レビューメディア「ジグソー」

GPS付きで画質もよくコストパフォーマンス抜群

アクションカムのレビューは幾つかあるのですが、インドア派のレビューばかりで正直言ってあまり参考になりませんでした。

結局、メーカーのHPを手当たり次第に回って画質の良さがGoProと甲乙付けがたかったのですが

GPS機能があるので、これに決めました。値段も実売価格がGoProより1万円ぐらい安いのもよかった。

 

アクションカムと言えばGoProが元祖と言われているように思いますが、僕はソニーの方が古いと思います。アナログビデオの時代にカメラ部と録画本体がケーブルで接続されている商品を発売していました。
現在では、Wi-Fi機能があるわけですから有線にする必要はないと思います。有線にするとケーブルの長さ原因で自分撮りがしにくいとか、ケーブルが体外に不用意に出ていると何かに引っかけて転倒するリスクもあると思います。

 

評価概要

  1.  画質は静止画,動画共にアクションカメラではトップクラスでしょう。
  2. ボタンは3個だが操作性が良い。
    ヘルメットに付けた状態でインナー手袋程度なら手探りで操作可能です。
    しかし、誤操作するケースもあり注意が必要です。
  3. スマホのアプリで簡単に撮影操作と画面の確認ができます。
    簡単な設定もスマホでできます。
  4. マルチビューが面白い!
    GPS機能を使用して位置情報やスピードを計測し、マルチビューに表示できます。
    ただし、誤差はスマホと比べると大きいと思います。
  5. 満足度が 4に変更した理由
    まだ、未完成な点が多い。特にGPS機能やPlayMemories Homeに改善点がある。
    気温-7℃でも低温の影響が感じられなかった。
  6. メーカーサポートはタイムリーに行われていて良いと言える。
  7. 温度等の環境は後日に(山スキーで)
  8. 低温環境では曇り止めは必須です。
    曇り止め買いました。近日中にレビュー追加予定

これから山スキーや登山といったアウトドア・スポーツに持って行き撮影する予定です。

 

目次

  1. 詳細
  2. 動画テスト撮影
  3. 静止画テスト撮影(追加 2014/02/08)
  4. インターバル撮影
  5. GPS機能について(追記 2014/02/17)
  6. メーカーサポートについて
  7. マルチビューの面白さ(New 2014/02/05)
  8. 山スキー滑降(-7度程度)での撮影New 2014/02/17)

 

1.詳細 

では、詳細に説明していきます。

オシャレなケースに入っていた。

取り出してみたところ。

  1. ウオータープルーフケースに入っているHDR-AS30V本体
  2. 接着式マウント(黒の曲面,黒の平面,黄色のマウント)
  3. バッテリ
  4. USBケーブル
  5. マニュアル

さっそく曲面用マウントをヘルメットに接着してみた。

ところが僕のヘルメットは溝がある上に少し凸凹している。

仕方ないので前方に付けてみた。本当はもう少し後ろにして下15度ぐらい向いているようにしたかった。

30度ぐらい下を向いているようで、120度の画角だと水平線が入らない。ヘルメットに付ける時は170度にせざるをえないが、170度では手振れ補正はキャンセルされてしまうが、ヘルメットに付けているせいかブレは気にならないレベルと思う。

 接着式バックルを付けてみた。

 分かりにくいのですが接着式バックルを付けた状態でもウオータープルーフのドアを開けることができます。

紐は、手元にあったもので付属品ではありません。スキーではパウダーの深雪に落としてしまうと紛失する可能性が大きいのです。

先日も、友人が山スキーで立ち木にヘルメットに付けたGoProをぶつけて落としてしまい見つからなかったそうです。このような小さな物どころかスキー板ですら紛失することがあるぐらいですから、深雪パウダーは恐るべしです。
友人の首の骨が折れなかったことだけでもメッケモノでしょうね。

この紐は強い力が加わると切れるようにしてあります。

まだ、首の骨を折りたくないので。紐がついていれば深雪に落としても発見できる可能性は大ですから。

2.動画テスト撮影

では、テスト撮影行って見ようー

上の動画は、ソニーのHPで公開されているWindowsアプリのPlayMemories Homeでマルチビューに加工したものです。また、撮影時の画角は170度です。

