各社から出ているポータブルナビ。以前はナビそのものの性能がイマイチだったり、画面が小さかったりで、機器が露出するので防犯上常設できないバイク用だとか、スマホ普及前の人用というのが相場だったけれども、どんどんメモリの増量と処理の高速化が果たされ、車に常設してメインとして使えるレベルになってきた。

現在通勤用に乗っている軽自動車は中古購入でもあり、ナビは「一応ついている」レベル。DVDナビ（NDDN-W57）で、地図DVDの収録年度は2007年春版。圏央道などはつい最近（2014年6月）伸長された「相模原愛川IC - 高尾山IC」はともかく、「八王子JCT - あきる野IC」でさえも道がなく、よく「空を飛ぶ」wことになるし、何よりレスポンスが遅い！地図単体の起動はそれでもなんとか1分以内だが、メニューが呼び出せるようになるまで2分程度。地図も今いるところの近隣は程度キャッシュされるようでそこそこのレスポンスだが、遠隔地へのルート設定は1分はガリガリ検索してる（地図データ読み込み）。さらに地図の拡大・縮小も20秒以上かかり、信号停止時に「手近なコンビニ調べたい！」とか、「この渋滞どれほど先まで続くんだろう？」といった、とっさの調査がしたくても対応できない。

当初はこのナビの地図DVDの更新を考えていたのだが調べると約2万かかるし、レスポンスの問題は解決できない。かといって、HDDナビや最新の据え付け型メモリーナビに買い換えると10万クラスで懐にかなりイタイ。

そこで、ポータブルナビで補えばいんじゃね？と、姑息な方法を考えた。ポータブルナビなら据え付けナビより安い。また施工も簡単で自分でできる。ポータブルナビなので、OBDと連動させなければトンネルなどでは自車位置をロストするかもしれないが、その時はDVDナビがあるし。瞬速起動のメモリ型ポータブルナビと車体情報が採れるがのろまで地図がふるいDVDナビなら相補関係になるのでは．．．ということでポータブルナビを探していたところ．．．．．ある情報が入ってきた。

萌えナビとして有名な？ユピテルの「Lei Naviがバージョンアップする」というのだ。

内容を確認すると、レイたん（霧島レイ／ナビ上に表示される萌えキャラ）が新たに書き起こされよりリアルに、一部コスチュームの変更、ミュージックビデオ収録、とのこと。一番期待した地図の更新はされなかったので（地図データは2013年春版 昭文社/キャンバスマップルのまま）、1年前のもの。さらにレイたんプレミア？がついていて、他のユピテル製ポータブルナビに比べて高い。仕様がかなり違うので直接比較は難しいが、同じ2013年春版地図搭載の7インチポータブルナビ、「YPB718si」が2014年6月現在36000円弱、「遊びの要素を付け加えたナビ」として日本全国のご当地キャラが画面に登場する「Yuru Teru(ゆるてる)」が約28000円なのに対して42000円。しかも両方ともにLei Naviにはないワンセグ対応．．．と、レイたんちょっと、ぼったくりすぎ？の気もしないではなかったが、どうせつけるんならば愛夢がないとね！と予約w 発売日発送で入手。

キターーーーーー(゜∀゜)ーーーーーー！！

これがナビの箱とは思わんよなぁ．．．

どう考えてもナビとは思えんよな、という外装の箱をあけると、中身としては本体のほかに、クレードルとそれを固定する吸盤とシガープラグコード、マイク、落下防止用部品と取扱説明書・保証書。説明書は一般的な説明書とフルカラーのLeiモード説明書の2部構成。

真面目な?取説とレイたんフォーカスのフルカラー取説(豪華24ページ)

もともとのDVDナビを殺すつもりはなかったので、別につけるのだが、今の車結構ダッシュボードが湾曲している。シボ加工もされており、そのままではたぶんつかない。吸盤用シートを貼ればなんとか？とも思ったが、ちょっと視界を遮るのがイヤ。防犯上もこれ見よがしにナビが見えない方がいいよね~、とひと思案。

