I7-3820の裏面とI7-4820Kの裏面を比べるとI7-3820は少し小さめのダイが6個並んでいたのに対して
I7-4820Kは一回り大きなダイが4個に変更されて、専用設計になったのかな~といった印象を受けました。
取付
普通に交換して見たのにBIOSが立ち上がらない
BIOSの更新だけして、ドライバー関連の更新を忘れていました><
私以外にそんな人はいないとは思いますが、Intel MEドライバー と INFドライバーの更新も忘れずに!
しかし、その後も立ち上がらない・・・
そこから格闘する事1時間
どうやら体験レビューで頂いたGIGABYTE/ギガバイトの GZ-ZIF1WJに無理やり押し込んでいたCPUクーラーが原因で、
押し込む負荷を取り除く為にケースからM/Bを取り出し、電源を入れて見るとあっさり立ち上がりました
I7-3820より、繊細にできている見たいです。
オーバークロック
I7-3820の時は、倍率が43倍までしか設定できなかった為、4.3GHz以上のオーバークロックにはBCLKを上げるしかなかったのですが、
本製品には待望の K が付いているんです!
早速ヘタレ設定の44倍に!
しかもオート・・・
それでもコアボルテージの低さ(1.286Vから1.146Vに)とアイドル時の消費電力の低さに(133Wから111Wに)
交換した甲斐があったな~と自己満足!
さくっとたちあがってくれましたが、時間が無いのでOCCTとかは取りあえず後回しにしてFF14新生エオルゼアのベンチを
走らせると途中で止まってしまいます。
0.05Vほどコアボルテージを盛って上げると普通にベンチを完走しました。
イメージ的にはオート設定はかなり余裕を持った設定で、そこから減らして行くのが普通だと思っていただけに、
IvyBridge-Eの場合は割とカツカツに設定してくれているのか、それともAsrockのBIOSがまだ熟成されていないのか
分かりませんがオートより増やして安定という意味不明な点にびっくりしました。
4.6GHzでは、普通にオートより減らしても安定しているので一概には言えないと思いますが、その辺りはお楽しみと思う事で取りあえず放置。
I7-3820と違ってBCLKを弄らなくてもオーバークロック出来る最大のメリットはメモリの設定に苦労しなくても済む!
と言う本商品に軽く感動!
以前なら4.4GHzから4.6GHzにあげれば、かってにメモリーも速くなって青い画面や、画面が真っ暗でCMOSリセットの
お世話になる所ですが、本商品は倍率を43倍から46倍に変えればいいだけなのでメモリーの設定をゆるゆるにしなくても立ち上がるんです!
これだけでも満足です。
ベンチテスト
【super pi MOD1.5 1M】
..................4.4GHz.....4.6GHz.....4.8GHz
I7-3820-----8.570s-----8.237s
I7-4820k----8.408s-----8.034s-----7.690s
【CHINEBENCH11.5】
..................4.4GHz.....4.6GHz.....4.8GHz
I7-3820-----8.47pts-----8.84pts
I7-4820k----8.73pts-----9.19pts-----9.51pts
※10/25追記 4.8GHzにあげても10ptsに行きませんでした
【FF14新生エオルゼア】
................4.4GHz.....4.6GHz
I7-3820-----10873
I7-4820k----10839-------10855
【3DMark11】
................4.4GHz
I7-3820
ICE STORM 159723(physics 57030)-CLOUD GATE 22393(physics8051)-FIRE STRIKE 6063(physics11247)
I7-4820k
ICE STORM 165566(physics 60476)-CLOUD GATE 23226(physics8580)-FIRE STRIKE 6056(physics11817)
消費電力
I7-3820 4.4GHz アイドル133W
I7-4820K 3.7GHz アイドル103W
I7-4820K 4.4GHz アイドル110W
I7-4820K 4.6GHz アイドル112W
【FF14新生エオルゼア ベンチ時の消費電力】
I7-3820 4.4GHz 330~340W Max374W CPU温度最大62°C
I7-4820K 4.4GHz 306~321W Max330W CPU温度最大55°C
I7-4820K 4.6GHz 320~338W Max358W
総評
現段階での総評としては、買い替える程ではない!
