吐くため、対処出来ないままだったのだ。

X99-DeluxeはSlot1でなくても問題無い（Slot4ならx16認識）ことが判ったので、ようやく導入出来た訳だが、思ったより効果が出たので満足している。

ただ、この構成はSLIとか組む場合は問答無用で利用不可。あくまで暫定対処に過ぎない。
X79とかX99向けに、使わないPCIスロット（ケースにもよるが、X99やX79マザーだと大概はケースのPCIスロット1は利用出来ない）に装着出来て、メモリに干渉しないPCIスロットクーラーとか、何処か発売しないものだろうか。

出さないよな、やっぱ。