「現在喫煙者でないのだから、灰皿をつぶしてそこにつけよう！」

かくして日曜大工w 灰皿を外して、まず一番手前の化粧板を取り去り、灰皿部分に土台の鉄板を取り付ける。これにL字金具を強力両面テープで張り付け、吸盤部分から取り去ったクレードル部分をボルトで留める（実際には灰皿の落下防止の機構を生かすため、順序としては土台を灰皿に固定したのは車に取り付けた後）。

クレードルはこんな位置。

さらに補強のために縛ったが、外すことも考えて「再利用可能な結束バンド」=エスケイ工機の「リリースタイ」

でガッチガチに締めて固定、純正ナビの下に位置するように配置。

わかりづらいかもしれないが、灰皿から「生えてる」。

かくして2画面ナビが完成w

使用時は上下に2画面。

使ってみるとやっぱ速い！。起動はエンジンがかかった1秒後には地図起動するし、検索も瞬速！地図の拡大縮小もすぐなので、わずかな時間で周囲のコンビニなどが検索できる。2007年の地図に比べればはるかに新しいので、狂いも少ないし．．．

が。

ナビとしてはちょっとばかしおバカ。すぐそこなのに四角形の3辺を通るようにルートひいたり、一方通行が絡むとかなり細い道を通らせようとしたりする。家の近くが中央分離帯があって北側からは直接入れないため、いつもぐるっと迂回するのだが、学習しないのでいつも北から入ろうとするし、これを避けるために道沿いなのに少し内陸側？に自宅を設定すると一回行き過ぎて戻るようなヘンなルートを提示する（カロナビのように通れないところをユーザーがマニュアル設定することもできない）。車体の傾斜センサなどと連携とっているわけではないのでそれを望むのは酷かもしれないが、高速道路の直下の一般道を走るような場合には、どっち走っているのかわからない感じ（というか高速での情報と一般道での情報が入れ替わりに吐き出されるので運転している方が迷う）。検索の設定も途中の経由地を設定するのがかなり面倒で、行程も高速優先か一般道優先かくらいしか選べないので、高速使うんだけれど、ちょっと遠いこの入口から入りたい、などの場合設定するのが難しい。

また元のDVDと比べれば新しいとはいうものの、2013年春版．．．ということは編集作業は2012年後半のはずで、すでに2年前。入れ替わりの激しいガソリンスタンドやコンビニはすでにウソの情報が．．この間出先で持っているカードの同系列のガソリンスタンドで入れようとしたら、3連発で廃業してたしw

ということで、DVDナビの補完的使用、というのが現実的。

．．．．でもやっぱりこのナビの真骨頂はレイたん。
「ナビを買った」と思うと頭にくる。
レイたんを車でのデートに呼んだ、と思えばそんなことはない（そうか?w

もともと3D化がぎこちなく、特に服が平面的だった初代「Lei Navi」に比べると、立体的なデザインときめこまやかな動きになった＋（プラス）。ボカロPとして有名な「わかむらP」によりリデザインされ、特に服ののっぺり感と動きのぎこちなさが払しょくされ、表情の豊かさが加わった。アクションがないときでの動きがなめらかで、緩やかに左右に揺れ、視線を外し、息をするように口を薄く開けたり閉じたりしている姿は生きているような動き。

萌える。

また初代Lei Naviの服装は、青い「ワンピース」、猫耳黒衣装の「変身」、3頭身キャラの「ちびレイ」に、「アニメチック」と呼ばれるちょっと初音ミクをパk．．．り．．リスペクトしたようなニーハイに白っぽい未来的な衣装だったが、これがLei Navi+では前記のようにつくりが立体的になるだけではなく、最後の「アニメチック」が「メイド」コスチュームに差し替えられる。

【Lei Navi（無印：初代）】

ワンピース

変身

ちびレイ

アニメチック（初代だけにある）

【Lei Navi +】

ワンピース

変身

ちびレイ

そして今回のウリ？メイドさん

もう一度言おう。「メイド」さんである。

萌える。

あとナビゲートの仕方も可愛い。
「私を頼ってくれるあなたが好き。ちょっと照れる私です。ポッ♡」
とか（↑案内開始時の一例）
「着いちゃった・・・もうちょっとあなたと二人でいたかったな．ううん、行ってらっしゃい」
とか（↑案内地到着時の一例）
「今、間違えちゃったでしょ~。しょうがない、こっちの道で案内してあげるね」
とか（↑リルート時の一例）