というのが率直な処ですが、後悔はしていません!
3930や3960からIvy-Eに乗り換える価値はあまりないのかもしれませんが、
3820から4820Kに乗り換える分にはメモリーの事を気にせずオーバークロックが出来たり、
消費電力も約30W弱減らせ、爆熱のSandy-Eからすこ~し冷やせる等メリットも多く、
なによりも
Ivy-Eどうなんだろう?
買い替えよっかな~
Haswell-Eまで待っとっかな~
といった モヤモヤ感をスッキリさせるのに、そこまでダメージの無い価格の本商品は
i7-3820使いにとって、乗り換える価値は十分にあります。
そうは言っても性能面でみれば正直買い替える程ではないのもベンチマークを見れば一目了然で、
そこがまた悩ましい商品でもあります。
FF14新生エオルゼアのベンチみたいな、グラボ依存のベンチマークはほとんど3820も4820Kもかわりませんが、
CPU依存のベンチマークでは4%前後の上昇が見られます。
モヤモヤしていない人にはオススメできませんが、悩んでるくらいならIYHしちゃっても
後悔はしない商品です!
10/2 追記
AsrockのBIOS3.0だと、VCCSA と VTT がUEFIで設定した値にならない不具合があり、ベータ版のBIOS3.05に
更新する事によって変更することが出来るようになりました。
BIOS3.05に更新すると、今までオート設定でもかなり低電圧の設定で出てきたのが、以前の爆熱仕様に戻っていました。
4.6GHzでは、1.256V(1.22v+LLC1)に設定して様子を見ていますが、
BIOS3.0ではオート設定で1.36V程度なのが、オート設定だと1.4vに代わってしまいました。
BIOS3.05に更新した場合はオート設定に注意して下さい。
オーバークロックは自己責任でお願いします。
10/25 追記
CPUクーラーを空冷のPhanteks PH-TC14PE_ORを使用していた時は、4.8GHz vcore1.38Vで安定してOCCTもPrime95も回ってましたが、簡易水冷の ZALMAN Reserator 3 Max に変更したら、M/Bの電力を食うのか、不安定に…
1.45Vで様子を見ています。
※11/4追記
現在1.384Vで4.7GHzが安定して使用出来ています。
どうやら、ZALMAN Reserator 3 Maxを使う前に、Intel burn testのvery hardを連発したのが悪かったのか、
原因がそれくらいしか思い当たりませんが耐性落ちしたみたいです。
購入当初(4.6GHzで1.256Vストレステストパス(OCCT LINPACK,prime95)でまわっていたのが、
0.05V~0.08V多く盛らないと、ストレステストが落ちてしまいます。
4.6GHzで1.33V
4.7GHzで1.384V
4.8GHzで1.43V
辺りまで盛らないと安定しません。
せっかくのIVY-Eなのに、以前の3820と変わらなくなってしまいました;;
どうやらお亡くなりになる一歩手前なのか、どうなのか4820Kの報告があまりないので
判断しづらい状態に・・・
オーバークロックは保証が受けられなくなる場合がある事を理解し、自己責任でおねがいします。
※11月12日追記
VTTを上げる事によって耐性落ちが懸念されていたVcoreも下げる事が出来ました。
4.6GHz Vcore 1.24V+LLC1の設定でCPU-Z読みで1.264V前後に落ち着きました。
上記の電圧で、OCCT LINPACK Prime95など問題なくパス出来ましたが、
ともかく4820Kは報告が少なく、全てが手探りで疲れました。(そこが楽しくはあるのですが・・)
※11月14日追記
ASRockからBIOS3.20が出て早速更新してみました。
・・・上記の4.6GHzの設定が通らない@@
どうにも要求Vがまた、上がったみたいで、1.3Vでないとストレステストがパスしない
まだまだBIOSの熟成に時間がかかりそうです。
そっとBIOS3.05にロールバックしてみました
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購入金額
33,670円
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購入日
2013年09月27日
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購入場所
ドスパラ
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