PlayMemories Mobileをスマホにインストールすればスマホから動画の録画や写真撮影ができるだけでなく基本的な設定の変更もできます。

 動画は、ご覧の様に広角レンズにありがちな歪みがありますが、上下左右均等で問題は感じません。綺麗だと思います。フレーム跳びもなく比較的スムーズに再生できました。

動画設定は、標準の最高解像度 1920×1080 30p/25pで素人のスポーツシーンでは十分なフレームレートだと思います。もちろん倍速で録画も可能です。
しかし、後述しますがマルチビューで表示している最大瞬間速度が速すぎるので違和感を感じました。

 

 マルチビューへの加工は大変重く、i7という最新のCPUを使用しても3分程度の録画で6倍の18分程度かかります。また、ハードウェアアクセラレータを使用する状態では保存に失敗しました。

 

マルチビューに加工したPC

3.静止画テスト撮影

画素数は、1190万画素です。

レンズゴーストは良く抑えられていると思います。周辺のゴーストはウオータープルーフによるものです。

カメラのレビューには逆行撮影は欠かせません。何故ならレンズゴーストや内面反射を確認できるからです。すなわちカメラの最大の欠点を表面化させるわけでカメラメーカー泣かせかもしれません。

しかも、アクションカムでは逆行撮影は欠かせません。何故なら選ぶのが難しいのです。

撮影するときは、太陽の位置関係と山の地形関係を考慮して決めることがありますが、往々にして選べない時があります。

また、逆行撮影の方が立体感が出て迫力のあるシーンとなることが多いです。

それゆえ、逆行撮影できるように撮影時間と地形を狙うこともあります。

このHDR-AS30Vのレンズゴーストは真円で良いと思います。良い形と言うのは上下左右均等だと思います。

レンズゴーストを逆手に取り作品を作るときもあります。従って、形が重要です。

さすがに170度では魚眼に近いので歪んでしまいますね。人工構造物は入れない方が良いかも知れません。

これで360度一周です。

ゲレンデでテスト撮影してみました。ゲレンデは白馬 五竜&47スキー場で気温は、たったの-2度で低温評価は再度行う必要がありますね。

やはりヘルメットでの装着が下向きすぎて...自分のスキー姿勢は何となくわかりますが...
下手ですね。言われる前に言っておこう(笑)

ゲレンデトップでは、曇ってしまいました。スキーやスノボでは、アクセサリの曇り止めは必須ということですね。

実は動画を撮影するつもりでインターバル撮影となってしまいました。
簡単に操作できると言いうことは誤操作も簡単ということにつながってしまい気をつけるしかないですね。

4.インターバル撮影

5秒間隔でインターバル撮影し、0.2秒間隔の動画に変換してみました。
撮影地は、名古屋市 相生山です。

残念ながら、画素数は200万画素になってしまいます。

画角は170度なので、うっかり自分が写ってしまっています。(笑)

 

5.GPS機能について

HDR-AS30Vは、スマホと違い基本的にオフラインで使用します。その為、ネットに接続しているPCにUSBで接続すると「GPSアシストデータを更新しました」と表示されGPS衛星の軌道情報をダウンロードしているようです。また、有効期限が表示されています。
すなわち、GPS機能を使用するときは直前にネットに接続しているPCに接続することをお勧めします。

 

下は、上記の動画撮影時のGPSマップビューです。

ご覧の通り、位置に関しては、ほぼ許容範囲ですが位置が南北にずれています。実は結構ばらつきます。徒歩では比較的正確でしたが、自転車では最大で数十m程度の誤差があるようです。特にスピードに関しては倍以上の誤差が出ることがあります。
動画では、最大瞬間スピードが60Km/hをオーバーしていますが、スマホの山旅ロガーでは、最大瞬間速度は33Km/hでした。
山旅ロガーの最大瞬間速度は控えめに計測されるようですが違和感がありません。
使用している自転車は、マウンテンバイク・タイプでタイヤが太く転がり摩擦抵抗が大きくなってしまいます。従って、比較的鍛えているとはいえ61歳の僕の脚力では最大瞬間速度で40Km/hオーバーは非常に厳しいと思います。

誤差が大きいことについては、サポーターより、故障の可能性があるので修理に出して欲しいとの依頼がありました。
しかし、山スキーシーズン中なので撮影優先とし、梅雨入りまで修理は延期し、あらためてレポートしたいと思います。

