オーディオオペアンプとして定番のNE5532のセカンドソースです。型番のDのうち1つ目はDIP品であることを、2つ目はローノイズ選定品であることを表しています。
オーディオ向けならこれくらいは欲しいところ
NE5532の特徴がそのまま当てはまります。見通しが良く、低域が聞きやすいような気がします。
過渡波形で見ると、どういうわけかNE5532よりもスルーレートが高いように見えます。
過渡応答(A=11 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=10kΩ 位相補償なし 10:1プローブのみ接続 ガラエポユニバーサル基板)
(12/30追記)15Ω負荷(セメント抵抗)時の過渡波形を以下に掲載します。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
使い易い部類だが入力ダイオードには注意が必要
DIPの2回路入りなので、使いやすい部類に入ります。電源電圧は±3~±22V(絶対最大定格)で動作します。
600Ωラインドライブができるだけの電流が出せますが、ヘッドホンを駆動する場合は注意が必要で、24V駆動のcMoy回路では32Ωのヘッドホンを駆動できましたが、9V電池駆動では音割れしてしまいます。
入力端子間に内部で逆並列ダイオードが接続されているため、1kΩ以上の入力抵抗を直列に接続する必要があります。
NE5532より安価
NE5532と比べると安価です。スペック上はわずかに劣るように見受けられますが、それほど気になるほどでもないようです。
NE5532よりは発熱しない
24V駆動のcMoy回路では、外気温23.3℃に対して30.4℃まで上昇します。NE5532のレビュー時は夏場に温度計測したので直接比較できませんが、再計測したところ外気温23.4℃に対して31.9℃まで上昇するという結果でしたのでNJMのほうが優れているようです。
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購入金額
140円
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購入日
2015年頃
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購入場所
共立電子
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