「Thief」は、1998年に生まれ、ステルスアクションというジャンルの先駆けとなった「Thief」シリーズの最新作である。
中世の雰囲気に加え、産業革命の兆しも見える巨大な街「シティ」を舞台に、プレイヤーは“マスターシーフ”の異名を持つ盗賊「ギャレット」となり、街に眠る財宝や隠された真実を盗み出す。
ゲームプレイの基本は、夜の闇にまぎれ、人の目から逃れながら、あらゆる物を「盗む」こと。
"マスターシーフ"であるギャレットは、影の中に潜むことで、人の視界から完全に消えることができる。
盗賊としての能力や多種多様なツール、そして何よりプレイヤー自身の技術を合わせれば、この街で盗めないものはない。
Thiefのコンセプトアートより、ギャレットを描いた1枚。
ゲーム中のギャレット。鋭い眼光が熟練した盗賊の雰囲気を感じさせる。
"マスターシーフ"であるギャレットは、影に身を潜めることで極限まで気配を殺すことができる。敵が相当近くを通らない限り、見つかることはない。
明るい場所は敵に察知されやすく危険である。ローソクやランプを見つけたら、素早く消して闇を作り出す。影から影を渡り歩くことが攻略の鍵になる。
指先で摘んでローソクを消す仕草が何とも盗賊らしくて良い。
ピッキングで鍵を解錠して侵入する。衛兵の監視の目を掻い潜り、音を立てずに素早く解錠する場面は緊張感があり、腕の見せ所でもある。
屋敷内への潜入時には、迂闊に扉を開けると巡回中の衛兵と鉢合わせすることもある。鍵穴から隣の向こうを覗き、安全を確認しつつ移動する細心の注意力が求められる。
暗証番号を盗み、金庫の中身を戴く。金庫は美味しい獲物だ。まとまった金や時には貴重なお宝を得ることができる。
貴重な絵は額縁から剃刀で切り抜いて戴く。素早い身のこなしを阻害する額縁は邪魔になるだけだ。
資産家は様々な仕掛けでお宝を隠している。絵画の額縁にスイッチが隠されていることがある。
本棚の書籍が隠し扉の起動スイッチになっていることもある。
数々の盗賊達が敗れ続けてきた難攻不落の銀行に潜入し、大金庫破りに挑む。
暗証番号を盗み、苦労の末に扉を解錠してお宝とご対面と思いきや、
厚い鋼鉄の扉の向こう側には、
更に厳重なセキュリティに守られた金庫室が・・・。一見するだけでも危険な匂いがプンプンする部屋だ。
危険が大きい程に得られる報酬も大きい。
稀少なお宝はコレクションとしてギャレットの隠れ家に飾ることができる。
一通りクリアした感想は以下のとおり。
- 敵の一瞬の隙を突いて宝を盗む時、敵の動きを読みながら目標物までの侵入経路を瞬時に判断し、闇から闇へ移動する時の緊張感が心地良い。
- ローソクを消す時やピッキングツールを使う時など、ギャレットの手捌きに熟練した盗賊らしさを感じさせてくれる。ギャレットが時折つぶやく独り言は場の雰囲気を盛り上げてくれる。
- ストーリーが継ぎ接ぎだらけで一貫性がなく、何を目的としているのか分かりにくい。この点は致命的であり、没入感が大きく削がれてしまう。
- AIの出来が悪く、動作が単調である。また、NPCが場に即していない台詞を話すため、緊張感が台無しになってしまうことが度々ある。
- シティのマップは非常に分かりにくく、ステージが進むにつれて移動が煩わしくなる。
- マップ間の移動時に頻繁にロードが入るため、没入感が薄れてしまう。
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購入金額
8,424円
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購入日
2014年06月29日
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購入場所
STEAM
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