購入日は1974年09月23日。調べると秋分の日でした。
ということは、休日に、今は亡き父に連れられ街へでかけた小学校6年生のちばとど少年が買ってもらったのかもしれませんが、そのシーンは思い出せません。
どうしてこの本だったかも記憶にないです。
もしかすると、この前後に 梅棹忠夫の『知的生産の技術』を父の書棚から出して読んでいる息子のようすを見た父が勧めてくれたのかもしれません。
どうしてこの本が今だに手元にあるのか。
父への思いとかではなかったと思います。
ただ、捨てなかったらとか、そういうことでもなさそうです。
縁(えん)といえはそうかもしません。よい意味での因縁です。
わたしにとって大切にすべきモノだからこそ、残っているのかもしれません。
では、何が大切だと示されているのか。
本?勉強?父?
何か忘れてはいけないことが書かれているのかと今となっては珍しい活版刷りのその本をパラパラ開いてみると、断片的に記憶が蘇ります。
その内容のいくつかは、ここに書かれていたことは忘れていても、どこかずっと残ってこれまで活動の折々で思い出していたノウハウ的なことが書かれていたことに気づきます。それは、勉強だけでなく仕事にも生活にも応用できることでした。
たとえば、
- 「立って眠気を吹き飛ばした人もいる」
- 「立ち読みは精神集中に役立つ」
- 「一夜漬けでも、起き抜けの復習で生きる」
- 「昼寝をすると、1日を2倍に使える」
- 「アンダーラインは、2度目に読むときに引く」
などです。
昨今のスタンディングデスクの効用や時間の使い方、記憶術など脳科学的知見に基づくとされるノウハウ本に通じるものがこの本にすでにあります。
著者の多湖明氏(1926 - 2016)は心理学者でカッパ・ブックスの『頭の体操』で1970年代に一世を風靡した人です。今ならさしずめ脳科学者と呼ばれたかもしれません。
たしかに、この本には勉強に関するTipsがたくさん書かれているけれど、人生に左右するものとはちょっと思えないです。
けれど、しばらくは机上に置いて懐かしみつつ 思索に供し、再び本棚に戻したいと思います。
(まさか、この本を読むのにルーペグラスが要ることになるとは思ってもみなかったね、ちばとど少年ww )
カバー裏にはレシートが。横浜駅西口の相鉄ジョイス4階の栄松堂は、当時としては大型書店でよくかよったものだけど、もうなかったっけ。
蔵書印まで自作しています。いったいどういう子だったんだろう(笑)?
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購入金額
550円
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購入日
1974年09月23日
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購入場所
相鉄ジョイナス栄松堂書店
れいんさん
2018/03/05
買えない時期に
立ち読みするために
連日通って
出入り禁止になったのは
よい思い出
おかげで腕の筋トレにもなりました
ちばとどさん
2018/03/05
そうして得た知識と集中力とたくましさは一生モノなのね。