個性的なPCケースを発売しているThermaltakeの電源ユニット。850Wの大容量かつ80PlusGOLD認証というハイスペックモデル。プラグインケーブル用の収納袋も付属している。
そしてケース同様電源にも個性的なビジュアルとギミックを採用している。
まず珍しいというか他にないだろうのグリーン…いやむしろオリーブドラブといったほうが正しいミリタリーチックな本体カラー。
そして側面の製品名もまるで弾薬箱の刻印のようなフォントが使われているのだが…
製品名が「EVO BLUE」。青だよ。緑じゃないよ、青だよ。そんな青信号の色議論になりそうな組み合わせしないでも。ご安心ください、しっかり「青」部分はありまして…
搭載された14cmファンは青く光る!このご時勢珍しい光る電源なのだ!!ちなみにファンLEDはオフにできるので光物が苦手な人も安心だが、光物が嫌いな人はそもそもこれ買わないよね。
更に背面には「TURBO CHARGE」なる押しボタンが。なんとこのボタンを押すとモードが切り替わりただでさえ大きい850Wの出力が+100Wの950Wまで耐えられるようになるというロマンあふれるギミック。
そしてなんとモード切替ファンLEDは赤くなるのだ!!!せっかくちゃんと製品名通り青いとフォローしてやったのに自分でぶち壊すスタイル!もう緑なのか青なのか赤なのかわけがわからない。
ちなみにこの時は爆音いうのに相応しい回転数で14cmファンが回る。というか恐らく過剰出力をファンのフル回転による強制冷却で実現しているという非常に男らしいモードだ。たぶんファン回転数(と色)以外にモード切替で変化する部分はない。
逆に言うと赤LED状態は常用に耐えない爆音なので「赤く光る電源だヤッター!」といって買うと常時爆音になってしまうのだが、そもそも緑筐体で名前が青だから赤く光るなんて誰も予想しねえよ。
実は通常の青モードでも14cmファンの回転数はそこそこあり手持ちの電源と比べると音は大きめ。まあ私自身500Wクラスの静音電源しか自分で使った事がないのでこのクラスだと普通なのかもしれないが。その分排気能力は高いので電源ユニットの排気が影響の大きいケースの場合一種の武器になる。
また先ほどの「TURBO CHARGE」モードの風量は電源ユニットってレベルじゃねえので、ケース内の強制排気に使える。ケースとの組み合わせ次第ではなかなか面白い機能になるかもしれない(本来の使い方と異なるが)。
また電源オフ後もしばらくファンが回転して残熱を冷却するファンディレイクール機能も搭載。これまた14cmファンらしく低回転でも風量があるのでケース内の熱もある程度期待できる。
同種の機能を搭載した電源は多いが、これはどうもコンデンサか何かに溜め込んだ電力による原始的な制御なのか「ぴょぴょぴょぴょ・・・ぴょ・・・・ぴょ」と情けないサウンドを出しながらディレイクール。そして力尽きるようにファンが停止する。停止するタイミングもある程度前後するが、別に機能上は情けない音を出すせいで電源を切るたびに使用者の気が抜ける以外マッタク問題はない。
…オリーブドラブ&ブルーLEDが似合うケースが世の中に何種類あるかどうかはこの際きにしないでおこう(背面メッシュもオリーブドラブ)。
そういえばこれが似合いそうな緑のミリタリー風PCケースがあったな、あれサーマルテイクだっけと調べてみたら…
Vengeance C70 CC-9011018-WW [Military Green]
別メーカー(CORSAIR)じゃねーか!!
ギミックとデザインに目が行くが、電源ユニットとしてのスペックも80PLUS GOLD認証の高出力850W電源、またプラグインコネクタを採用しつつこのクラスの出力としては控えめな160mmの奥行きを実現している。
ケーブルはブラックに統一され、ケース内はすっきりまとまるが取り回しは少々硬い。コネクタ数は出力に合わせて多くVGAの多数運用もOK。使用頻度の少なくなった小4pinも同デザインの変換ケーブルを添付することで対応。
ファンの音は先述の通り大きめだが、そもそも850W電源を投入するような環境なら他の音も大きいだろう。逆に一般的な構成だとファン音・出力ともにもてあます可能性が高い。
同じGOLD認証ながら出力は半分程度となるScytheのエナジア450Wで使っていた比較的低消費な環境(Core i7 3770K/HD7770)に搭載すると…
ENERGIA450:idle 60.2W/prime95 160W
EvoBlue850 :idle64.5W/prime95 160W
と負荷時消費電力は同等なのだがアイドル消費が上昇してしまう。これは電源ユニットの5割程度がもっとも効率がよくなる為に、100W以下の低出力だと大容量であるEvoBlueはどうしても不利になってしまい計測にも如実にあわられたというわけ。
Prime95では同等数値となっているが、200W程の消費になるFF14ベンチでは平均5W程度EvoBlue850の方が高くなってしまっていた。出力はでかけりゃいいってもんじゃない。
とはいえ今回組み込んだPCは常用PCというより色々パーツを組み替えて遊ぶPCなので、この出力・コネクタ数の多さなら大抵のパーツはポンと付けられる安心感が出た。そしてなんか楽しくなるギミック、他にはない個性的なカラーと光るファンで満足度は高い。
…まあこれを書いている頃には店頭在庫はほぼ掃けてしまっているのだが、せっかく自作PCなんだから変わったパーツが使いたいという(自分みたいな)人にはぴったりだ。
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購入金額
12,362円
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購入日
2014年04月19日
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購入場所
TSUKUMO
カーリーさん
2014/11/02
下小川さん
2014/11/02
パッチコさん
2014/11/03
カーキとかあったら欲しいなあ。
ちゃんとソケット化なのが嬉しい。
hachiさん
2014/11/03
下小川さん
2014/11/05
サイドアクリルケースでも電源部まで見えるものは少ないですが、最近は見た目が凝った電源も出てきて面白いです。
きりん太さん
2014/11/05
こういうかっこいい電源はいいですね!
下小川さん
2014/11/07