フジミのやり過ぎシリーズNo.10、足柄さんです。
なにがやりすぎかというと、これでもか!というエッチングパーツ。
しかも、ハセガワやアオシマのエッチングパーツと違い、金属板がかなり薄いこともあって、すぐ折れる、すぐ曲がるは当たり前。
階段もちゃんと1段ずつ角度を曲げて段差を作れるようになっていたりと、すごい芸が細かい反面、組み立て難度はかなりのもの。
日記で使った写真も交えつつ、ご紹介~。
※空中線を張り替えましたので、写真もすべて差し替えました。
船体が反っていたので、補正中の図。
艦の左右にスペーサーがわりのやすりを置き、接着剤で底面を固定したあと、HDDを重石代わりにおいて反った状態をなおします。
窓はすべて0.5mmのピンバイスで穴を開け直します。
誤って1本ドリルを追ってしまい、買い直すことに…
これだけでも、かなりディティールが細かくなった印象になります。
アンカーチェーンは模型用の鎖を使って再現。
引き込み口は0.8mmのピンバイスで穴を開け、中に鎖を押し込みます。
キャプスタンは伸ばしランナーの細いものを接着、チェーンを巻き付けて上に太めの伸ばしランナーのスライスを乗せて接着しています。
窓枠を付属のエッチングパーツに変更。
ブリッジ左右にある対空機銃のスポンソンもエッチングパーツに交換しています。
煙突はキャップパーツを装着後ルーターで穴を開け、ファンネルキャップなどのエッチングパーツを取り付けます。
重巡独特の曲がった煙突が特徴的です。
手すりも切り取ったエッチングパーツを曲げて、瞬間接着剤で固定していきます。
別の角度から。
サーチライトや対空機銃用の台座がものすごく細かいです…
これだけ作るのに、平日と言うこともあって2~3日くらいかかっています。
ブリッジの屋上にある双眼鏡を作ってみました。
Vossさんの情報によると、実際の双眼鏡は20cmだそうですが、今回作ったものは0.4mm程度なので28cmくらいになってしまっています。
これ以上小さいと、逆に円筒形に見えなくなってしまうので、これくらいが妥協点かな…
どれくらい小さいかを比較するため、PCで使うミリネジと比較。
すげー小さいのがわかると思います…
ホースリールはエッチングパーツのものと交換。
ホース部分は伸ばしランナーを白く着色して輪切りにし、エッチングパーツに固定しました。
徐々に組み立てが進んでいます。
見ているだけでも楽しいひとときですw
一度張った空中線を撤去、再度0.15号ワイヤーで貼り直し中。
2番砲塔、4番砲塔上の空中線支柱はあまりにも細すぎるため、最上部の柱のみ後ろからエッチングパーツを削り出したものを接着、2重にして強度を上げています。
以下、完成した足柄です。
いつもより大きな、1500ピクセルの画像でお届けします(笑
完成した足柄。
空中線はとりあえず近所で売っていた1号のテグスを使用してみましたが…うーん、やっぱり太いか。
マストの部分とか補強が必要なので、今度0.1号買って貼り直しすることにします。
やっぱり納得がいかないので、すべて0.15号のナイロン糸に張り替えました。
船首のポールは空中線のテンションがかかることを考え、0.3mmの真鍮線に交換。
なるべく深いところまでピンバイスで穴を開け、しっかりと固定しています。
ブリッジ中心。
主砲は旋回できるように固定されていませんが、空中線を張ったため触ることは不可です。
もっとも、エッチングパーツの塗装が剥げやすいので、お触り厳禁。
触ると怒られます。
手すりやクレーン、階段などエッチングパーツによる細かいパーツてんこもりなので、1/700とは思えない細かさ。
っていうか細かすぎて肩こりまくり。
設計者の平賀譲氏が出張で不在なのをいいことに、勝手に海軍が設計図を書き換えて搭載してしまった魚雷発射管が特徴的です。
上部にカタパルトと艦載機のスペース、下部に魚雷発射管としていますが、艦内に爆発物である魚雷があるのは誘爆する可能性を考えるとかなり危険そう。
正面。
巡洋艦ならではの精悍な顔立ちです。
ブリッジの後ろの空中線は結構難儀しました。
凄い方々はここに滑車まで再現していますが、今回はストレートに配線するにとどめました。
1/700は奥が深い…
上部より。
うーん、美しいですねぇ。
艦載機のプロペラはアオシマの長門に付属したエッチングパーツの残りを流用。
2枚ペラだったので、プロペラだけ切り落とし、瞬間接着剤で固定しています。
というわけで、やっとこさ完成なのであります。
疲れた…
次は赤城作るですよ!たぶん!
