Thermaltakeが「TDP65WまでのCPU向け」として販売している、低背CPUクーラー。
日本国内向けのみ、AMD-AM1用のリテンションを付属して販売している。
数少ないAM1対応社外クーラーということで、登場当初はそこそこ話題になった製品だが、最上位のAthlon5350ですら「純正クーラーでも十分過ぎるほど冷える」こともあり、実際に使ったという話は殆ど出て来ない。
取り敢えず、純正よりは冷えるだろうという思惑と、今回放り込む先のH340改造ケースに高さの余裕が余り無いことから、お試しがてら購入してみた。
クーラー自体の構造は、ザルマンなどで良く見られるドーナツ型。
円周形のヒートパイプで、扇形のアルミ・フィンを貫き、そのど真ん中にファンを配置することで、ファンの起こす風を余す事なく捕えようという方式だ。
純正クーラーよりも横方向の面積は倍近く大きいので、良く冷えそうに見える。
中身一式。
左上の袋には、Intel-LGAやAMD-FM2用のリテンションが、右上の袋には日本限定版のAM1用リテンションが含まれる。
AM1用リテンションの中身。
上の四本でクーラーへリテンションを固定し、真ん中のナットで基盤の裏側から固定する。
よって、これを取り外す際には「まず、マザーボードをケースから外す」必要があり、メンテナンスホールのないケースでは、少々面倒くさい構造。
リテンションを固定した状態。
ヒートパイプはダイレクト・タッチ式。
まず、樹脂ワッシャを挟んでから、表から貫通させたリテンションをナットで締める。
締めこむ深さは、マイナスの山とツライチになる程度で十分。
それ以上締めこむと、基盤が反っくり返って故障・破損や誤動作の原因になるので注意。
基本的に、フィンの切れているほうをメモリへ向けて固定する。
リテンションの取付を左右間違えると逆になるので、グリスを塗る前に仮組して確認を。
フィンがメモリ側に向くと、メモリに接触して事故になる。
んで、肝心の冷却性能だが・・・・正直、純正と大差ない気がする(何)
排気性能の悪いケースで、しかもHDDケージの真下配置という不利な条件での動作で、OCCT一時間連続稼働しても、50℃近辺で持ちこたえるこの安定性は、十分合格点と言えなくはないのだが、元々発熱が低めのAthlon5350なら、純正クーラーでもこの程度は確保出来そう。
AM1用としては十分な性能があるとは思うが、「追加でお金出す必要があるか?」と言われると、微妙と言わざるを得ない。
背の高さにしても、純正と比較して1㎝下がるかどうかなので、よほど条件の悪いケースで運用するときか、OCして使うとき以外では、殆ど不要と言ってよいだろう。
まあ、見た目は中々に男前なので、純正クーラーが何となく気に食わないという人は買っても良いのではなかろうか。コスト的に、下手すりゃCPUもう一個買えるけど。
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購入金額
2,480円
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購入日
2015年07月08日
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購入場所
カーリーさん
2015/07/09
余りにも似ている・・・
Vossさん
2015/07/09
AM1用以外での利用は危険でしょうね・・・・あー、4570Tは行けるか。
カーリーさん
2015/07/09