使用したスマホ

スマホのGPSログは比較的正確でほぼ道路上を走っていました。
ガーミンのGPS専用機でも縦と横にした時で誤差が大きく異なるという報告もあります。
GPSはどうしても誤差があり、同じルートを何度も計測しても毎回微妙に異なりますがHDR-AS30Vは誤差が大きいように感じました。
HDR-AS30Vはスマホの1/3程度の大きさなのでアンテナの利得が小さくなっていて、筐体の小さい製品に付加した場合の宿命と言えるのかもしれません。

 

山旅ロガーのGPSの計測間隔は、きめ細かく設定できますが、HDR-ASD30Vには計測間隔の設定がなく計測間隔も不明です。
従って、計測間隔を密にすれば精度が向上する可能性があります。メーカーサポートに計測間隔を変更するメニューが欲しいと要望したところ、開発部隊に連絡しますという回答がありました。
GPSの計測間隔を密にすれば、当然バッテリの電力を消耗してしまうのですが、僕の様に選択したいと言うユーザーもいるはずです。

 

6.メーカーサポートについて

 PlayMemories Homeには不具合と思われる現象が幾つかあったためメールにて問い合わせてみました。

 

不具合の内容と回答結果

  1. NASのネットワークドライブ上にある動画のマルチビュー作成画面が開かなかった。
    ⇒PlayMemories Homeのバージョンアップにより解決しました。
  2. マルチビュー作成時、「保存できません。」と表示されました。
    ⇒PlayMemories Homeの「ハードウェアアクセラレータ」をOFFにすることで解決しました。しかし、ハードウェアアクセラレータに対応してほしいものです。

 何れも、休日であっても質問メールの当日か翌日に担当者からのメールが来ます。

以前、サポートに電話したら突然電話を切られたり、逆切れされたりすることもなく対応は良いと思います。

7.マルチビューの面白さ

面白いと思うのはマルチビューです。

HDR-AS30Vが2台あれば、自分撮りや友人の撮影と自分の前方を撮影してマルチビューを作成することができます。
単に2画面表示ということではなく、GPSによって時間を同期されることができるということです。

アイデア次第で他にも面白いことができるかもしれません。

GoProをなくした友人や他の友人にも購入をそそのかそうかと思う今日この頃です。

また、早くも新製品のHDR-AS100Vが登場予定のようです。

8.山スキー滑降(-7度程度)での撮影

2014/02/11に野谷荘司山手前の標高1600m地点から北斜面を白谷へスキー滑降しました。

気温は-7度で風速1~3m程度だと思います。従って、体感温度は-10度でしょう。
積雪状況は、アイスバーン上に20㎝から30㎝程度のパウダー状の新雪が積もっていました。
従って、これ以上の積雪があると雪崩の危険性が増すと思いました。ただし、野谷荘司山だけでなく中部山岳地帯の全域が危険な状態となることが予想されました。

動画のフレームレートは、29/Secでしたので、許容範囲内と言えると思います。

SDカードの方も注意が必要で耐環境性が求められます。低温に弱いSDカードですと転送速度や書き込み速度が極端に低下したり書き込みエラーとなることがあるようです。

動画をご覧になると分かるともいますが、首を振っていても画像が歪んでいたり、転倒してもフレームが飛んでいるような箇所は見当たりません。さすがはソニーですね。

動画をご覧になる前に、お見苦しい点があることをご承知おきください。
敢えて恥を忍んで載せています。

 

 

  • 購入金額

    24,100円

  • 購入日

    2014年01月13日

  • 購入場所

    nojima online

コメント (3)

  • jirさん

    2014/02/06

    見てたら欲しくなった!(インドア派ですが…)
  • ホーリーさん

    2014/02/06

    jirさん
    もちろんインドア派でも、アイデア次第で色々楽しめると思います。
    ウオータープルーフに入れておけば、雨風程度は無視して撮影に熱中できます。
  • ホーリーさん

    2015/03/14

    天気が悪かったのですが、おんたけ2240で撮ってきました。
    曇り止めの乾燥剤を入れて、ゴンドラの中でもケースの蓋を外して空気を入れ替えたのが功を奏したのかケースが曇ることはありませんでした。

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