AMDの新型・・・って訳でもないんだけども、新プラットフォームになって登場した、デスクトップ版Kabiniの最上位APU。
E350等のベースとなったBobcatコアの改良型ではあるが、AMD曰く「1コアあたりの性能は8割以上アップしている」とのこと。
ホントかねぇ?
・・・というのがコレを聞いたときの感想。
それが事実なら、4コアAthlonはIvyBridgeの低TDP版Pentiumよか速いってことになる。
ただ、ECSから出ていたKabini板の評価が、TS●KU●Oの店員曰く「買う人居るのかってくらい微妙」というものだったし、発売前のベンチマーク公開も無かっただけに、正直言えば期待よりも不安のほうが大きい。
それでも、発売日に掴みに行ったのは単に、石と板併せても12000以下という価格。
先日掴んだGA-C1037UN-EUが、性能はともかく排熱に問題ありすぎだったこと、自分と相性の悪いギガバイト製だったこともあり、入れ替え用として最適だったこともある。
最も、この不安は結果として杞憂だった。
このクラスのCPUとして、Athlon5350は文句無しのパフォーマンスを発揮したからだ。
こちらが、Athlon5350のベンチ結果。
入れ替え元となったGA-C1037UN-EUどころか、Pentium-G 2020Tを凌駕する数値を叩き出している。AMDの言うパフォーマンス向上に、嘘は無かったということだ。
ちなみに、搭載した板はこちら。
現在、最安値が4000円を切る激安ITXであるが、MSI製でALL固体コンデンサ。
動作も安定しており、かなりお勧めの良作だ。
Celeron 1037U(GA-C1037UN-EU)
Pentium-G 2020T(Z68M-ITX/HT)
合計値では2020Tが最も良い数字を出しているが、これはOSを載せたSSDの性能差がモロに響いた結果であり、プラットフォームやCPU自体の性能ではAthlon5350の圧勝。
メモリ周りで負けているのは、Athlon5350のメモリコントローラーはシングルチャネルしか対応出来ないためで、この辺りはコストダウンのための弊害と言える。
ファン速度の推移
CPU温度の推移
AM1は省電力プラットフォームということで、動作温度も低く安定する傾向を示す。
純正クーラーだけの構成でテストした結果だが、Athlon5350はOCCTの最大負荷状態でも45℃に到達しないという優れた結果を示した。
ファンの速度は3000rpm前後となっているが、風切り音も少なくかなり静か。
負荷が下がった時点で、一気にCPU温度が低下すると共に回転数も一気に下がっており、純正クーラーの性能で十分に冷えることが判る。
Windows8.1におけるWEI
思った以上に高い数値を示すWEI結果。
ちなみに、Ivy世代のUltrabookのi5が7.2前後。
このように、ローエンドとはいえ必要十分な性能を発揮しており、マザーとメモリを併せても二万円に届かないという価格帯から考えると、中々に良好なコストパフォーマンスである。
冷却系が優秀なので、CPUクーラーの追加購入といった余計な出費も不要(3rdの製品は存在しないが)であり、UEFIによるFastBootにも対応する等、Win8世代での利用も快適。
普段使いのPCとして、十分な性能を確保出来るだけの実力がある。
そこで、AMDには次の一手として、NUC並みの小型ベアボーンなプラットフォーム&低背冷却システムとか、更なる「Socket化」と「SoC」の優位を示す製品の登場を求めたい。
NUC並みのフットサイズで、キューブ型の小型PCとか・・・面白いと思うんだけどな。
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購入金額
6,480円
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購入日
2014年04月09日
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購入場所
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