という訳でOCWORKSのイベントで買ったジャンクFX-8350で使ってみることに。

カバーのせいで恐ろしくでかく感じる（実際でかい）のだが、メモリへの干渉は少ない。

薄型の14cmサイドフローの前後に更に小型ヒートシンクが追加されているような形状なのだが、その小型ヒートシンクが高い位置にある。

実質メモリへの干渉は薄型サイドフロークーラー程度に収まっているのだ。えらい。

また今回使ったマザー（ASUS Crosshair V Fomula）の場合PCIexpressスロットへの干渉もなく、バックプレートを持ったグラボを最上段に設置しても大丈夫だった。まあ14cmファンなのでマザーによっては干渉の恐れが高いのは変わりないのだが、見た目のイメージからすげえ干渉しまくるのを予想していたので意外。

しかし取り付け難易度は予想通り高い。表側のナットをしめていく形なのだが、当然上部からはドライバーを通せないので付属の小型レンチでちまちましめる。それにしたってマザー側のヒートシンクに当たるので難しい。あと高背のメモリの場合V8装着前にメモリを挿しておく必要があるのでそれもレンチの邪魔をする。カバーを外せばドライバーを使えるらしいが自分はつけた後にそれを知った。

空冷としては最強とまではいかないものの上から数えるレベルの冷却能力を持つと聞いていたが、その期待を裏切らないパワー。

ファンの最小回転数が900rpm程度と14cmファンにしては大きく、個体のせいなのか低回転時に振動がおきるのので、アイドル時の静音性は不利なのだが…

なんとFX-8350のOCCT30分だと48度に届かない（室温は28度程）。実はこれ50度からファン回転数が上がる設定なのでアイドル時どころかOCCT中ずっと900rpm。音に変化がなく本当にOCCTが動いているのか心配になったレベルだ。仮組状態でバラックに近い環境での計測なのでエアフローがしっかりしたケースならもっと冷却力は上がるし窒息ケースでも耐える能力を持つ。

この後周囲に熱をばらまくGTX680*2のSLIをぶち込んだ（見た目がV8っぽいから）のでケース内部の温度は更に上がり条件は悪くなったのだが、それでもゲームをする分には回転数が上がりだす50度から上昇が緩やかになりピークは55度だった。

オーバークロックやマルチコアCPUを見据えた性能なのだろうが、エンコードやCPUフル稼働系のゲームを長時間続ける環境でもこの冷却力は魅力的。古くなったモデルだが、そのビジュアルインパクトと冷却能力は色あせない。　…新品だと240簡易水冷買えそうなお値段なのが困りものだが。