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購入金額
2,940円
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購入日
2013年10月05日
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購入場所
カーリーさん
2013/10/05
ちょもさん
2013/10/05
そのうち嫌と言うほど出てくるので大丈夫ですよー。
瑞鶴・翔鶴などの空母、一部の駆逐艦、軽巡洋艦などのレア艦はドロップが期待できませんが、大抵の艦娘はドロップで揃います。
名湯さん
2013/10/06
足柄の台詞ではありませんが、日本の重巡は色々を詰め込んでるはずなのに、すごく洗練されている感じが良いです。
特に足柄はシュペーと一緒に映っている写真があるので、比べてみると興味深いです。
がじおさん
2013/10/06
かっちょいいです。
これはなかなかマネできませんねー。(≧∇≦)
下小川さん
2013/10/06
足柄は日本の巡洋艦では一番好きな艦なので綺麗な写真で見れてうれしいです。
この武装の詰め込みっぷりに反して意外と収まっているのが模型栄えしますねえ。
でもほんと、1/700のサイズでこの細かさのエッチングパーツとは…集中力が無くてパソコン作るときさえネジ落っことしまくる私にはまずできません。本当に素晴らしいです。
…フジミさんやりすぎぃ
ちょもさん
2013/10/07
写真は100均の模造紙とか使って撮ってます。
専用の写真ブースを買うと高いので、DIYで頑張ってますが、それなりに綺麗に撮れますね。
ニコンの60mmマクロレンズは偉大です。
がじおさん:
やっとできたー!と思ったら、空中線が納得いかず(1号当たり前だけど太すぎ)再度空中線チャレンジです!
日本の軍艦って独特の機能美があってかっこいいですよね。
下小川さん:
できましたー!と思ったら(略
高雄型も好きですが、ブリッジの造形は妙高型の方が好みです。
デザインいいですよねー
それにしても、ものすごい重装備っぷりです。
1/700でこの細かさは凄まじいの一言です。
片手でピンセットを持って、他方の手で手を押さえて…なんて作業していたら肩がバリバリに。
瞬間接着剤を付けるスキルが5レベルほど上がった気がします。
ThinkRock(T-beet)さん
2013/10/09
朝から魅入ってしまいました。
エッチングパーツに正確なピンバイス作業、繊細な空中線…
船も面白そうですね。誘惑されそw
ちょもさん
2013/10/09
ガンプラとか作ってらっしゃるんですね!
私はどちらかというと実際に存在した、あるいは存在するもの専門なので、20年ほど前は飛行機とかメインで作っていて、最近艦これの影響で軍艦プラモを再び作ってますw
特に1/700シリーズは小さいため限界までチャレンジされている方も多く、小さいが故奥が深い感じです。
とにかく、めちゃくちゃ細かいですが、楽しいですよ!
あと、船は船体が細長いので、置き場所に困らないのもいいところです。
フジミの特SPOTシリーズはエッチングパーツ特盛りだったり真鍮製砲身がついてきたりと、細かい作業が好きな方にはお勧めです。
退会したユーザーさん
2013/10/10
迂闊にも「模型が作りたい」と思った事を
後悔しています。(笑)
いや、お見事です!
ThinkRock(T-beet)さん
2013/10/10
おまけに真鍮製パーツもあるんですか!! (人´∀`).☆.。.:*・°
一回資料揃えて作ってみようかな…w
ちょもさん
2013/10/11
気合い入れて細かく作ってみたのはこの足柄が初めてなんですが、あとから「ここはこうすればよかった…」みたいな反省がいろいろ出てきたりします。
なので、次がまた作りたくなっちゃうんですよね。
エッチングパーツ無しでも十分細かいプラモもありますし、ゼヒゼヒ~
T-beetさん:
純正のエッチングパーツの他にも、他社からいろいろな交換用パーツが出ていますので、それらを使ってディティールアップするのも楽しそうです。
ピットロードの各種装備パーツとか、上海ライオンロアのエッチングパーツとか見てると、1/700とは思えない細かさで驚きます。
これらをふんだんに使って作ったら楽しそうですが、1隻で1万円に近い金額になる可能性がががが・・・
いぐなっちさん
2013/10/13
ちょもさん
2013/10/13
写真で見ると、よけい1/700とは思えないくらい精巧な作りになっています。
エッチングパーツ、あとから買うと高いのでセット品になっているキットが良いのですが、大抵限定&ウォーターラインものなので、フルハルモデルでエッチングパーツ付ってなかなかないんですよね…