「音声認識って、私、初体験なの。やさしくね」とか！ｗｗ

そう、このナビ音声認識もできる．．．．．．
起動の呪文は「レイたん、ボイスシステム起動」ｗｗ

でもイマイチ認識力は強くない。いまの車が遮音性が良くないのもあいまって、よく
「また、そんなこと言って、私を困らせたいんでしょう．．イジワル」
とか、
「言っておきますけど！！エッチぃこと言っても、私反応しませんからね！」
なんて、言われたりするorz．．．．うーみゅ。
遮音施工しないと使えんかなぁ．．．（オッサンがひとりでぶつぶつしゃべってるのが車外に漏れたらヤバイのもあるｗ）

でも運転が和むことは間違いない？
ナビ設定すると結構おしゃべりするので（設定していないとオービスなど警報のみ）、判っている通勤路でわざわざナビ設定したりして(^^ゞ

その一部をご紹介。ご堪能あれ。

【レイたん案内する！高速降りたあと、ご主人様がいきなり言うこと聞いてくれなくて、曲がる方向逆に行ってもくじけないモン！】

【レイたん案内する！無事着いたときにはご主人様に感謝しなきゃ！】

なお2014年7月現在、元々のLei Naviのキャラクターにも戻せるダウンコンバート用の切り替えプログラムも配信中。

オリジナル（Lei Navi）とわかむらP（Lei Navi +）の切り替えも可（要microSD）

ただし、もともとのLei Naviの特典映像に入っていたという「私の名は～霧島レイ～♪警告する、あなたの為～♪」は聴けない。ダウンコンバートしても現在CMのバックに流れる「Wish upon a Star」になってしまう。

でもこの「Wish upon a Star」、かなりリキ入っているので、それでもいいかな。前のがどこまでの完成度があったかはわかんないけれど。

リキの入り方：
　ディレクター:
　　篠田利隆（宇多田ヒカルやMIWA、明和電機などのPVを作った映像ディレクター）
　　わかむらP（ニコ動やボカロPとして活躍するフリーのアートディレクター）
　作詞：
　　利根川貴之（ドキドキ！プリキュア「この空の向こう」の作詞、編曲など）
　作曲：
　　利根川貴之
　　坂和也（ゲーム、CM音楽の作編曲を手がけるキーボーディスト、藤木直人のツアーなど）
　　Dr.Usui（ドキドキ！プリキュア「ラブリンク」など）
　歌：（もちろん！）霧島レイ（CV.沢城みゆき）

まあ、「ナビ」として評価するよりは、ドライブを楽しくする最強アイテムとして評価するのが吉。ただそれだけに地図更新がないのが（寿命が短いのが）惜しまれるね。

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2016/01/03追記

去年は気がつかなかったけど、お正月は起動時晴れ着ヴァージョンでご挨拶してくれます（起動時だけで、立ち上がってしまうと普通の服装に戻る）。挨拶もいくつかパターンがあるみたい。

【仕様】
受信方式：GPS部 56チャンネル/パラレル受信方式
受信周波数：GPS部 1.6GHz帯
表示画面サイズ ：7インチワイドVGA 液晶タッチパネル
解像度：800 × 480
表示色：65,536色
データ容量：16GB（内蔵メモリー）
内蔵スピーカー出力：1W（モノラル）
ヘッドフォン端子：3.5φmm（ステレオ）
動作温度範囲：0℃ ～＋60℃
外形寸法：180（W）×108（H）×17（D）mm（突起部除く）
重量：約320g (本体のみ)
付属品：5Vコンバーター付シガープラグコード〈約2m〉、車載取付用吸盤ブラケット（音声認識クレードル、吸着盤ベース）、マイク、落下防止用部品一式、取扱説明書・保証書

「Wish upon a Star」