薬師丸ひろ子は1970年代から活躍する女優。歌手としてのデビューは、自身が主演した赤川次郎の小説の映画化作品「セーラー服と機関銃」の同名の主題歌。あまりユレを感じない通る透き通った声で「上手さ」より「印象深さ」を持ち味とする歌い手だったが、その後名曲竹内まりや作
の「元気を出して」などを経て、ミディアム~スローな曲にその透き通る声の適性を見いだし、近年は(CD化はされていないが)歌番組での童謡やスタンダードポップスでその癒やしの声を届けてくれる。
この作品は「女優デビュー35周年記念」として古今の名曲が、彼女が詞を付けたモノも含めて収められている企画盤。
彼女のユレのない、通り、透る癒やしの声がよく識られた旋律とともに届けられる。
「星を求めて」は「Look For Star」としてBilly Vaughn楽団のムーディな演奏が有名だが、調べると実は元曲は“恐怖のサーカス”という1950年代のイギリスのサスペンス映画の曲らしいw♪誰でもあの空に/幸せの星を/一つ持っている/それをみつけよう/誰にでもいつでも/幸せの星は/夢を呼んでくれる♪とロマンチックな詞で佐藤芳明の流麗なアコーディオンに乗せて歌う。
アルバムの編曲を担当した吉俣良のピアノに乗せて静かに歌う「故郷」は、彼女の透き通る声が心地よい。♪兎追いしかの山♪で始まるこの唄は、そんな時代を経験していない現代の日本人の胸でさえ打つものがある。
古川昌義のマンドリンに竹下欣伸のウッベ、江口信夫のブラシドラムでもの悲しく仕立てられたのはなんと「セーラー服と機関銃 ~ノスタルジア・バージョン~」。来生たかおのメロディはこういうアレンジになると本当に郷愁を誘う名ラインであったことが判る。
歳を経ても透明感を喪わない、むしろ深みをまして癒やし度?がアップした彼女の声が堪能できる作品。こころが疲れたときに、どうぞ...
【収録曲】
1. 冬の星座 (Mollie Darling)
2. 秋の子
3. 星を求めて (Look For Star)
4. 浜辺の歌
5. クリスマスには帰るから (I'll Be Home For Christmas)
6. 心の扉~我が母の教えたまいし歌~ (Kdyz Mne Stará Matka)
7. 椰子の実
8. 故郷
9. 仰げば尊し
10. 黄昏のビギン
11. セーラー服と機関銃 ~ノスタルジア・バージョン~
12. 夢で逢えたら
13. ユーレイズミーアップ ~祈りバージョン~ (You Raise Me Up)with ケルティック・ウーマン
「故郷~冬の星座~夢で逢えたら(Live)」
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購入金額
3,000円
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購入日
2014年01月頃
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購入場所
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