個人的には、日本語で通常の文書を入力するという前提であれば、PC-9800系のキーボード配列の方が打ちやすいと未だに思っています。しかし、PC-9821Rv20/N20をほぼ最強の状態まで強化しても時代の水準に追いつけなくなった時点で、PC/AT互換機への乗換を考え始めていました。
そうなると困るのが、キーボードの配列の差です。確かに文字のキーに関してはどちらでも変わりはないのですが、ファンクションキーや日本語変換で使うキーなどに差があり、当時は自宅でPC-9800系を使っている一方で仕事先ではPC/AT互換機を使わざるをなくなっていて、文書入力時には結構戸惑っていました。
そこで考えたのが、やがて来る本格移行に備えて、PC-9800系でPC/AT互換機配列のキーボードを使うということでした。当時はまだPC-9800シリーズ用の周辺機器は市場に潤沢に残されていて、NEC純正のPC/AT互換機配列キーボードであるこのPC-9801-116も、少し探せば簡単に入手出来る程度のものでした。
このキーボードはメインPCをPC/AT互換機に移行するまでの約1年間、毎日使っていました。かつてのPC-9800シリーズ用純正キーボードと比べれば打鍵感もやや落ちますが、最近の格安キーボードよりはずっと良好でした。比較的良く出来たメンブレンという印象です。
PC-9821Rv20/N20がメインPCから退いた後は、キーボードも通常のPC-9800配列のものに戻すつもりでいたのですが、何となく面倒になりそのまま残していたところ、気付いたら現在に至るまでそのまま使われ続けているというわけです。
NECが用意した数多くの純正周辺機器の中でも、意外と実用度の高い製品だったと思います。
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0円
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購入日
不明
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