これはなに?
米Kirkland社製のアスピリン製剤です。
英語の教科書などで
A:"I have a headache."
B:"You should take aspirin."
などの例文でアスピリン=鎮痛剤、と習った方も多いから名前だけは知ってる人も多いはず。
国内ではバイ○ルアスピリンやバフ○リンなんかがこれと同じ成分を含有しています。
ちなみにバイ○ル製のは優しさ0%、某バ○ァリンは優しさ50%ですね。
アメリカは良くも悪くもセルフメディケーションの国なので、鎮痛剤など、家庭用の常備薬が馬鹿みたいに安いです。(その代わり医療費が無茶苦茶高い!!)
買ってから1年近くたつので冒頭のボトル写真のようにかなり量が減っていますが、買ったときは500錠もありました。
商品としてのいい点、悪い点。
商品としては、ごく普通のアスピリン製剤です。
特筆すべき点としては、この錠剤自体が腸溶コーティング剤で、胃で溶けず腸で溶ける仕組みになっています。
とはいうものの、やっぱりというかなんというか、かなり胃腸にキます。
服用する際は事前に何か軽く口にした後、制酸剤もしくは胃粘膜保護剤との併用がおすすめです。さもないと最悪の場合潰瘍を起こします。痛みを鎮めるために飲んだのに余計に痛くなったら本末転倒ですからね…。
アスピリンの作用機序としては、COX(シクロオキシナーゼ)-1, COX-2を阻害することによって痛みの原因であるプロスタグランジン(以下PG)の生成を阻止することにより、鎮痛作用を発現させるというのが一連の流れです。
但しこれもいいことづくめではなく、PGの産生は胃の保護にも役立っている物質なので、PGの生成が阻止されることによって胃腸障害を引き起こしやすくなるという欠点(副作用)があります。まさに諸刃の剣。
子供が誤って大量に服用したりしないように、キャップにはラチェット機構による簡単ないじり止め機構が付いています。
蓋部分をただ単に回しただけではキャップの中の歯車が空転して蓋が空きません。
蓋を開けるときはキャップを下に押しながらねじって開けるという構造になっています。
この容量(325mg/T)では鎮痛剤として働きますが、およそ1/4の量(80mg)前後では抗血小板作用として働く、という作用があります。
おおよそ100年以上前に開発されたクラシカルな常備薬ですが、まだまだ現役な印象を受けます。
余談
ちなみに、円高の時($1=\85かそこらへんの時期)に買ったので$15.7で1297円でした。
今買うとすると1600円くらいしますね(^^;)
本場アメリカだと$10もしないとか。
上に書いたように欠点も結構散見されますが、1錠2.5円~3.2円というコストパフォーマンスの良さ(だけ)は特筆すべきものがあります。
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購入金額
1,292円
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購入日
2012年03月02日
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購入場所
456
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