初期KOFの集大成

オリジナルは98年7月23日にMVS基盤で稼働。その2か月後となる9月23日に家庭用NEOGEO版がリリースされた「The King Of Fighters 98 Dream Match Never Ends」のスマートフォン向け移植版。ちょうどオリジナルの発売から10年たった2008年にはPS2やアーケード（PCベース（OSはWindows XP Embedded）の基盤Taito Type-X基盤）でアップデート版である「The King Of Fighters 98 Ultimate Match」がリリースされてますが、こちらは家庭用NEOGEO版をエミュレータでほぼそのまま動かしているようで内容は家庭用NEOGEO ROM版に準拠した内容になっています。音源もアレンジ版をCD-DAで流していたCD媒体移植版(NEOGEOCD版、DC版（背景がポリゴン化され、SNKが出していた携帯ゲーム機”ネオジオポケット”版KOF98であるKOF R-2との連動機能が搭載された”The King Of Fighters Dream Match 1999”としてリリース）、PS版）とは異なり業務用/家庭用NEOGEO ROM版同様ネオジオ音源になっています。

なぜか家庭用ROM版に搭載されていたサバイバーモードは搭載されていないものの、アーケードモードに相当するシングルプレイモード、BT経由で対戦できるマルチプレイヤーモード、プラクティスモードはしっかり搭載されています。またMVS版ではなく家庭用ROM版準拠なのでアーケードでは使用できなかったラスボスのオメガ・ルガールも使用可能。相変わらずの圧倒的強さを見せてくれます。（CPU戦ならバニシング・ラッシュ出してるだけで勝ち進める）

スマホ版独自要素としてGoogle Play Games(Android)/Game Center(iOS)の実績に対応。

本作は基本バーチャルパッドでプレイすることになり、初心者向けに必殺技をレバー操作+1ボタンで出せるSPボタン（超必殺技はライフゲージを押すだけで発動可能。ちなみにADVモードのPower MAX発動は自分のキャラアイコンを押すだけでOKです）などある程度配慮はされているものの、同社がリリースいるKOFXIIIのサブセット版であるKOF-iシリーズと比べるとどうも操作に難があるような感じがします。幸い本作はBluetooth接続のゲームパッドもサポートしているので用意できるのであればゲームパッドでプレイしたほうがよりアーケードに近い感覚でプレイできるかもしれません。特にNexus 7だとバーチャルパッドのプレイは厳しい感はあったので…

ゲーム内容はもう散々語りつくされた通り。KOF94～97までのいわゆる”オロチ編”ストーリーが完結した後の集大成としてリリースされただけあってストーリーこそないものの対戦ツールとしては今でも高い完成度を誇っていて、今プレイしても楽しいです。

なおAndroid版だけでなくiOS版も出ています（こちらも買いました）