Pentium IIIの末期から、IntelはRDRAMこそ次世代メモリの本流であるとして普及に努め、特に初期のPentium 4ではRIMMをバンドルしたパッケージまで用意したほどでした。
確かに当時普及していたPC100・PC133のSDRAMと比べれば性能面での優位は明らかだったのですが、RIMMはとにかく容量の割には高価でした。市場では性能面の不利を承知しつつもSDRAMを搭載可能なIntel 845で組まれたシステムが主流となっていて、RIMMを利用するのはごく一部の性能重視派のユーザーに限られていたのです。さらにAMDプラットフォームではDDR SDRAMが主流となり始めてIntelの市場を脅かすようになり、Intelも急遽DDR SDRAMに対応したIntel 845 B-Steppingなどを投入せざるを得なくなり、RIMMを採用したプラットフォームは急速に衰退していきました。
FSB 533MHzに対応したPentium 4 (Northwood)が市場に投入された頃にはRIMMは既に殆ど見向きもされない状態となっていて、Intel 850もFSB 533MHzに対応した以外には目新しさの無い、Intel 850Eへとマイナーチェンジされただけでした。
ところがそんな時期に、私は何故か初のPentium 4 (Socket 478)対応マザーボードとして、Intel 850Eを採用したASUS P4T533-Cを購入しているのです。
最初はジャンクセールで手に入れたPC800 128MBのRIMMを2枚用意して最低限動く状態だけを作っていたのですが、本格的に組み立てる際に、どうせなら速度性能にもこだわってみようと考え、当時はかなり高価だったこのPC1066 256MBのモジュールを、新品で購入したのです。
さすがに当時他所で使っていたSDRAMを搭載したIntel 845採用のPCと比べれば、体感速度からして十分に違いがわかるほどの速さは発揮していたと思います。Pentium 4自体に好印象は殆ど無いのですが、その中で比較的満足度が高かったといえるのが、このPentium 4 2.4BGHz+P4T533-C+PC1066 RIMMの組み合わせでした。
売れ行きからすれば大惨敗だったPentium 4とRIMMの組み合わせではありますが、実際に使って見ると当時Intelがこだわった理由がわかる気はしました。SDRAMや初期のDDR SDRAMとでは、Pentium 4がきちんと性能を発揮出来ていたとはとても思えませんでしたので。
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購入金額
12,980円
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購入日
不明
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購入場所
ふっけんさん
2013/12/08
あのときは128MBで8万円くらいしたので、ローエンドマシンが1台買えてしまう価格だったけど・・・導入した人はどれくらい居るのだろうか(^^;
jive9821さん
2013/12/08
NetBurst系は仕様上メモリ帯域が無いと十分な性能は発揮しづらくなっていましたから、Intelもそれを理解した上でRDRAMを推進していたのでしょう。Rambusの技術は商業的には失敗でも、納得させられるものはあった気がします。