ディアゴスティーニのスターシップ・コレクション第二弾。
創刊号の出来が素晴らしかった上、個人的に最も好きな劇場版エンタープライズとなれば期待は膨らむ一方・・・だったのだが・・・(汗)
あるぇー?
創刊号のD型で見せたあの緻密さはどこへやら。
全体的に何て言うか、のっぺりである。
一応、スタイルそのものに問題点は殆ど無い・・・のだが・・・
第二船体のディティール不足と、ディフレクター・アレイ周りの処理が杜撰過ぎるせいで、非情に残念な出来となってしまっている。
本来、ディフレクター・アレイ(第二船体前部のクリアパーツ部分)は、周囲を白いリング状部品が覆っている構造で、そこを塗装していないせいで非常に安っぽい印象になっている。
そして、最も致命的なのが塗装。
船体の基本色は白で、この色だとかなり青みが強い。
そして何より、この劇場版エンタープライズから始まった、船体全周に施されたアズテックパターンが一切施されていない。
劇場版第一作の特撮監督として製作途中より参加したダグラス・トランブル(2001年宇宙の旅で特撮監督を担当)は、製作された改修型エンタープライズの特撮モデルを見て、その塗装の稚拙さに呆れ果てて「船体全周にパネルパターンを描き込め」と指示した。
これがアズテックパターンの始まりで、この指示が無かったら恐らく劇場版第一作の映像はあれほど緻密にならなかったであろう。
それなのに・・・・これをトランブルが見たら、ブチキレるぞホント。
また、ドーサルネックと第二船体の右半分を一つのパーツに纏め、
第二船体をモナカ割り構造とした上に、
ディフレクター周囲の円筒部分を左半分に繋げて成形、
・・・という、非常に古臭い&安上がりな部品分割をやらかした結果、前後左右上下全ての面がモールドの成形不良、及び立体化不足を起こしている。
殆ど唯一の救いは、全体的な形状に問題が無いことだけ。
創刊号のD型の出来が良すぎるというのは判るのだが、これはもはや詐欺同然の代物。
もし、船体番号違いであるA型エンタープライズを、これと同じモデルを使い、同様の塗装レベルで出してきたら、絶対に許さん(怒)
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購入金額
1,299円
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購入日
2014年06月22日
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購入場所
cybercatさん
2014/06/23
>個人的に最も好きな劇場版エンタープライズ
やっぱりこの改装型初代「NCC-1701」が一番バランスが取れてますよね。
Vossさん
2014/06/23
故に、この出来の酷さには怒りすら覚えます。
AMTが大昔に出した3隻セットのプラモのほうが、まだマトモな見栄えですよコレ。