レビューメディア「ジグソー」

窓辺ななみキーボードリターンズ

コミックマーケット85のMSブースで登場した窓辺ななみキーボード。ご覧の通りドドーンと全面にななみがプリントされている容赦ない痛っぷりだ。

以前OSの「オマケ」として窓辺ななみキーボードが作られた事があるのだが、あちらのベースはあくまで廉価なUSBキーボードがベースで、キーボードとしての作りは最低限といった感があるものだった。

 

一方今回はオマケではなくメインとして出されただけあってその本体ベースは「Microsoft Wedge Mobile Keyboard U6R-00022」。ベースとなる本体だけで公式サイトの参考価格7600円という贅沢な痛キーボードになっている。

ご覧下さいこの全体を埋め尽くすカラー。コミックマーケット84で頒布された窓辺ゆう・あい浴衣バージョンはキャラクター部分のみプリントされているカタチだったが、今回は背景色も入った全面プリント。

 

確かに発色に関しては最近出ている痛キーボードに比べると地味。ベースが黒いキーボードなのでどうしてもその地色が出てしまうのとプリント方式の特性だろう。 しかしこのコミケ版WedgeMobileKeyboardはその塗装が本気なのだ。色は確かに控えめだが鮮明さは文句なし。元イラストの線の強弱さえ判るレベルだ。

 

そして耐久性。なんでも屋外で使用されるガチな塗装を行っているらしく、耐久性に自信アリということ。

 

その言葉を信じて前回の窓辺ゆう・あい浴衣バージョンを4ヶ月ほど使用したわけだが確かに今のところ劣化する気配がない(さすがに使用時はやんわりタッチになるが)。意図的に硬いもので擦ったりしないかぎりこの塗装は持ってくれそうだ。

 

まあそもそも痛キーボードをガチ使用できる場面がどれほどあるのかというオチがあるのだが細かいことはいいんだよ!

 

更に前回のゆう・あい浴衣バージョンに無かった特徴として、カバー側にも同じ絵柄の線画が描かれているのだ。触った感じは線が出っ張っている訳でもなく、塗装・プリントというわけではなさそうだ(元々あるMicrosoftロゴは出っ張っている)。こちらも耐久性はありそうにみえるのだが、元々カバー自体がすごく汚れやすい材質なのでむしろ本体より気を使ってしまう。

 

一つ不満をあげるとすれば、イラストのチョイス。ななみといったらやっぱりあの青い標準服のイメージが大きいのでそちらを着たイラストで作って欲しかった。

 

とりあえず痛Surfaceと組み合わせると最強(最狂?)に見える。

 

以下は本来のWedge Mobile Keyboardについて。

 

以前Zigsowでレビュー企画があったのでご存知の方も多いだろうが、主にタブレット端末をターゲットにしたコンパクトなBluetoothキーボード。キー以外の部分をばっさりと切り捨てたデザインで、幅256mm・奥行き101mmというMS製キーボードの中でも屈指の小型モデル。

それでいてきっちりキーピッチは17mmを確保しており、全体的な配列もカーソルキー以外はムリがない。 そして手持ちのパンタグラフ式(ノート本体内蔵含む)の中でも上位に入る使用感のキータッチ。比較的音が静かなのも場所を問わず使用するとうモバイル用途においてメリットとなるだろう。

ゆう・あい版を夏コミで入手してしまったのが、Surfaceのタイプカバー購入に踏み切れなかった大きな原因だ。

 

電池は単四電池2本で筐体下部の張り出し部分に収まる。この張り出しがそのままキーボードのチルトスタンドとなるカタチだ。持ち歩きにおいて細い折りたたみ式スタンドは破損要因となるのでがっちりと電池ボックスにスタンド機能を持たせたのはすばらしい。

そして専用のキーボードカバーが付属しているのも特徴で、ガッチリとした滑り止め素材になっておりそのままタブレットスタンドになるというまさに使えるものは使うというギミック。更に電源も連動している。

 

…が、実はココが個人的な不満点。このキーボードカバー、重いのだ。 アルカリ電池2本を入れた本体が258gでこれは剛性を考えればむしろ軽いくらい。しかしなんとカバーが200gある。タブレットスタンドとしての機能を持たせるためにこうなったのだろうがいくらなんでも重過ぎる。しかもSurfaceはキックスタンドがあるので使わないというオチ。

 

そして電源部分もきになる。背面にあるのはBTペアリングボタン一つだけ。このカバーが電源スイッチとしての役割を持っているのだ。 もちろん単体での電源オンオフは可能で、オンはFnキーとEscキー同時押し、オフはFnキーとEscキー同時長押しだ。オンはともかくオフの同時長押しは地味に面倒で、結局カバーをつけたほうがいい。

しかしスイッチのためだけ200gを持ち歩くなら適当なポーチに入れたほうがラク。しかし電源はオフにならない。ぐぬぬ。 聞くところによるとカバー側に微かな磁力を持った部分があり、それが電源オンオフの役目を果たしているらしいので、同様の磁石を埋め込んだ軽量なカバーを自作すればあるいは…。

 

またFキーがFnキー同時押し(そのままだとメディア関連キー)なのがキツイ。一部ノートパソコンのようにFnキーによる切り替えを逆転できるモードがあれば操作面でもベンリになるのだが。

 

 

ところで何で先に入手していたゆう&あいより先に登録したんだって?今日は7日だからだ!

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2013年12月29日

  • 購入場所

    コミックマーケット85

コメント (7)

  • cybercatさん

    2014/01/07

    カバーの線画、趣味いいですね。
    そっちだけなら持ち歩いて使ってもいいナァ(ォィコラ

    でも、
    >タブレットスタンドとしての機能を持たせるためにこうなったのだろうがいくらなんでも重過ぎる。しかもSurfaceはキックスタンドがあるので使わないというオチ。
    このキーボード最大のウリのひとつがSurfaceのギミックで一気に不要の長物にww

    あと最近のMS製キーボード全般に言えることですが、

    >またFキーがFnキー同時押し(そのままだとメディア関連キー)なのがキツイ。一部ノートパソコンのようにFnキーによる切り替えを逆転できるモードがあれば操作面でもベンリになるのだが。
    ここはホントにそう思います。
    自分は(とくに業務に使うときには)カナやヘンなつづりの英語(最初が小文字で2文字目が大文字とかもある)を駆使するので、MS-IMEはもちろんATOKでさえきちんと変換されず、Fキー使いまくり。メディア関連の調整頻度と、IMEの文字確定頻度は明らかに後者が多いのだけれど。
  • パッチコさん

    2014/01/07

    職場では厳しいですが、こんな個性的なキーボードが欲しいです。
  • ちょもさん

    2014/01/07

    Fn+Fキーによるファンクションキー入力ですが、Surface用のカバーキーボードであれば、CAPS+Fnを押すことでFnを押さずに入力可能になります。
    Wedge Mobile Keyboardであれば、下記の方法で行けるかも。

    Microsoft Wedge Mobile KeyboardのFnキーを(擬似的に)ロックする
    http://ymkn.hatenablog.com/entry/2013/10/13/011946

    それにしても・・・突撃されましたか。
    流石です。
他4件のコメントを表示

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